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2021.08.20

〝ロックダウン〟って漢字でどう書く?【知れば知るほどのめり込んでいく中国語の世界】

似ているようで似ていない、知れば知るほどのめり込んでいく中国語の世界。台湾の航空会社でCAとして乗務していた経験のある有田千幸が、中国語を勉強する中で印象に残った言葉をご紹介します。 連載第79回目は「封城」編。

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有田 千幸
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時事用語を知るには先輩たちの井戸端会議に混じるべし

入社当時は簡単な単語しかわからなかった中国語も、日々台湾人の先輩CAに混じり乗務回数を重ねることで、自然と会話が成り立つくらいのところまで辿り着くことができました。

現地で生活する大きなメリットといえば、日々時事ネタにタイムリーに触れられるということ。世の中で今まさに起きていることを、ニュースよりも新聞よりもざっくばらんかつカジュアルに話してくれる先輩たちの会話の中にいるだけで、「なるほど、この言葉ってこういう意味だったのか」と、自然と理解に繋がることも少なくありませんでした。

たとえば、今でいえば「封城 (Fēng chéng)」のような言葉。

中国語で「封城 (Fēng chéng)」は「ロックダウン」の意味

今までのような自由な国境間・街中の移動ができなくなり、早一年半が過ぎました。国によってこの事態への向き合いかたはそれぞれですが、その中でも大きく異なる点といえば「封城 (Fēng chéng)」したかどうか、ということかもしれません。

中国語の「城 (Chéng)」という字には「街、町」という意味もあり、それを「封じる」で「封城 (Fēng chéng)」。このふたつの文字が合わさると「ロックダウン」という意味になります。

コロナが始まったころ、仲のよい台湾の友人と電話で話していると「日本は封城するの? ヨーロッパやオセアニアでは出歩く人に対して結構厳しく取り締まりしてるじゃない?」そんな話題になりました。

そのときまで私は「封城 (Fēng chéng)」という言葉を聞いたことがなかったのですが、話の前後関係、そしてそれぞれの字の意味から「ロックダウン」という言葉に繋がりました。

(c) shutterstock.com

台湾に自由に行くことができず2年近くが経った今、私の中に溜まっているこのモヤモヤは「台湾の今」に直に触れられていないということ。

「封城 (Fēng chéng)」のような時事用語に出合うたびに、少し寂しい気持ちになるのです。

【続】

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ライター

有田 千幸

外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。@chiyuki_arita_official

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