【目次】
え、そんなものまで包んじゃう?
小籠包 (ショウロンポウ)、打包 (テイクアウト)、紅包 (お年玉) など、台湾にはとにかく包まれアイテムが多いという話を、前回私の経験談を交えながらご紹介しました。
そしてそんな包み好きの台湾では、飛行機さえをも包んでしまうことがあるのです。
中国語で「包機 (Bāo jī)」は「チャーター便」の意味
飛行機の運行には大きく分けて、元々スケジュールされている定期便と、それ以外のチャーター便があります。定期便は中国語で「定期航班 (Dìng qí háng bān)」、チャーター便のことは「包機 (Bāo jī)」といいます。
これは「貸し切る」という意味をもつ「包 (Bāo)」と「飛行機」という意味の「機 (Jī)」、このふたつがくっついた言葉。
毎月翌月のスケジュール表が出たときに、見慣れないフライトナンバーを見つけると「這是哪裡啊、是包機嗎? (これってどこ? チャーター便?)」と、CA同士でざわざわ。
また、「包機」以外にも、カラオケボックスの貸切は「包廂 (Bāo xiāng)」、会場の貸切は「包場 (Bāo chǎng)」、車の貸切は「包車 (Bāo chē)」など、台湾人は日本人よりも「貸し切る」ことがお好きなようで、台湾で過ごしていたときも何かとこの「包」という言葉を使う機会が多かった覚えがあります。
そういうわけで、私にとって台湾を表す字のひとつはこの「包 (Bāo)」という字なのです。
【続】
▼ あわせて読みたい記事
ライター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。@chiyuki_arita_official