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LIFESTYLE 雑学

2021.05.16

機内食が足りない、ピンチ! のときには「微波」が頼り。中国語で「微波」ってどんな意味?【元CAの中国語ってムズカシイ】

 

異国で働くということはまさにカルチャーショックの連続。台湾の航空会社でCAとして乗務していた経験のある有田千幸が、現地で生活をする中で印象に残った中国語や出来事をご紹介します。 連載第48回目は「微波」編。

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有田 千幸
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あまり話すことがない機内食の秘密を少しだけ…

機内であたたかい食事を提供するために欠かせない、オーブン。私が勤めていた航空会社では基本、メインコースはビジネスクラスもエコノミークラスもオーブンを使い、15~20分あたためてから提供するという方法をとっていました。

しかしときに食事のサービスで後方の列に辿り着くころには、あたたかいメインのチョイスが1種類しか残っていない! ということも。そんなときは、最終手段としてCA用やコックピット用に搭載されている食事 (乗客用と同等) を提供するという方法をとることもありました。

(c) shutterstock.com

中国語で「微波 (Wéi bō)」は「電子レンジであたためる」の意味

機内食は基本、人数分ちょうどしか搭載されていないため、気をつけて配布していてもバランスを取るのが実はとても難しい。万が一、チョイスがなくなってしまったときには、まずは謝罪、そして「こちらのお食事をお渡ししてもよろしいでしょうか」とすぐにお渡しできるものをご提案します。が、しかし食べたいものと違う場合もあれば、アレルギーや宗教上の理由でどうしても他のものを食べざるをえないという場合もあります。

そんなシチュエーションに遭遇したCAは、足早にギャレー (機内のキッチン) に戻り、お客さん用とは別に搭載されているクルー用のメインコースを確認。そして提供できそうなものであれば、「微波 (Wéi bō)」してお客さんにお渡しする、という方法をとっていました。

(c) shutterstock.com

特にフライト時間が短い日台間では、限られた時間内に食事のサービスを終わらせることのプライオリティが高く、「微波爐 (Wéi bō lú)」=「電子レンジ」はまさに助っ人的存在でした (機内の電子レンジは一般のものよりパワフルなので一瞬でほっかほかに)。

今でも四角いお皿に入ったお弁当などを電子レンジであたためるときには、日々フル稼働で働いていた20代のよい思い出が走馬灯のように蘇ります。

【続】

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ライター

有田 千幸

外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。@chiyuki_arita_official



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