周りをよく見る
「場の空気を察知する能力に長けている」（30代・千葉県・子ども2人）
「中立に物事を見ている」（30代・埼玉県・子ども2人）
世渡り上手な人は、「人付き合いが円満」「上司との関係が良好」というように、周囲の人といい人間関係を築けるという特徴があるようです。愛想がよくて明るく、人から好かれる印象もあるでしょう。「相手に合わせた対応ができる」「周りをよく見る」という意見からは、コミニュケーション能力が高く、人が求めていることの理解が早い傾向もうかがえますね。
世渡り上手のメリット
仕事やプライベートにおいて、世渡り上手であることにはどんなメリットがあるのでしょうか？ 主なメリットを3つピックアップしました。
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人間関係が円滑になる
世渡り上手な人は、相手の気持ちをうまく汲み取って、適切な対応を取るため、人間関係がスムーズに進みます。特に職場では、協調性が重要視されるので、コミュニケーション能力が高い人は好意的に見られる傾向があります。誰とでもフラットに接したり、褒め言葉をかけることができる人は、信頼度が上がるでしょう。
新しいチャンスを得やすい
世渡り上手な人は、他者との信頼関係を築くのが得意なので、新しいチャンスに結びつきやすいです。人脈を広げ、適切なタイミングで自分の能力をアピールできるため、仕事やプロジェクトの依頼が舞い込みやすくなるでしょう。昇進や起業をして仕事で成功する人も少なくありません。
余裕がある
世渡り上手な人は、人間関係における衝突を避けて、周囲と良好な関係を築く力があります。無駄なトラブルや組織内での対立を回避し、精神的な負担が少ないため心に余裕がある人が多いでしょう。職場でもプライベートでもストレスがなく、楽観的なところがあることも特徴です。
世渡り上手のデメリット
長所だらけに見える「世渡り上手」さんですが、実はデメリットもあります！ 一見器用に見えるあの人にも、もしかしたら悩みがあるのかもしれませんよ。
他人に合わせすぎてしまう
世渡り上手な人は、周囲の期待に応えて、その場の雰囲気を盛り上げることが得意ですが、その一方で、自分の意見を押さえ込んでしまう面もあるようです。自分より他人を優先してしまいがちなので、意識的に自分の気持ちに向き合う時間を設け、他人と自分とのバランスを保ちましょう。自分らしさを維持しながら、周囲とも上手に関われる方法を探ってみてください。
表面的な関係が増える
世渡り上手な人は、誰とでも円滑なコミュニケーションを図るため、多くの人に好かれますが、反対に関係が表面的になりがちなところもあります。挨拶や軽い会話が中心となり、深い信頼関係を築けず、孤独を感じることも…。
信頼できる人間関係を築くためには、勇気を出して素直な自分の感情を伝えることが大切です。互いに本音で話し合う時間を設けることで、より深い関係を築けるでしょう。
ストレスが溜まりやすい
他人に対する気遣いが多いことで、知らず知らずのうちにストレスが蓄積してしまうことも挙げられます。相手に合わせすぎて、心の疲れが生じることもあるでしょう。親しい友人に話を聞いてもらったり、趣味に没頭するなど、自分のための時間を取り、リラックスできる環境を整えてみてはいかがでしょうか？
【質問】世渡り上手になるには？ 体験談からそのポイントを紹介
人見知りや不器用なタイプの人は、器用になんでもこなせる世渡り上手な人を羨ましくなることもあるのでは？ どうしたら世渡り上手になれるのか、Domani読者の体験談を見ていきましょう。
積極的に人と関わる
「ストレスにならない範囲で社交的に振る舞う」（40代・神奈川県・子ども1人）
「人をよく知る努力をする」（40代・千葉県・子ども2人）
「色々な人と関わって、話を聞いたり参考にする」（40代・神奈川県・子ども2人）
「人間関係を大切にする」（30代・兵庫県・子ども3人）
「人見知りを克服する」（30代・宮崎県・子ども1人）
話を合わせる
「人の意見に合わせる。誰にでもいい顔をするが、付かず離れずの距離で接する」（40代・千葉県・子ども1人）
「相手のことを肯定する」（30代・大阪府・子ども2人）
「嫌いな人やおかしな意見だと思っても顔に出さず否定しない。好意的に話す」（30代・群馬県・子ども2人）
「共感する」（40代・福岡県・子ども2人）
笑顔
「いつでも何事にもにこにことしている」（30代・山形県・子ども2人）
「常に笑顔」（30代・大阪府・子ども1人）
「よく笑うこと」（30代・栃木県・子ども1人）
「笑顔を大切にする」（40代・埼玉県・子ども2人）
