文字にしたら伝わりそうな漢字でも、意味には明確な違いがある
日本語と中国語、同じ漢字を用いる言語同士であっても、たったひと言が驚くほど違う意味で使われることがあります。
たとえば、私が中国語を習い始めてすぐに知ったこの言葉、「色」。
中国語で「色 (Sè)」は「いやらしい」という意味
どう考えても、色は「色、カラー」という意味以外にはなり得なさそうな言葉ですが、実は中国語で「色 (Sè)」は「いやらしい、スケベ、エロい」という意味。
冗談の一環などでキワどい話題になると、大体誰かが「欸 你很色耶 (ちょっと、ほんとスケベなんだから)」というお決まりのツッコミを入れます。
ちなみに「色、カラー」は中国語でどのようにいうかというと「顔色 (Yán sè)」といい、では「顔色」は中国語でどのようにいうかというと「臉色 (Liǎn sè)」といいます。
こうやって、ひとつ疑問が解けると同時にまた次の疑問に出合い、いくつもの「へぇ」が重なる。今回はたまたま「色」からの始まりでしたが、こういう言葉の連鎖を経て自分のボキャブラリーがひとつひとつ増えるという実感が、新しい言語を勉強するときの醍醐味だと私は思っています。
【続】
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ライター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。@chiyuki_arita_official