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2021.10.06

今、飲みたい1本は、本物志向の人たちに支持されてきたシャンパーニュメゾンの新銘柄

華麗なイメージのシャンパーニュメゾンのなかにあって、その真摯な物づくりの姿勢でクオリティの高い味わいを生み出してきたルイ・ロデレール。そのスタンダード・キュヴェが実に35年ぶりに新たに生まれ変わりました。ハレの日に、ぴったりの1本です。

Text:
鳥海 美奈子
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大手メゾンのなかで際立つルイ・ロデレールの存在

フランスのシャンパーニュ地方には、華やかな大手のメゾンがひしめいています。

大手メゾンは大々的なイベントを行うなど華麗な広告が目を惹きますが、そのシャンパーニュのなかでも1776年設立の老舗メゾン、ルイ・ロデレールはそういった派手なイメージ戦略とは無縁の存在。真面目に、シャンパーニュの味わいを追求してきた印象があります。だからこそ、通の本物志向の人たちに選ばれてきたといっていいでしょう。

▲ 生命力に満ちたルイ・ロデレールのぶどう畑

自社畑の半分で有機農法を実践

そのルイ・ロデレールは、約240haもの自社畑を所有しています。シャンパーニュを造る際に必要となるぶどうの75~80%を、そこで栽培しているのです。シャンパーニュの大手メゾンは、栽培農家から広くぶどうを買いつけるのが一般的ですが、自社で畑を管理することにより、質の高いぶどうを収穫することに成功しています。

しかもその畑の約半分は、有機農法ビオディナミで栽培されているのです。このビオディナミの栽培面積は、シャンパーニュでは最大規模。これだけ広大な土地で実践するには、多くの労力と資金、情熱を必要とします。

▲ ビオディナミ農法は機械ではなく馬で土を耕す

35年ぶりにスタンダード銘柄を一新

もともと冷涼な気候のシャンパーニュでは、農薬や除草剤、化学肥料を使わない有機栽培を行うことそのものが、大変に困難。ぶどうの病気のリスクが増すからです。しかし、「テロワール (その土地ならではの気候や風土、土壌など) の魅力を引き出し、高品質のぶどうを育てるためには、私たちは努力を惜しみません」と栽培・醸造責任者のジャン・バティスト・レカイヨン氏は語ります。

そのルイ・ロデレールでは35年ぶりにスタンダード・キュヴェを刷新、新たに誕生したのが「コレクション 242」です。

▲ 専用BOXつきのものもあり、贈り物にも最適

▲ ルイ・ロデレールの瀟洒なシャトーの冬景色

▲ 「良質なぶどう栽培が大切」という基本理念を築いたルイ・ロデレール

複雑性とフレッシュさが同居

この銘柄に使われる約半分は、2017年収穫のぶどうにより造られたベースワインです。そこに、大樽で個別に熟成している2009年、2011年、2013年、2014年、2015年、2016年のリザーヴワインも加えます。

そして、この銘柄から新たに使われるようになったのが、「パーペチュアル・リザーヴ」なるもの。大きなステンレスタンクに2012年からのリザーヴワインを毎年、継ぎ足してきたもので「うなぎのタレ」と同じ手法といえば、イメージしやすいでしょうか。

この新たな「パーペチュアル・リザーヴ」を加えたことにより、味わいはより奥行きや深み、複雑性を増したものに。

そうでありながら、生き生きとしたのびやかな酸やフレッシュ感も存在しているため非常にバランスの取れた、クオリティの高い1本に仕上がっています。

▲ カーヴでは多くのシャンパーニュが熟成されている

「気候変動により平均気温が高くなり、また長いあいだビオディナミ農法を続けたことで、ぶどうの木の生命力も強くなりました。そのため寒冷なシャンパーニュ地方でありながら近年、ぶどうが十分に完熟するようになったのです。そういった自然の恵みを生かしたいと、この新しい手法で、新しい銘柄を生み出すことにしました」(レカイヨン氏)。

ワインのように毎年変わる味わい

「コレクション 242」の数字部分は、メゾンの創業以来行ってきたアッサンブラージュの回数を表しています。つまり来年、発売されるときは「243」になるというわけなのです。

▲ 使われているリザーブの「パーペチュアル」とは “永続的な” を意味する

シャンパーニュの大手メゾンのスタンダード・キュヴェというのは数百ものリザーヴワインのなかからブレンドするものを選択、そして毎年、変わらない同じ味わいに仕立て上げるのが一般的です。

でもこの「コレクション」シリーズはあえて同じ味を目指さず、ワインと同じようにその年ならではの最良のバランスやぶどうの個性を表現すると言いますから、毎年買って、味わいを飲み比べてみる、という愉しみもありますね。

自分へのご褒美や記念日、贈り物などにも幅広く対応してくれそう。丁寧に造られた、美味なるシャンパーニュだからこそ大切な人と、大切な時間を紡ぐのにふさわしい1本と言えるでしょう。

ルイ・ロデレール LOUIS ROEDERER「コレクション242 」¥8,250
(問)エノテカ 0120・81・3634
輸入元直販サイトから購入可能

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ライター

鳥海 美奈子

共著にガン終末期の夫婦の形を描いた『去り逝くひとへの最期の手紙』(集英社)。2004年からフランス・ブルゴーニュ地方やパリに滞在、ワイン記事を執筆。著書にフランス料理とワインのマリアージュを題材にした『フランス郷土料理の発想と組み立て』(誠文堂新光社)がある。雑誌『サライ』(小学館)のWEBで「日本ワイン生産者の肖像」連載中。ワインホームパーティも大好き。

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