話題をつくる
「様々な話題を話せるようにして、幅広く対応できるようにする」（30代・岩手県・子ども1人）
「話題づくりができるように世の中のことを勉強する」（30代・千葉県・子ども2人）
「コミュニケーション能力を上げる。話題になるような事柄を記憶しておく。積極的にイベント活動に参加してみる」（30代・茨城県・子ども3人）
感情のコントロール
「感情的にならない。人の立場になって物事を考える」（30代・福岡県・子ども1人）
「常に穏やかでいる」（30代・千葉県・子ども2人）
「気持ちを平坦に維持する」（40代・埼玉県・子ども2人）
「心持ちを優しく」（30代・福岡県・子ども1人）
自信を持つ
「自分に素直になる」（40代・愛知県・子ども2人）
「自分に自信を持つこと」（30代・岡山県・子ども1人）
「自分を信じることができる人になる」（30代・兵庫県・子ども1人）
「自分らしくいる」（40代・埼玉県・子ども2人）
人の話を聞く
「聞き上手になる」（30代・新潟県・子ども1人）
「人の話を聞く。周りをよく見る」（40代・埼玉県・子ども1人）
「人の話をよく聞いて、かゆいところに手が届くレベルの対応をする」（30代・東京都・子ども1人）
周りを見る
「周りの状況をよく読み、関わる人の思考を把握して行動に移す」（30代・千葉県・子ども2人）
「状況に応じて臨機応変な対応をする」（30代・東京都・子ども3人）
「アンテナを高くする」（30代・埼玉県・子ども4人）
世渡り上手な人から学ぶ
「世渡り上手な人の真似をしたり、明るく振る舞う」（30代・北海道・子ども1人）
「周囲の世渡り上手な人と同じ空気感と価値観を持つ」（30代・埼玉県・子ども1人）
愛想よく
「八方美人になる」（30代・山形県・子ども2人）
「愛想をよくする」（30代・静岡県・子ども2人）
人に頼る
「甘え上手になる」（40代・愛知県・子ども2人）
「人を頼ること」（30代・神奈川県・子ども1人）
世渡り上手になるには、人との関係は避けることができません。積極的に周囲の人と関わってみたり、しっかりと人の話を聞いてみたり、良好な関係性を築くためのコミュニケーションを大事にするとよさそうです。
世渡り上手の対義語
世渡り上手の対義語には、「不器用」「世間知らず」があります。それぞれの意味を詳しくチェックしてみましょう。
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不器用
「不器用」の意味を辞書で確認してみましょう。
［名・形動］
1 手先が器用でないこと。また、そのさま。ぶきっちょ。「―な手つき」
2 物事の処理のへたなこと。また、そのさま。「―でお世辞一つ言えない」
3 道理にはずれていること。卑劣なこと。また、そのさま。
「女の道をそむいた―な魂ここにある」〈浄・国性爺後日〉
『デジタル大辞泉』（小学館）より引用
不器用は、手先や行動が器用でないことを指します。人間関係をスムーズにこなす「世渡り上手」な人とは正反対のタイプといえますね。口下手で、自分から話しかけたり褒め言葉を言うことが苦手な人も多いので、時に周囲から誤解されてしまうこともあるでしょう。
世間知らず
「世間知らず」の意味は以下のとおりです。
［名・形動］経験が浅く、世の中の事情にうといこと。また、その人やそのさま。世間見ず。「―な（の）青二才」
『デジタル大辞泉』（小学館）より引用
人生経験が浅く、人との上手な付き合い方や世の中の常識をあまり知らない人のことを「世間知らず」と言います。上司との付き合い方を心得ていたり、お世辞を言うことが得意な「世渡り上手」な人とは正反対と考えられますね。
世渡り上手の英語表現
世渡り上手を英語で表現したい場合、どのような言葉を使えばいいのでしょうか？ 英会話の豆知識として覚えてみてください。
people person
「people person」は、「社交的な人」などの意味があります。対人関係に優れ、誰とでもうまくやっていける人のことです。職場や日常生活で、他者と良好な関係を築く人に使われる表現ですね。
最後に
世渡り上手な人は、対人コミュニケーションが上手で、人の気持ちを察する能力が高いことがわかりました。どのような立場の人に対しても活発な会話ができるといいですが、コミニュケーションは場数を踏むことで慣れるもの。「世渡り上手な人」を目指すなら、まずはしっかりと相手の話に耳を傾けることからはじめてみるのもいいかもしれません。
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