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2023.01.02

「俯瞰」の意味は?|正しい意味や使い方、誤用を解説

 

3.ビジネスシーンでの使い方

俯瞰はビジネスシーンでもよく使われますが、この場合は比喩的な意味であることが多いです。主に「客観的な視点で全体像を把握し、物事の本質を捉える」といった意味で多用されます。

以下はビジネスシーンでよく登場する俯瞰の例文です。

【例文】
・目標達成のために俯瞰的に考える。
・物事を俯瞰的に捉えるスキルを養う研修に参加する。
・課題解決のためにプロジェクトを俯瞰してみましょう。

 

俯瞰に関連する言葉

俯瞰には、以下のように似た意味をもつ言葉がいくつかあります。

街の様子を俯瞰している様子のイラスト

・鳥瞰(ちょうかん)
・大局(たいきょく)
・瞰視(かんし)
・展望(てんぼう)

 

また、反対の意味をもつ言葉も多数存在します。

・偏狭(へんきょう)
・近視眼的(きんしがんてき)
・仰視(ぎょうし)

 

俯瞰への理解を深めるためにも、俯瞰と似た意味をもつ言葉・反対の意味をもつ言葉をおさらいしておきましょう。

■俯瞰と似た意味をもつ言葉

俯瞰と似た意味をもつ鳥瞰は、「全体を見下ろすこと」を表します。「鳥の視点で見下ろす」が転じた言葉です。俯瞰とほぼ同じ意味ですが、一般的には俯瞰のほうがよく使われます。

大局には「物事全体のありさま」という意味があり、俯瞰の比喩的な使い方に似ています。瞰視は「見下ろすこと」を表しますが、物理的な意味しかもたず、比喩的な使い方はできません。

展望の意味は「遠くまで見渡す」です。俯瞰との違いは、現状ではなく今後の動向や将来にフォーカスする点です。

俯瞰と似た意味をもつ言葉を使った例文は、以下を参考にしてください。

【例文】
・夜景を飛行機から鳥瞰する。
・大局を見失わないようにしましょう。
・山の頂上から街並みを瞰視する。
・当時はまだ将来への展望がありませんでした。

 

人間関係の相関図のイラスト

■俯瞰と反対の意味をもつ言葉

俯瞰と反対の意味をもつ偏狭は、「度量が狭い」「狭い考えに囚われていること」を指します。性格や考え方を表す際によく使われる言葉です。

近視眼的の意味は、「全体像を捉えられず、目先のことしか見えていない状態」です。比喩的な俯瞰に対する言葉で、視野が狭いことを表します。

仰視の意味は「仰ぎ見ること」です。「仰ぐ」には「下から見上げる」という意味があります。つまり仰視は、俯瞰の物理的な使い方である「見下ろす」の対義語です。

俯瞰と反対の意味をもつ言葉を使った例文を以下にまとめました。

【例文】
・偏狭な性格では周囲に好かれない。
・彼は近視眼的であり、来年のことは考えられていません。
・地上から山頂を仰視する。

 

俯瞰の意味を正しく理解しておこう

俯瞰は、「高いところから見下ろす」「物事を客観視する」といった意味をもつ言葉です。物理的にも比喩的にも使うことができ、特にビジネスシーンで多用されます。

デスクを囲み会議をしている様子のイラスト

「俯瞰で見る」と使われることがよくありますが、二重表現のため正しい言い回しではありません。「俯瞰的に考える」「俯瞰的に捉える」といった形に言い換えるのが適切です。

俯瞰を正しい使い方で使えるように、意味や例文などを理解しておきましょう。

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