朝から晩まで賑わう、台湾の伝統市場
早朝から開いている市場、夕方から開く黄昏市場など形態や規模は様々ですが、台湾にはたくさんの伝統市場と呼ばれる市場があります。野菜や肉、魚、食材はもちろん、惣菜まで売っているので、朝から人で大賑わい。(現在は台湾の一部地域では新型コロナ感染防止のため、個人IDのナンバー末尾が奇数か偶数によって市場に入れる曜日が限定されています)
市場は生活の一部
台湾では“住宅地ができるとすぐに市場が生まれた”と言われるほど、大小数多くの市場が存在し、今でも市民にとってはなくてはならない生活の一部となっています。スーパーで食材を購入するより若干安価で購入できて、更に自分の好きな量だけ購入可能なので使い勝手が良いのが一番の魅力。
昔ながらの市場へ足を踏み入れると、地元の人々の呼び込みの大きな声や熱気、豪快さを感じ「日本も昭和初期はこんな市場が残っていたのかな?」とノスタルジックな気分になります。
生活に必要なあらゆるものが市場で揃う
市場には食材だけでなく洋服から鞄、靴、雑貨まで、生活用品を扱うお店なら何でもあるので市場に行くだけで事足りるのですが、なんと下着屋さんまであるのです! 野菜屋さんの隣に下着屋さんが並んでいたり、ゾーン分けなどはされていないので歩いていると「ぷっ」と噴き出してしまうようなシュールな光景も。
お肉は牛肉屋さん・豚肉屋さん・鳥肉屋さんとそれぞれのお店へ
日本のようにお肉屋さんに牛豚鶏肉全てがまとめて売られているのではなく、牛肉が欲しければ牛肉屋さんへ、豚肉なら豚肉屋さんへ… というようにそれぞれ別のお店で購入します。
このお肉屋さんがちょっと衝撃なのですが、豚肉屋さんには豚さんがそのまま吊るされていたり、豚さんのお顔が並んでいたり。鶏肉屋さんには見事に一匹そのままの鶏さんが何匹も並んでいたり。売り方がとっても大胆なのです! 移住後初めて市場に行った時には卒倒しそうになりました。
購入の仕方は何がどれくらい欲しいかを伝えて
購入の仕方は、欲しい部位と購入したい量を店主に伝えればOK。市場では1斤(600g)と書いてある商品が多いですが、自分の好きな個数や量を伝えれば購入可能です。そして薄切りや細切りなど、要望に応じて切ってくれるのでスーパーより使い勝手が良い!
台湾では市場のお総菜屋さんは大繁盛!
台湾では共働きが基本で、専業主婦という概念があまりないので、家で食べる食事も料理するより外で買ってくる比率が高いので、市場の総菜屋さんはいつも大繁盛。(キッチンなしの賃貸物件もとても多いです)
台湾の市場は、あまり清潔ではない印象があったかもしれませんが、最近はリニューアルされたり、デパートの中に組み込まれたデザイン性に富んだおしゃれな市場も増えていて、観光客でも足を運びやすい場所に変化しています。自由に旅行ができる時が来たら伝統市場を散策し、台湾ならではの人情や活気をぜひ味わってみてください!
ライター
神谷知佳
台湾で2児(ともに男児)の子育て真っ最中。国際線CA→大手スポーツメーカーの人事を経て台湾移住。現在はフリーランス人事として仕事と育児のバランスを模索中。
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