台湾の三大節句の一つ、端午節(ドゥアンウージエ)
2021年6月14日は台湾で大きなイベントである端午節(ドゥアンウージエ)で祝日だったため三連休となりました。
台湾人にとっては三大節句に数えられる端午節で、とても大事にされている日です。毎年「農暦」と呼ばれている旧暦の5月5日が端午節となります。日本では端午の節句ですね!
さて、そんな端午節ですが台湾ではどんな事をするのでしょうか⁈
いくつかご紹介致します。
粽子(ゾンツ)と呼ばれるちまきを食べる
まずは一番のメインは粽子(ゾンツ)と呼ばれるちまきを食べる事です。端午節の前になるとスーパー、レストラン、コンビニでちまきの予約キャンペーンが始まります。
親戚やご近所さんにも配る家庭も多く、自宅で大量に手作りする人も多いそうです。
このちまきは日本で食べられている白くて長細いちまきではなく、中に豚肉や椎茸、うずらの卵などを入れて笹で包んだ中身盛りだくさんの中華ちまきです。
台湾南部のちまきは茹でる、北部のちまきは蒸す。味付けも南部と北部で違うらしく、毎年どちらが美味しいか競っていると(嘘か本当かわかりませんが)聞いたことがあります。
立蛋(リーダン)で来年の幸運を願う
そして子供たちが楽しみにしている「立蛋(リーダン)」! 蛋=卵の事なので、卵を立てる風習という意味になります。
陰陽で陽気が一番強まる時とされている端午節の正午12時に卵を立てることができれば、来年1年の幸運が訪れるという言い伝えがあり、こぞって端午節のお昼には子供達が卵を立てるのです。
古くからの言い伝えで、端午節の12時は、一番地球の引力が強くなる時と言われており、卵を一番立てやすいと言われているようですが、実は科学者の見解によると、引力は1年365日全て同じらしいので、いつ立蛋をやっても同じ?!
ドラゴンボートフェスティバルはビッグイベント!!
もう一つ大きなイベントといえば、ドラゴンボートフェスティバル!
今年は新型コロナウィルスの影響で開催がなくなってしまったのですが、2,000年以上の歴史を持つこのイベント。龍の形をしたボートを漕いでスピードを競うボートレースのことで、台湾人はこのドラゴンボートレースをテレビで観戦しながらお酒を楽しむのだそう。
日本にもこのドラゴンボートは、江戸時代前期の1655年に初めて長崎に伝来したと言われており、長崎市や兵庫県相生市ではペーロン(白竜)と呼ばれ、現在もお祭りとして残っています。
今年は新型コロナウイルスの影響で、故郷に帰ることもやめようと呼びかけられていましたので、ステイホームの中寂しい祝日となってしまいましたが、来年こそは家族揃って端午節を祝えますように。
ライター
神谷知佳
台湾で2児(ともに男児)の子育て真っ最中。国際線CA→大手スポーツメーカーの人事を経て台湾移住。現在はフリーランス人事として仕事と育児のバランスを模索中。
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