くすみの原因と正しい美白ケア
シミやくすみの原因4つ
《原因1》紫外線
シミ・くすみはもちろん、あらゆる老化の元凶
肌は紫外線を浴びると、その強いパワーから細胞を守るためにメラニンをつくり、細胞の〝傘〟にします。そのメラニン産生が止まらなくなると、シミ・くすみに。さらに長波長の紫外線は肌の深部にまでダメージを与え、シワやたるみの原因にもなります。
《原因2》ストレス
精神的ストレスで、シミが濃くなりやすいという事実
ストレスとシミの関係について、この春ディセンシアが興味深い事実を発表。ストレスを感じると体内で活性酸素が発生して、肌のメラニン生成が盛んになるというのです。同時に、血管が収縮し、皮膚温が下がることでバリア機能が低下し、シミのできやすい肌に。
ストレスで肌に起こること、それによってシミができるまでを示したもの。活性酸素はその他さまざまな肌トラブルの原因にも。(資料提供/ディセンシア)
《原因3》大気汚染
皮脂の酸化を促進。その皮脂が老化を加速させる
空気中の排気ガスやタバコの煙、PM2.5などの大気汚染物質と肌との関係が、この数年で解明されてきています。大気汚染物質によって肌表面の皮脂の酸化が進み、その酸化皮脂が細胞にダメージを与えて、シミやシワ・たるみなどのエイジングが加速するのです。
肌の表面にある皮脂の酸化の度合いを示したグラフ。大気汚染物質の影響を受けると、皮脂の酸化度合いは紫外線(UVA)だけを浴びたときの3.7倍に!(資料提供/ランコム)
《原因4》乾燥
バリア機能が低下して、紫外線の影響を受けやすい肌に
肌は表面にある角層のバリアによって、内側の細胞を守っています。乾燥すると角層細胞が健全に育たなくなり、バリア機能が乱れ、刺激が内側に入り込みやすく。するとメラニンの生成も起こりやすくなります。乾燥しやすいアラフォーの肌は注意が必要!
知っておきたい正しい美白ケア
【正しい美白ケア1】 毎日きっちり続ける
数日使って効果がよくわからないからと止めてしまうのはNG。日々紫外線を浴びているのだから、美白ケアも毎日続けないとダメージが蓄積する一方。
【正しい美白ケア2】 美白コスメは全顔に塗る
今表に出ているシミ以外にも、肌の奥には何倍ものシミ予備軍が。美白ケアの役目は、その隠れた予備軍をシミにならないようにすること。シミの部分だけに塗るのではなく、しっかりと顔全体に塗って
【正しい美白ケア3】 曇りや雨の日でもUV対策をする
薄曇りの日は晴れの日の約80~90%、曇りの日は約60%、雨の日は約30%の量の紫外線が。日焼け止めは毎日塗るのが基本。
【正しい美白ケア4】 メイクくずれを放置しない
メイクがくずれるということは、下地や日焼け止めも一緒にくずれているため、放置するのはノーガードで紫外線を浴びているのと一緒。外出前はしっかりとファンデーションを塗り直して。
できてしまったシミに取り入れるべきセルフケア
美容皮膚科タカミクリニックの山屋雅美先生に伺いました!
セルフケアでシミを取ることはできませんが、シミを薄くする、シミをこれ以上濃くしない、シミを予防することはできます。
美白ケアは美白化粧品を使うことだけが大切だと思っている人も多いですが、「紫外線対策」と「保湿ケア」こそが必要です。紫外線は夏以外の季節や曇りや雨の日でも降り注いでいます。夏だけでなく1年中日焼け止めを塗り、スキンケアも保湿をしっかり行ったうえで美白アイテムを使用するようにしましょう。
美白アイテムに使用されている美白成分にはさまざまな種類がありますが、代表的なものだと「アルブチン」「トラネキサム酸」などが挙げられます。これらの成分はメラニンの生成を抑制する働きを持っているものであり、シミを取る効果はありません。シミが気になったときに使うのではなく、普段からシミ予防のために使い続けるようにしましょう。
ただし美白成分の中でも特に有名な「ビタミンC誘導体」は、メラニン生成抑制効果と、シミを薄くしてくれるメラニン還元作用の両方を持っています。クリニックでの治療ほどの効果はありませんが、自宅でできるシミケアとしてぜひ取り入れてみると良いでしょう。
食生活も美白・シミ改善に効果的
美白を実現する「美肌栄養素」とは
まいこ ホリスティック スキン クリニック 院長山崎まいこ先生によると、食事と肌には密接な繋がりがあるそう。
