姑息とは?
「姑息」は「こそく」と読みます。正しく使うためには、本来の意味を理解することが大切です。ここでは姑息の意味と語源について解説します。
「一時しのぎ」という意味
姑息の意味は、「その場逃れ」「一時しのぎ」です。「一時の間に合わせとして行うこと」や、その様子のことを表しています。物事を根本的に解決するのではなく、とりあえずその場を切り抜けるときによく使われる言葉です。
姑息の由来は、中国の儒教の経典である「経書」の一つ、「礼記」にあるとされています。孔子の弟子である曽子が、病床に伏しているときに、こう言い残しました。
「君子の人を愛するや徳を以てす。細人の人を愛するや姑息を以てす。」(君子たる者は大義を損なわないように人を愛するが,度量の狭い者はその場をしのぐだけのやり方で人を愛するのだ。)
このことから姑息は、「一時しのぎ」という意味になったようです。
言葉の語源
姑息は「姑」と「息」の二つの漢字で構成されています。姑の読み方は「ひとまず」や「しばらく」です。「何かする際の動作や行動を少しの間、そのままにしておく」という意味があります。
もう一つは「呼吸」を表す「息」です。「休息(息をついて休む)」にも使われるように、息の漢字には「一休み」の意味もあります。
この二つの漢字を組み合わせて、「ひとまず、休息する」となり、「姑息」は「一時しのぎ」の意味で使われるようになりました。
姑息の使い方
本来の意味を理解した上で、正しく使うのが大人のマナーです。姑息の適切な使い方について解説します。