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LIFESTYLE 雑学

2021.05.18

観光客のお目当て「小吃」は夫婦共働きが多い台湾では欠かせない!「小吃」ってどういう意味?

 

異国で働くということはまさにカルチャーショックの連続。台湾の航空会社でCAとして乗務していた経験のある有田千幸が、現地で生活をする中で印象に残った中国語や出来事をご紹介します。 連載第49回目は「小吃」編。

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有田 千幸
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中国語で「小吃 (Xiǎo chī)」は「店や屋台で食べる一品料理」のこと

街中を歩いていると気づくのですが、台湾はとにかく食べ物屋さんが多い! 夜市のような食べ歩き天国のようなところもはもちろんのこと、普通に道端を歩いていたらいつの間にかまわりのみんなが食事をしているところに迷い込んでいた…というような道もしばしば。それはまるで、家の前でご飯をつくりそのままみなに振る舞っているかのような不思議な場所。そのようなところで出されている食事は大体中華の一品料理で、これらをまとめて「小吃 (Xiǎo chī)」と呼びます。

魯肉飯麵線など、日本でもすでにお馴染みとなりつつあるものもあれば、現地に行ったことがある人にしかイメージできない独特なものも。

たとえば私が「小吃 (Xiǎo chī)」といわれて思い浮かぶのは、牡蠣と野菜の卵焼き 蚵仔煎 (台湾語:オーアージェン)、豚の血ともち米をブロック状にして蒸した 豬血糕 (Zhū xiě gāo)、発酵豆腐を揚げたり煮込んだりした 臭豆腐 (Chòu dòu fu)、千と千尋の神隠しでお父さんとお母さんが食べていた団子のような 肉圓 (Ròu yuán、または台湾語:バーワン) あたりでしょうか。

見ためも香りもインパクトある小吃の数々に最初は少々 (イヤ、かなり) ビビり、気になるものがある度に「這是什麼? (これ何?)」と台湾人の友人にいちいち確認していましたが、現地での生活も3か月を越えると人間に備わった素晴らしき能力「慣れ」が力を発揮、もうなんでもドンと来い! と思えるようになっていました。

豚の血ともち米をブロック状にして蒸した 豬血糕。このようにピーナッツパウダーをかけていただく方法も。(c) shutterstock.com

「小吃 (Xiǎo chī)」は台湾の家庭には欠かせない存在

私が台湾で暮らしてきて思ったのは、実は「小吃 (Xiǎo chī)」には、観光客をもてなす以外にも台湾人の胃袋を満たすという大きな役割があるということ。

夫婦共働きが少なくない台湾社会では積極的に外食をしたり持ち帰りをする世帯も多く、そんなときには「小吃 (Xiǎo chī)」を利用することも。エリアにもよりますが、庶民派なお店だと100〜150元 (約390円〜590円) くらいでメインコース+副菜1〜3皿食べられるところもあります。

(c) shutterstock.com

観光客の姿がなくなった台湾の街に今でも変わらず活気があるのは、ローカルの人からも愛されるお店が多いからかもしれません。

【続】

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ライター

有田 千幸

外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。@chiyuki_arita_official

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