できないことを知られたくないという面も
自分に自信のない人は、「できないことを知られたくない」と感じている場合も。「面倒くさがり」な人も同様に、「できないことを知られてバカにされたくない」と感じ、面倒という理由で逃げている可能性もあるでしょう。
人任せな人は、できないことを恥ずかしいと思っている傾向があります。「責任を負うのが怖い」「自分には手に負えない」という考えがある一方で、できないことを隠そうとする意識も働いているのです。
できないことは、決して恥ずかしいことではありません。しかし、プライドが高い人ほど、できない自分を見たくない・他人には見せたくないと感じてしまうのです。
困った部下を上手に動かすには?
おんぶにだっこな部下を上手に動かすためには、相手を否定するのではなく、会話しやすい雰囲気をつくることが大切です。押さえておきたい3つのポイントを解説します。
自分で選択させる
このような部下を動かすためには、仕事に対する意欲を上げ、社員の一員であるという当事者意識を持ってもらう必要があります。
部下と会話をする際は、できていないことを指摘するのではなく、相手の意見や考えに耳を傾けることが大切です。「○○についてどう思う?」「どうしたら、もっとよくなると思う? ○○さんの思ったことを聞かせて」というように、相手の意見を尋ねてみましょう。
ポイントは、お互いに会話のしやすい雰囲気をつくるということです。「私はこう思ったんだけど、○○さんはどう思う?」などと、まずは自分の考えを述べた上で相手の意見を求めます。先に相手の意見があることで部下は発言しやすくなり、主体性を持って問題に取り組むことができます。
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細かいチェック・報告の習慣化
報連相が不十分なケースも多く見られます。そのため、やるべき仕事を細分化し、こまめな状況報告をし合うことが大切です。
依頼したら全てを任せてしまうのではなく、気軽に相談できる人が近くに付くことで、自信のない人でも安心して挑戦できるようになります。仕事の進め方がつかめてくれば、自分に自信が持てるようになり、徐々に1人でも担当できるようになってくるでしょう。
「いつでも何でも質問してよい」ということを伝えておくことで、報連相の習慣化も望めます。
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期待の言葉や褒めることも重要
部下を上手に動かすためには、相手の変化に目を向けることも大切です。たとえ小さな変化だったとしても、期待の言葉をかけて褒めましょう。「気にかけてくれている」ということが伝われば、部下のモチベーションは向上し、行動に自主性が生まれてきます。挑戦を積み重ねることで、仕事に必要な判断力も磨かれれば、人任せだった状態からの脱却が期待できますよ!
最後に
「おんぶにだっこ」とは、他人に何から何までお世話になること。相手に依存したり、頼りきっている姿を見て第三者が揶揄する時などに使います。身の回りにいる「おんぶにだっこ」な人に困っている時には、本記事で紹介した対処法などを参考にしてみてはいかがでしょうか?
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