「日次」の読み方や意味とは?
職場などで「日次報告」などと使われる「日次」は、一般的には「にちじ」と読むことが多く、「日々のこと」「毎日」「日ごと」といった意味があります。
「日次」は、「にちじ」の他に、「ひなみ」、「ひつぎ」、「ひがら」と読むこともでき、それぞれの読み方によって意味が異なります。「ひなみ」や「ひつぎ」、「ひがら」と読む場合には、どのような意味があるのでしょうか。それぞれの意味をより明確に理解するために、辞書に記載されている意味も引用しながら解説します。
・ひなみ
「ひなみ」を辞書で引くと、以下のような説明です。
1. 日のよしあし。その日の吉凶。日柄(ひがら)。「―がよい」
2. 毎日行うこと。日ごと。
3. 日取り。日付。
・ひつぎ
「ひつぎ」と読む場合は、意味は以下のようになります。
1. 毎日。日ごと。また、日々のこと。
2. 毎日奉る貢ぎ物。
3. 日がら。日ついで。
・ひがら
日次を「ひがら」と読むと、以下のような意味に変わります。
1. 暦の上での、その日の吉凶。
2. ひかず。日数。
3. 客が芸娼妓に、紋日に買い切ることを約束すること。日柄約束。
4. 祥月(しょうつき)命日。
(引用すべて、小学館『デジタル大辞泉』より)
「にちじ」と耳にした場合には、「日次」よりも「日時」を思い浮かべる人も多いでしょう。「日時」は単純に「日付と時刻」のことです。
「日次」だけではなく、「月次」や「年次」という言葉も存在し、「月次」は「げつじ」と読み、「年次」は「ねんじ」と読みます。これらは、経理関連の業務に携わっている人にはお馴染みの言葉です。経理用語では、「月次」は「月ごとの」、「年次」は「年ごとの」という意味を持ち、「月次決算」や「月次報告」、「年次決算」などと使われます。
経理業務に全く関連のない人には馴染みがない言葉かもしれませんので、「月次決算」、「年次決算」がどのようなものかを、簡単に解説しておきましょう。
年に一度行われる年次決算は、法律によって義務付けられたもので、確定申告や株主への報告などで必要なものです。ところが月次決算は、法律で義務付けられていません。つまり、法律の点だけでいうと、月次決算は行わなくても問題がないということです。ですが、企業の多くは月次決算を行います。なぜかというと、月次決算を行うことによって、「月ごと」の財務状況が把握でき、それをもとに経営判断を行うことができるからです。
また、銀行が企業に融資を行う際などには、多くの場合年次決算だけではなく、月次決算の提出も求めます。この点においても、企業にとっては年次決算だけではなく月次決算も重要なものなのです。
経理業務に携わる担当者にとっては、月次決算を行っておくと一年に一度の年次決算」業務が楽だという利点もあります。
使い方を例文でチェック!
ここからは、「日次」を使った例文を紹介します。