「自頭が良い」と「地頭が良い」、どちらが正しい?
「じあたまがよい」は、漢字では「地頭が良い」と書きます。以下に説明する「地」という漢字の意味を理解すると、「地頭」と表記する理由がよく理解できるでしょう。
自頭と地頭の違い
漢字で表す場合、「地頭」か「自頭」か迷う人もいるかもしれませんが、「自頭」という言葉は辞書にはなく、「地頭が良い」が正しい表記です。無理やり「自頭」を説明するなら、自分の頭という意味になり、ちょっとおかしな言葉ですよね。
意味
「地頭」の「地」には、基礎、土台、本来のもの、という意味があり、「地頭が良い」というのは、「その人本来の頭の良さ」を評価したものです。
「地頭」を辞書で引くと、「教育で与えられたのではない、その人本来の頭の良さ」と説明されています。これには論理的思考能力やコミュニケーション能力が当てはまります。いくら机の上のお勉強ができても、それは「地頭が良い」とは言えないということです。
「地頭が良い」人の特徴は?
「頭が良い」とは異なる「地頭が良い」という言葉。具体的にどういう人を「地頭が良い」と言うのか、その特徴を見ていきましょう。また、自分自身が「地頭が良い」かどうか気になった人は、Web上の診断を試してみるのも面白いかもしれません。
理解力が高い
「地頭が良い」人は、新しい情報にすぐさま適応し、理解する能力に優れています。頭の回転や臨機応変さも一役買っています。
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本質を見抜くことに長けている
「地頭が良い」人は、物事を自分の目で確かめて判断します。噂話や悪口、他人の意見に流されることはありません。また、表面だけ、一方の側からだけ見て判断せず、必ず複数の側面を見て判断することが癖づいています。
教養がある
「地頭が良い」人には、教養がある人が多いのも特徴。「地頭が良い」人の知識は、一時流行った、人に自慢するために本で覚えたような薄っぺらい「雑学」ではありません。子どもの頃からの興味や、それを深く考えた過程や結果に裏付けられたものです。「地頭が良い」人の知識は、それらの蓄積が年月を経て教養となったものです。
相手に合わせて話を変えられる
相手の状況に合わせて話し方を変えられるのも、「地頭が良い」人にはよく見られる特徴です。相手の理解度に応じて、話を噛み砕いてわかりやすく説明できます。目指すゴールは一つですが、「地頭が良い」人は考え方が柔軟なので、ゴールへと続く道を複数見つけることができます。
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子供の頃から物事を解決する習慣がある
子供の頃から、興味を持ったものを「なぜだろう?」と追及したり、上手くいかなかったことに対して「どうして上手くいかなかったんだろう?」と疑問に思って検証することが習慣だった人は、自然と地頭が鍛えられてきたと言えるでしょう。
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柔軟な発想力がある
地頭が良い人は発想力に優れてているのが特徴です。多方面からアプローチして柔軟な考え方ができるため、斬新なアイデアを出したり、新しい問題を解決に導きます。
論理的思考ができる
論理的な思考が得意なことも、「地頭が良い」人によく見られる特徴です。ひらめきが優れていても、感じたことを分析してアウトプットできなければ相手に伝わりません。直感を素早く論理的に分析・検証できるのも、大事な要素と言えるでしょう。
記憶力がいい
地頭が良い人は、記憶力がいい人も多いのではないでしょうか。早く覚えることで効率よく物事を進めることができるほか、何気なく目にしたものも記憶していることで引き出しが増え、必要な時に必要な情報を頭の中で取り出したり、多角的な視点を持つことにも繋がります。
誰にでもわかりやすく話をすることができる
地頭が良い人は、誰にでも伝わるように話をすることが得意です。言いたいことを端的に相手に伝えるために、全体像と本質を見極めて簡潔にまとめ、相手の立場に立って伝え方を工夫することができます。
地頭が良いのに勉強ができないのはなぜ?
「机の上のお勉強ができても、地頭が良いとは言えない」と説明しました。そもそも点数を取るための勉強と、地頭は全く別のものなのです。
学校を卒業して社会に出ると、「地頭が良くて勉強もできる人」はもちろん上手くやっていけますが、「地頭が悪いけど勉強ができる人」と「勉強はできないけど地頭が良い人」を比べると、「勉強はできないけど地頭が良い人」のほうが、圧倒的に生きやすいと言えます。
地頭が悪い人とは?
では、「地頭が悪い人」とはどのような人なのでしょうか。特徴をリストアップしてみました。