【目次】
エナジーブランディング vol.9:
葉山発の新ブランド「SEAMANMADE(シーマンメイド)」の魅力
新連載「エナジーブランディング」は、ブランディングコーチ大島文子が週イチでお届けするコラム。毎日を忙しく過ごすWEB Domani読者のエナジーチャージにお薦めしたい、サービスや商品を紹介します。今週は葉山発の新ブランド「SEAMANMADE(シーマンメイド)」を紹介します。
海とつながるグッズ「SEAMANMADE」
こんにちは。ブランディングコーチの大島文子です。今週の「エナジーブランディング」は、今年デビューしたばかりの新ブランドSEAMANMADE(シーマンメイド)を紹介します。ヨットパーツをアップサイクルした葉山発のブランドです。なかなかお出かけできない現在、海を感じるグッズで夏時間を楽しみませんか?
アップサイクル
= 廃棄物や不要になったものに手を加えて、そのモノの価値を高めること
「SEAMANMADE」はマリーナの町、葉山在住のプロヨットセーラー伊藝徳雄さんとアートディレクターのholidayさんが「海とつながる」をテーマにヨットロープの特性を活かして生み出した、ライフスタイルグッズのブランドです。
伊藝さんは、1997年に行われた「日本チャレンジ2000」クルーセレクションにおいて合格率0.64%の狭き門をくぐり抜け、2000年に行われた世界最高峰ヨットレース・アメリカズカップ第30回ニュージーランド大会に日本代表として参戦した経験を持つ凄いプロヨットセーラー。holidayの堀出さんは、パリのアートスクールを首席で卒業後、「毎日をより良く、より楽しくする」をコンセプトにアートディレクターとして活動。葉山で食堂・アトリエHOLIZONTALも運営しています。
そんな2人が葉山で出会い、「海とみんなをもっとつなげたーい!」と始めたのが「SEAMANMADE」。実は私、holidayさんとは仕事で出会い、いろいろなブランドのカタログやアートディレクション、過去にはモデルをお願いしたこともある(笑)。そのセンスと人柄の大ファンです。holidayさんの周りには、家族や仲間の笑顔、そして素敵なセンスと美味しいモノがいっぱいなんです♡
ブランドに取り入れた“ヨット技術”
そんな彼がプロヨットセーラーの伊藝さんと始めたSEAMANMADE。どんなブランドか興味津々で取材したら… まったく私の知らなかった新しい世界に出会いました!!
このヨットロープを使ったソフトシャックルという技術。すごくないですか? 船上で使われる沢山の金具やロープを「つなぐ」大切な役割を果たすため、大航海時代から受け継がれてきた古来からの船乗りの技術や知恵が、このソフトシャックル1つに凝縮されているそうです。実際にヨットで使用されるソフトシャックルは、自動車を牽引する際に使用しても全く問題無い強度の物もあるそう。
ヨットロープが様々なアイテムに!
■ソフトシャックル
カラフルなヨットロープの切れ端が、カラフルなソフトシャックルに。
使い方は自由自在
ソフトシャックルは、その丈夫さを生かしてこんな風に使えます。
■S字フック
すっごく丈夫でカラフルなS字フック!
■キーホルダー、ドッグリール
こんなキーホルダーやドッグリールもありました。
▲キーホルダー
▲ドッグリール
どのアイテムもセーリングの伝統と技術を継承した技が生かされながら、暮らしに溶け込む温かい風合いのデザイン。そして、すべての技が海での安全のために生まれたものであることも素敵ですよね。そんなセーリングの魅力を日々の暮らしに取り入れて、海とつながるブランド。
「SEAMANMADE」とクラウドファンディング
この「SEAMANMADE」が8日からクラウドファンディングに挑戦しているので最後にご紹介します。
Makuakeとそごう横浜による「JAPAN PROJECT」企画の一環として、6月8日からスタートしたばかりの、日本、特に今回は神奈川県の知る人ぞ知るブランドを支援する取り組み。ここでご紹介したグッズだけでなく、伊藝さんから直接セーリングのお話を聞きながらその場でソフトシャックルを作ってみるワークショップや、holidayさんの食堂・アトリエHOLIZONTALでのランチ付きの支援などもあり、SEAMANMADEのグッズを購入するだけでなく体験できるプランが魅力的です。
グッズは1000円代~と手ごろな価格のブランドです。近隣の方は子どもたちとワークショップに参加して、「海とつながるグッズ作り」を夏休みの課題としてはいかがでしょうか^^ 伊藝さんやholidayさんが伝えるSEAMANSHIP、オトナはもちろん子どもたちにもぜひ触れてほしい時間です。
いま大切にしたいブランドって何?
今回このSEAMANMADEをご紹介したのは、本物のブランドストーリーと技術を持っているブランドだからです。
それは、
✓ブランドを通して伝えたい強い思いがある
✓素材はセーリングで出てしまう切れ端のアップサイクル
✓セーリングの伝統技術が活用されている
✓作り手に魅力がある
こんな風にね^^ 今の時代「ブランド」って作ろうと思えばスグ作れてしまいます。モノをつくることも、売ることもネットで簡単にできる時代。大学生でもインスタグラマーでも「ブランド作る」方多いですよね。その分私たちの選択の幅はぐーーーっと広がって、自分で本当に欲しいモノを探したり、出会ったりすることが可能になりました。
だから有名ブランドがマストでもないし、「欲しいモノ」の価値は人それぞれ。簡単にブランドが作れてしまう時代だからこそ、作り手の思いや技術のある、本物のストーリーのあるブランドを大切にしたいと思います。海好きの方、ぜひ「SEAMANMADE」の熱い思いを以下のサイトでお楽しみください。
【初全国展開!葉山発プロのヨット乗りが作るライフスタイルアイテム】
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ブランディング コーチ
大島文子
ファッションや百貨店、化粧品、ライフスタイル雑貨などのブランディング支援、PRや販促を中心に活動している。6年前に(株)ブルーム&グローという会社を起業。
Oggi.jpにて連載していた「ブランディング仕事術」はこちら