「肉や魚などの動物性タンパク質は、肌の潤いを保つ細胞間脂質やハリを高めるコラーゲン、セラミドの原料となる必要なもの。ですが、肉食ばかりの食生活では腸内環境が乱れ、吹き出物など肌トラブルを招きます。筋トレ中で肉ばかりを食べていて『ある日突然、肌にブツブツができた』と驚かれる人もいますが、肉食続きで腸内環境が乱れてしまったためです。また、逆に野菜ばかりの食事では、コラーゲンやセラミドなどを肌が作れずに乾燥などの肌あれに直結します。健康で美しい肌のためには偏った食事をせず、野菜、肉、魚、海藻、穀物などできるだけいろいろな食材を摂りしましょう」(山崎先生)
ビタミンA
ビタミンAは肌のバリア機能をサポートする働きがあり、緑黄色野菜に多く含まれています。しかし効率よく吸収させるには動物性食材も必要。赤身肉やうなぎにも多く含まれているので積極的に摂りましょう。
亜鉛
亜鉛は肌の潤いのカギとなる重要な成分。牡蠣や煮干し、レバーなどの動物性食品、わかめや海苔などの海藻に多く含まれています。
鉄分
鉄分が不足すると皮膚炎が起きやすくなってしまいます。レバーに含まれているのは有名ですが、ビーツにも多く含まれます。ビーツはトータルで栄養価が高く「飲む輸血」と言われるほど。
オメガ3脂肪酸
ダイエット食材の印象が強いですが、オメガ3脂肪酸は花粉症などのアレルギーによる炎症を抑える働きもあります。くるみやアマニ油、ブリ、サバ、サンマなどの青魚の脂にも多く含まれています。
シミ対策に摂るべき栄養素
美容皮膚科タカミクリニックの山屋雅美先生に伺うと…
シミの原因になる活性酸素を抑える抗酸化作用のあるビタミンCやリコピン(トマト、スイカなど)の摂取を。ビタミンCが多く含まれているグレープフルーツなど柑橘系の果物には高毒性物質ソラレンも含有しているため紫外線を吸収しやすいという反面も。柑橘系のフルーツを食べる際は朝は避けるか、その他の野菜(赤ピーマン、ブロッコリー、カリフラワー)やサプリメントでの摂取を。
また、肌の新陳代謝をよくしてシミの排出を促したり、バリア機能と維持したりするために役立つたんぱく質も摂取しましょう。
プチプラのおすすめ美白スキンケア
マツモトキヨシ オリジナル|スキンローションMKC
日本酒特有の美白成分と、酒粕に含まれる米由来アミノ酸だけを高濃度に抽出した、「Jプレミアエキス31」配合のセラミド化粧水。保湿力抜群の少しとろみのあるテクスチャーながら、ベタつきはなくさっぱりした使い心地。
菊正宗|日本酒の美容液
12種類のアミノ酸やセラミドも含まれ、とろんとしたテクスチャーです。お肌のハリをサポートするプラセンタや、メラニン合成を阻害して日焼けから肌を守るとされるアルブチンも含まれます。メラニン色素の合成を防ぎ、ふっくらとした肌に導いてくれる「ビタミンC誘導体」も、お肌のトータルケアにうれしい成分です。無香料・無鉱物油な点も、成分にこだわる女性から支持されています。
ルミーチェ|美白オイルエッセンス
保湿とシミ対策ができる「ルミーチェ 美白オイルエッセンス」は、肌なじみのよい「油溶性ビタミンC」を配合しています。スクワランやホホバなど植物由来のオイル成分などを含み、皮脂とよくなじむさらりとした使い心地のオイルエッセンスです。
洗顔後にオイルを1〜2滴たらすと、化粧水前のブースターとしても使えます。美容液として使うときは2〜3滴が目安です。少量でしっとりうるおいます。ボディケアやハンドケアにも使えるオイルは、コスパも抜群です。合成香料を使わず、イランイランやローズなど華やかな花々の精油を使用しています。着色料・シリコン・鉱物油などは不使用です。
美のプロも愛用!デパコスのおすすめアイテム
トランシーノ|薬用ホワイトニングジュレローション (医薬部外品)
▲100g (季節限定品)
美白有効成分「トラネキサム酸」配合で、メラニン生成の根源である〝しみ情報〟をブロック。肌がメラニンを作り出す前に働きかけ、しみの根源にアプローチします。さらに、毛穴の気になる肌をキュッとひきしめ、透明感あふれるみずみずしい肌へと導いてくれるのもポイント。 そしてこれからの季節にうれしいのが、冷感成分配合でひんやりとした肌触りが楽しめること。ただ冷たく感じるだけでなく、メラニン生成量と皮膚温度の関与に着目した、機能的な側面もあるそう。冷蔵庫で冷やすことで、さらにひんやり心地よいスキンケアタイムが叶います。
シャネル|サブリマージュ ラ クレーム ルミエール
加齢、紫外線や大気汚染などの環境ストレスにより、乾燥したりたるんだりくすんだり、じわじわダメージが蓄積してしまった肌にググッと働きかけてくれる高機能なクリーム。ジャーを開けたときの高揚感、つけたときの肌にとろ〜り溶け込む感じ。あ〜、肌がよろこぶとはまさにこのこと!
