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2021.10.24

3歳児神話はホント?〝◯歳まで〟 育児に潜む落とし穴とは!?

最近、「◯歳までに何々をしましょう」と書いてある本や記事が多く、皆さんも一度は読んだことがあるかもしれません。スクールカウンセラーでもあり、臨床心理士・吉田美智子さんにその真意をお聞きしました。

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どこまで信じればいい?◯歳まで育児の真実

「3歳児神話」という言葉を聞いたことがあるかと思います。これは【3歳までは母親と子どもは一緒に過ごすべき】とされたもので、共働きの家庭では心を痛めたお母さんも多いのではないでしょうか。最近では、〝◯歳までに××をしましょう〟 〝◯歳から始める××〟など年齢で区切った子育て論をたくさん目にします。目に止まってしまうと気になるのが親というもの。では実際に年齢で子育てを区切る必要性はあるのでしょうか。

〝3歳児神話〟について

「〝3歳児神話〟は、3歳まで母親が面倒を見ないと、成長に悪影響を及ぼすという考え方ですが、これには賛否両論、世界各国で議論されています。確かに0〜3歳の子どもにとって、いつも自分のことを見ていてくれて、困ったら助けてくれ、不安になったらいつでも逃げ込める安心基地があることはとても大切です。しかし、その相手が必ずしも母親でなければならないということはありません。この役割を果たしてくれなら、父親や祖父母、保育園の先生でも構わないのです」

〝◯歳まで育児〟について 

「例えばよく聞くのは〝英語を始めるなら小さいうちが良い〟というものがありますよね。確かに、赤ちゃんは【耳が良い・音の区別ができる】という性質があります。日本人が不得意な〝L〟と〝R〟の聞き分けもできます。しかし、乳幼児の脳の中では【普段使わないものは捨てる】という働きをします。乳幼児から未就学児、小学生とずっと英会話を続けるのなら効果的ですが、途中で辞めてしまうのであれば意味がないのです。つまり、乳幼児のうちに英語教室に行ったら一生〝L〟と〝R〟が使えるというわけではありません

〝◯歳まで育児〟の情報をかき集め、総合的に早期教育を行ったら、我が子の能力を効率的かつ効果的に伸ばしてあげられるかもしれません。でも、母親が子どもの能力開発に打ち込んでしまったら、子どもが受け取るのは『能力が高いとよい・高くないとだめ』という価値観で、歪みがあると考えます」

〝3歳児神話〟や〝◯歳まで育児〟とどう付き合う?

「このような謳い文句はキャッチーなので目を引くと思いますし、知れば知るほど焦りや不安が増すかもしれません。年齢的な成長はもちろんあるので、言っていることに間違いはないとは思いますが、子どもによってそれぞれの成長があります。全てを鵜呑みにせず、参考程度に収められるといいですね。また、ひとりで情報を集めていくと行き過ぎになることもあります。そんな場合はママ友や先輩ママ、専門家などの意見と照らし合わせて適度にブレーキを踏みつつ進めていきましょう」

画像/(C)Shutterstock.com

取材・文/福島孝代

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臨床心理士

吉田美智子

東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らしく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
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Twitter: @hakoniwasalon

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