4. 好意を抱かれている場合の例文
「よそよそしい」をポジティブな意味として使われるのが、好意を抱かれている場合です。
・付き合って間もない二人は、まだどこかよそよそしさが残っている。
・彼は私と話すときだけよそよそしくなるが、頻繁に話しかけてくるので好意を持たれている気がする。
・彼女は彼のことが好きなようだ。よそよそしい態度を取っているが、顔が赤く照れている様子なので間違いないと言っていいだろう。
相手の態度がよそよそしくなったときの原因と対処法
初めて会った人や、今まで仲がよかった人からよそよそしい態度をとられた場合、そこには必ず原因があります。対処次第ではよそよそしい態度から一変して親しくなったり、今までより絆が深まったりする可能性も高いです。
よそよそしい態度をされているなと感じても、自分も素っ気なくしたり、その人との仲を諦めたりせず、原因を探ってみましょう。相手がよそよそしい態度をとる原因と対処法を詳しくご紹介します。
■考えられる原因や理由
相手とは初対面、あるいは数回程度しか会ったことがないのであれば、考えられる原因は「苦手に思われている」、「緊張している」、「相手が一人が好きな性格である」のいずれかの可能性が高いです。
あまりなじみがない相手によそよそしい態度を取られると、「もしかして嫌われているのかな」と思ってしまいますよね。しかし、「嫌われている」と思い込むのは早計です。
単純に緊張していたり、相手が人と関わることが苦手であったりする可能性もあるため、心配し過ぎずしばらく様子見をしてみましょう。
逆に、相手とはそれなりに付き合いがあって仲が良かったのに突然よそよそしい態度になった場合は、「隠し事、やましい気持ちがある」、「良くない噂を聞いた」、「才能や出世に嫉妬している」などが原因として挙げられるでしょう。
どの原因もマイナスのイメージがありますが、このうち「隠し事がある」は、サプライズプレゼントを用意しているなど、嬉しい隠し事である可能性もあります。特によそよそしくなる原因に思い当たることがないのであれば、あまり気にしすぎないことが大切です。
恋人がよそよそしくなった場合は、「やましいことがある」、「機嫌が悪い」などが原因として考えられます。特に、喧嘩をしたわけでもないのに突然よそよそしい態度をとられたなら注意が必要です。
他の異性と浮気だけでなく、あなたとの別れを考えている可能性があるかもしれません。また、恋人と付き合いたてであれば、緊張からよそよそしい態度になっているだけということもあるでしょう。
いずれにせよ、付き合っている期間や相手の様子から原因を探ることをおすすめします。
■よそよそしい態度をとられたときの対処法
相手によそよそしい態度をとられたら、まずは相手との関係性や性格から原因を探ってみましょう。
例えば相手とそこまで深い仲ではないのであれば、単に相手が人見知りな性格なだけで、本人としてはよそよそしい態度をとっているつもりではない可能性があります。この場合、積極的に関わっていくことで心を開いてくれるようになり、親しい関係になれるかもしれません。
しかし、相手が人と関わることを好まない性格の場合は逆効果です。積極的に話しかけた結果、馴れ馴れしいと思われてしまいます。相手の性格や他の人への接し方などを観察して見極めてから、どう行動するかを決めしましょう。
知人や恋人が急によそよそしくなった場合、手っ取り早いのは直球で「最近急にそっけなくなった気がするけれど、何かあった?」と聞いてみる方法です。
ただし、急に冷たくなった相手を責めるような言い方をしてしまうと、相手との仲が余計にこじれてしまう可能性があります。理由を聞く時は、優しく「理由を教えて欲しい」と相手にお願いしてみましょう。
腹を割って話すことで、相手も言いづらかったことを話してくれるかもしれません。もし何らかの誤解からよそよそしい態度になっていたのであれば、すぐに解決につながるでしょう。
また、恋人が怒って素っ気ない態度になっていたのならば、怒った原因を聞いて話し合うことで、さらに絆が深まることも期待できます。
「よそよそしい」の英語表現をご紹介
「よそよそしい」を英語で表現する場合、態度がよそよそしいのか、その人や行動がよそよそしいのかで表現方法が異なります。態度がよそよそしい場合は「distant」、「cold」を使います。一方、人や行動がよそよそしい場合の表現で使うのは「formal」です。
同じ態度がよそよそしい表現でも、「distant」、「cold」ではニュアンスが異なります。それぞれどのような場面で使われるのか、詳しく見てみましょう。
■態度がよそよそしい|「distant」「cold」
相手の態度がよそよそしいという表現をする場合は、「distant」や「cold」を用いて表現します。「distant」は距離があること、「cold」は冷たいことを表し、どちらも「よそよそしい」という意味も持ちますが、「cold」の方がより冷たいニュアンスで使われます。
「distant」や「cold」の他には「unfriendly(不愛想な、敵意のある、不都合な)」、「stiff(堅苦しい)」、「chill(肌寒さ、恐怖)」、「chilly(冷淡な、不気味な)」、「icy(氷のように冷たい)」などが挙げられるでしょう。
■人や行動がよそよそしい|「formal」「act aloof」
その人そのものや、行動がよそよそしい場合を表現するのであれば、「formal」、「act aloof」が使われます。ちなみに、心の動きが無意識に現れる態度とは違い、意識的に何かを行うことが行動です。
「formal」は「儀礼的な」という意味があり、意識的によそよそしい態度をとる場合に使われています。
・John becomes formal in female company(ジョンは女性のいる場所ではよそよそしい態度になる)
「act aloof」はよそよそしい、あるいはお高くとまっている様子を表し、プライドが高いがゆえにそっけない態度をとる場合に使われる表現です。
他にも、「frigid(温かみがない、堅苦しい)」も行動に対して使われる英語表現として挙げられます。
「よそよそしい」の類義語や対義語も使えるようになろう
「よそよそしい」とは、相手に対して他人行儀であったり、親しみの感じられない態度で接したりする様子のことです。相手のよそよそしい態度には、理由があることもあれば、本人の性格が原因であることもあります。
単に人見知りな性格なだけというケースも多いです。また、嬉しい隠し事をしている場合もあり、よそよそしい態度をとられたからと言って一概に相手に嫌われているとは言い切れません。
相手によそよそしい態度をとられた場合、「嫌われたのかも」とショックを受けますが、まずは原因を探り状況に合わせた対処法をとりましょう。
「よそよそしい」の対義語には「馴れ馴れしい」「親しい」「睦まじい」が挙げられますが、意味は似ていてもニュアンスや使う対象が異なります。
「親しい」「睦まじい」は単に仲がよいことを表すポジティブな言葉ですが、「馴れ馴れしい」は相手に不快感を与えている場合に使用する言葉です。
「よそよそしい人」と言われないように頑張るあまり、他人のプライベートにずかずかと入り込んでしまい、「馴れ馴れしい人」と言われないように気を付けましょう。
こちらの記事もたくさん読まれています
「素っ気ない人」って、どうして冷たく感じる? 臨床心理士が心の内と上手な付き合い方を解説
無愛想な人の特徴とは?メリットとデメリット、改善方法まとめ