日常に彩りを与えてくれる存在・ポトス
おうち時間のおともの定番になりつつある観葉植物。その中でも鮮やかな色の葉が印象的な「ポトス」は、目にしたことや育てた経験がある方も多いのではないでしょうか?
品種も豊富で色彩にバリエーションがあるポトスの中で、おすすめの品種を5つピックアップ。それぞれのポトスに合わせた鉢とのコーディネートもご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
観葉植物の定番「ポトス」に新品種も
原産地の熱帯地方では、大きな木に這い上がるように生育するポトス。家の中では鮮やかな色味の大きな葉が、やさしく鉢を覆い、包み込むように育っていきます。
観葉植物の中でも昔からある定番なポトスですが、各地の産地さんの技術を掛け合わせることで見た目にも美しい様々な新品種ができました。
これからご紹介するように、ビビッドで美しい色彩の違いがあったり、斑の入り方で模様が変わってくる面白さがあるので、あなた好みの色やお気に入りを見つけて、それぞれのお家で育つ個性をお楽しみください。
※斑(ふ)……葉に異なる色がまじった部分のことを指します
ポトスの育て方
育てるには、窓際でカーテンのレース越しに優しく陽があたる場所がベストですが、ポトスは耐陰性にも比較的強いので、リビングなど人が生活できるくらいの明るさがあるところなら問題なく育ってくれます。
ただ冬の寒さに弱いため、窓辺が結露するくらい寒くなってきたら窓際から離して寒さから守ってあげるのを忘れずに。葉が丸くしなっとしてきたり、黄色くなってきたりした時は寒さに耐えられていないサインです。そうなる前に移動してあげましょう。
また黄色くなった葉は元には戻らないので取り除いてください。葉が元気がなくなっても、根が元気でいれば春になると復活することもあるので見守ってあげましょう!
ポトスは水が大好きな植物なので、土の表面が乾いてきたらたっぷり水をあげましょう。霧吹きで葉にも水を吹きかけてあげるともっと元気に育っていきます。
ツルが伸びてきたら剪定してあげて、切り取った茎は水にさして、根っこが出てきたらまた土に植えることで、株分けしてどんどん増やしていくこともできます。
おすすめの「ポトス」5品種
1:ポトス・ゴールデン
ポトス・ゴールデンは、葉の中に緑、白、黄緑、黄の色味が入った元気が出そうな色合い。光の強さによって斑(ふ)の入り方が変化するため、暗所に置いておくと斑が出にくく緑葉が増えていきます。
鉢のデザインには、ポトス・ゴールデンの華やかなマーブル模様ともマッチする、鮮やかな色味の鉢を合わせるのがおすすめ。根元は黒いマルチングでキュッと引き締めるとメリハリがつきます。
※マルチング……植物の株元を覆うもののこと。様々な素材があり、土に含まれた水分の蒸発を防ぎ乾燥を防止したり、土の匂いを抑えるなどの効果もあります。
さらに表面の凹凸をあえて見せる塗り方が特徴の陶器であれば、鉢に奥行きのある表情をプラスします。
2:ポトス・マーブルクイーン
ポトス・マーブルクイーンは葉に白の斑が強く出て、緑とのコントラストが美しいポトスです。こちらも光の強さによって斑の入り方が変化するため、日当たりのよい場所に置いておくと、より白葉が楽しめます。好みによって育て方を工夫できるのも面白いポイントです。
特徴的な白×緑のマーブルを際立たせて、潔く白い鉢で合わせるのはいかがでしょうか。中でもハンドメイドの鉢なら、シンプルながら素材の味が出て雰囲気よくまとまります。
根元を覆うマルチングには、軽やかなサンゴを合わせました。
3:ポトス・パーフェクトグリーン
名前の通り、斑の入らない鮮やかな緑一色の葉が魅力。よりつやつやとして葉の質感をお楽しみいただけます。ポトス・パーフェクトグリーンは愛知県・浅岡園芸のオリジナル品種です。
みずみずしい深緑一色の葉を際立たせるよう、ブラックのバイカラーの鉢を合わせてみました。生長してツルが伸びたときに美しく見えるように、高さのあるプランターに植えてみるのもおすすめ。
4:ポトス・ライム
名前の通り、ライムのような色の葉が爽やかな「ポトス・ライム」。お部屋にひとつ置くだけで、パッと空間が華やぐほどの明るさを持つ植物です。
目にもまぶしい蛍光グリーンの葉を、インテリアになじむグレーのセメントポットで調和しました。生長して葉が下に垂れていく姿を楽しむため、脚付きのプランターで高さを出しています。
5:ポトス・グリーンスクラッチ(新品種)
ポトス・グリーンスクラッチは、愛知県・鷲尾園芸のオリジナルで2020年に発売開始されたばかりの新品種です。白っぽくも見える、黄緑色の斑が入っているMIXカラーがポイント。
ミルキーなベージュのプランターと淡い色味の葉がマッチ。やさしくピュアな印象を演出します。天井から吊るすことができるハンギングポットに植えることで、鉢を包み込むように育ってくれます。
ポトスの置き場所
彩りが華やかで光沢のある発色が綺麗なポトス。一鉢置くだけで空間に鮮やかさが増すので、みんなが集まるリビングに一鉢置くだけでもパッと明るい印象を演出できます。
またポトスは育つとツルが伸びて垂れていくので、カウンターなどに置いて垂れ下がりながら育っていく姿を楽しむのもおすすめ。垂れ下がって伸びていくと葉が小さく、壁などに活着させて上に伸びていくと葉が大きく育っていきます。
品種の違いだけでなく、斑の入り方は育てる環境によっても変化させられる楽しさがあるので、窓辺に置いて斑の分量を多くしてみたり、冬の間はお部屋の中心で寒さに負けないよう守ってあげたり、植物のある暮らしをお楽しみいただければ嬉しいです。
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今回ご紹介した観葉植物は、青山フラワーマーケットの観葉植物のオンラインショップでお買い求めいただけるようになりました。バイヤーが買い付けた日本中の選りすぐりの植物が新作コレクションとして毎週更新されていくので、一期一会の植物との出会いを楽しめます。
おうち時間をさらに心地よくするために、今回ご紹介したポイントもご参考に、ご自身だけのこだわりの一鉢を見つけてみてください!
“感葉植物”として、「観る」だけでなく「感じる」植物をご提案する植物のオンラインサイト。物売りだけではなく、植物との関わり方を提案し、植物との新しい関係が築ける空間コーディネートを叶えます。
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撮影/parkERs(パーカーズ)天野将也
監修/parkERs(パーカーズ)市野澤未和
構成・文/parkERs(パーカーズ)森美波
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parkERs(パーカーズ)
フラワーショップ「青山フラワーマーケット」を展開するパーク・コーポレーション の空間デザインブランド。「日常に公園のここちよさを。」をコンセプトに、公園の心地よさを室内に取り込むデザインを追求。都会の中では気づきにくくなった自然をデザインによって身近にし、「人の感覚を呼び起こす空間デザイン」で新しい価値を生み出している。
市野澤未和(左)
プランツコーディネーターとして、都市部の室内を中心に植物を用いた空間デザインを手がける。
森美波(右)
「公園の心地よさを表現する空間デザイン」に携わる中で得た気づき・最新情報等を発信。
HP:https://www.park-ers.com/
Instagram:https://www.instagram.com/parkers_official/