うるおった肌って一瞬にしてワントーンもツートーンも明るく見えるし、なにより使い続けることでやわらかさも弾力もアップして、肌がキュッと上向きに。シミや色ムラなどの「肌の錆び」には、抗酸化力のある “ヴァニラ プラニフォリア 濃縮ウォーター” がいい仕事をしてくれます。
▲50g
イプサ|スキンケアパウダー (医薬部外品) パフ付き
シミやそばかすの元となるメラニンの生成を抑える、薬用美白有効成分が入った「スキンケアパウダー」は、毛穴や色むらもほどよくカバーしながら、肌表面をさらさらに仕上げてくれる半透明のパウダー。
保湿成分のヒアルロン酸が入っているのでまったく乾燥しないし、肌荒れ防止スキンケアパウダーのおかげで肌荒れもしにくい。あとパウダーって夕方になるとどうしても肌がくすんで見えがちだけど、これはパウダーが余分な皮脂を吸着してくれるのでくすみにくい。
寝ているときにも使ってOK! 夜たんまり保湿をした後に使うと寝ている間にホコリなどが肌にくっつくのを防いでくれるし、いつものエイジングケアやシワケアのあとに使えば、化粧品を変えることなく美白ケアが簡単に取り入れられる。
美容家・神崎 恵さんの愛用美白コスメ
「ヘルシーな肌が好きなので、すごく白い肌を目ざしてはいないんです。子どもがまだ小さいので、日差しを浴びるシーンも多いですし。ただ、くすんだ肌にはなりたくない。だから、美白コスメもしっかり使います。毎年の定番は『HAKU』。肌がくすみ抜けしてトーンアップします。透明感を高めるならエクシアの『イマキュレート』も定番です。」
▲(右から)
強力な美白有効成分「ルシノール」でシミをつくらせない。ポーラ ホワイトショット CXS 25ml [医薬部外品]
美白の先駆者であり改革者の渾身の1本。資生堂 HAKU メラノフォーカスV 45g [医薬部外品]
美白有効成分「コウジ酸」で年齢とともに肥大化するシミに対処。コスメデコルテ ホワイトロジスト ブライトコンセントレイト 40ml [医薬部外品]
美容のプロの御用達。アルビオン エクシア AL ホワイトニング イマキュレート エッセンス MXC 1.2㎖×28個 [医薬部外品]
飲んで美白を叶えるサプリメント
美白スキンケアできないときは【飲むブライトニング】
▲右:オルビス カラーシナジー 30包(30日分)
吸収力を高めたリポソームビタミンCに加え、透明感ある美しさのためのサポート成分を贅沢に配合。水なしで飲めるパウダータイプでいつでもどこでも摂取できます。
▲富士フイルム アスタリフト サプリメント ホワイトシールド[機能性表示食品] 24粒(約12日分)
高い抗酸化作用で紫外線を浴びた肌のうるおいを守るアスタキサンチンを配合。さらにリコピンやビタミンなどの美容成分も豊富。
美容エディターが選ぶ美白インナーケア
シミへの効果を国から認められた医薬品、それが、第一三共ヘルスケアの「トランシーノ ホワイトCクリア」。最大量配合されている「L-システイン」には、シミの元となるメラニン色素の生成を抑えるだけでなく、体外への排出を促す作用も。つまりできてしまったシミにも新しいシミにも働きかけてくれるのです。また、食事からだけ摂取しようとすると意外と大変な「ビタミンC」も1000㎎配合。レモン1個分あたりの「ビタミンC」は約20mgといわれていますから、ここは是非サプリにも頼りたいところ。
▲ トランシーノ ホワイトCクリア 120錠 [第3類医薬品] (1日2回、約1ヵ月分、120錠)
「肌色メラニン」を応援する美白成分「ヒドロキシチロソール」。これをいわゆる “体の素” であるアミノ酸「L-シスチン」と組み合わせものが、この「ホワイトフォース」の主役成分。
その他にも、肌をつやつやに保ってくれる「ハス胚芽エキス」や、ザ・美肌成分の「ビタミンC」、そして同じく美白にもたるみにも効果が認められている万能成分「ナイアシン」などの若さの秘訣をここぞとばかりに配合。
▲ ファンケル ホワイトフォース (1日6粒、約30日分、180粒入り)