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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2021.09.12

再婚は日本とアジアの「時々別居婚」。それが夫婦円満の秘訣!?〜丹次郎さんの場合Vol.4

 

「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。家事のできない妻から離婚を突きつけられたイケメン夫、丹次郎さんのお話、最終回。

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同棲からプロポーズまで3年かかった理由

前回のお話▶︎再婚相手は元カノの友人! 男が結婚を考える女性の条件とは?

前回、実家暮らし同士でいきなり同居したことで離婚に至った、と分析している丹次郎さん。離婚後、38歳で交際当初から結婚を意識して付き合ったB子さんとは先に同棲することで、お互いの生活ペースなどを確認。

丹次郎さん:結婚するならこの人だと思ってはいたものの、付き合って最初の頃は「結婚って、必ずしも籍は入れなくてもいいよね」と話していたときもあったんです。だけど交際しているうちに、結婚という形を取ったほうが彼女は安心するんだろうなと感じました。僕は男だから精神的に繋がっていればいいと思っていましたが、女性ってやっぱり、形を求めますよね。

たしかに。それはもしかしたら女性側には、「結婚したいと思われてこそ本命」という刷り込みのようなものがあるからかもしれないけれど。入籍したからといって、永遠の愛が保証されるものではないとわかっているのに、やっぱり結婚という「形」にこだわってしまうところ、あるような気がします。

とは言いながら、実際結婚するまでには3年ほどかかったそう。

丹次郎さん:彼女の父親は投資家で会社をいくつか持っていて、結婚式は盛大にやるべきだとわかっていたので、挙式費用を貯めるのに時間がかかったんです。お金が貯まってからプロポーズしようと思っていたら、彼女に「どうして言ってくれないの?」って。式を挙げるお金がなかったので、結婚前に家を売りました(苦笑)。

結局、B子さんの32歳の誕生日にレストランでプロポーズ。「箱パカ」はしなかったけれど、花束を贈って「結婚してください」と伝えました。

さかい:おぉ〜〜。彼女は何て答えたんですか?

丹次郎さん:照れながら「はい、よろしくお願いします」と答えてくれました。実はあげたい婚約指輪はもう決めていて、色々下見した結果、カルティエのバレリーナというリングがいいなと思っていたんです。だから、後日一緒に指輪を買いに行ったとき、彼女にはそれを言わずに、「これなんかいいんじゃない?」とさりげなく勧めました(笑)。

ちゃんと下見してくれつつ、自分の好みだけで勝手に指輪を選ばずさりげなく勧める…。これだけで、丹次郎さんってめっちゃモテそうだし仕事もできそう、と思ってしまう私。一生物のリングだから、気に入ったものを着けたいですもんね。そんな女心もわかっているところが憎い!

さて、初婚時は身内のみのレストランウエディングだった丹次郎さんですが、B子さんとの結婚式は義父の「ちゃんとした式を挙げろよ」の声もあり、ハワイと東京で2回も挙げます。

丹次郎さん:義父がハワイにも家を持っているので、そこにゲストを招いて3日間にわたってパーティを開きました。都内ではレストランウエディング。費用はすべて僕持ちです。

籍にはこだわらないと言っていた丹次郎さんですが、入籍してみると初婚のときとは違い、パートナーという安心感があってより絆が深まったのを感じていると言います。

丹次郎さん:義父がアジアのある国に会社を設立して、妻はここ数年、その国と日本を行き来しているんです。結婚したことによって、よりお互いの行動が自由になった気がしますね。付き合っているときはそんなに長期間離れたりしたことはなかったので。

「ときどき別居婚」という自由なスタイルが成り立つのは、籍が入っているという安心感と、お互いへの信頼があるからですよね。

さかい:別居婚ってどうなんですか?

丹次郎さん:離れているときの方が、家にいるときよりもよく話すんですよ。スカイプなどを使って日に1、2時間は話しているんですが、向こうは海外にいて毎日刺激があるので話すこともいっぱいあるみたいで。だから、たまに離れて暮らすのっていいんじゃないかと思います。

離れて暮らしたことで、奥さんへの愛情を再確認した出来事も。

丹次郎さん:去年、コロナのパンデミックが始まった頃は僕の自営の仕事がゼロになって、ストレスで倒れてしまったんです。そのとき彼女はアジアに行っていたのですが、「今まで彼女と話すことで僕のストレスは解消されていたんだな」と、妻のありがたみを痛感しました。

「大変なときこそパートナーの本質が見える」と話す丹次郎さん。仕事が不調なときに「がんばって働け」ではなく、「無理しないで休んで」と言ってくれたB子さんに、「この人が奥さんでよかった」と思ったそう。

バツイチでアラフォー以上ともなるとわざわざ入籍する意味が見出せなくなってくるのですが、丹次郎さんのお話を伺っていて、「やっぱり結婚っていいかも」と思えました。こんな時代だからこそ、支え合い信頼し合えるパートナーがいたら、素敵ですよね。

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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