年上夫との平穏な生活を夢見るも手強い義母の存在が…
結婚5年目の里佳子さん(仮名・36歳)は、8歳年上の夫とふたり暮らし。夫はひとり息子で、義母に溺愛されて育ったタイプで、かなりワガママな性格だそう。
「でも、年上だから包容力もあるし、なによりも同世代の男性より経済的にゆとりがありそうだと思って、結婚を決めました。もともと年上好きだったので、結婚してからも年齢差はあまり感じません」
穏やかな結婚生活を送れるだろうと期待していた里佳子さんを待ち受けていたのは、手強い義母の存在でした。
「夫を産んだのが遅かったこともあって、義母はウチの親よりもかなり年上。なので、感性はかなり違うと最初から思っていました。そして最近は、義母が自分が使い古した洋服やバッグ、アクセサリーを宅急便で送ってきて、それを私に『使いなさい』と言ってくるのが、本当にストレスなんです」
もともと義母との価値観の違いは感じていたものの、波風を立てないよう嫌なことを言われてもスルーしてきていた里佳子さん。しかし“お古を使いなさい”という圧には、どうしても耐えられないと考えています。
「私はファッションもメイクも好きだし、自分を表現する大切なものだと思っています。それなのに、義母が、私の年齢にそぐわない使い古しを、一方的に送りつけてきて『身につけなさい』と言う意味がわかりません」
インスタグラムをチェックして「着ていないの?」とチクリ
友人たちに相談しても「ありえない!」「スルーしなよ」と言われるものの、スルーしていると、いちいち電話をしてきて、使っているかをチェックされるのも面倒だそう。しかも、里佳子さんのインスタグラムを義母は時折チェックしているようで「あれ、着ていないのねぇ?」などと嫌味も言われるそうです。
「どうしたら義母の機嫌を損ねずに、使い古しを送ってくるのをやめさせられるのか…本気で悩んでいます。夫にも話しましたが、あまり相手にしてもらえず『オフクロと会うときには、着れば?』って感じでした。
このまま使い古しをバシバシ送られるのも、正直言って迷惑だし、だんだんとエスカレートしている気もするので、どうするべきか真剣に悩んでいます。しかも送ってきている物のなかには、どう見ても“ガラクタ”でしかないような古い物も混ざっています。これって、立派な“嫁いじめ”だと私は思っていて、夫が真剣に取り合ってくれないことにも不満です」
ファッションの自由をじわじわと奪うかのような義母の行動には、恐怖すら感じていると言う里佳子さん。義母の使い古しを身につけるつもりはないそうですが、いつまでもスルーし続けた先に、義母がどんな行動に出てくるかがわからず、不安が募っているとのこと。夫がもう少し、妻の心に寄り添ってくれれば解決しそうではあるものの、それは期待できそうにもなく、今後、義母の手もとに“送りつける服や小物”がなくなってくれれば、少しは落ち着くのだろうか…と少しだけ期待しているとのことでした。
取材・文/並木まき
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