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2021.07.10

【100人に聞いた】周囲に〝当事者意識が低い人〟はいる?臨床心理士に聞く対処法も紹介

周囲に「当事者意識が低い」と感じる人はいるか、アンケートを実施。臨床心理士に聞く、〝当事者意識が持てる環境の作り方〟もご紹介します。

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そもそも「当事者意識」の意味とは?

自分自身が、その事柄に直接関係すると分かっていること。関係者であるという自覚。(小学館刊・デジタル大辞泉)

【アンケート】あなたの周りで当事者意識が低いと思う人はいる?

周囲に「当事者意識が低い」と思う人がいるか働く女性にアンケートを実施したところ、4人に1人は「いる」という結果になりました。

※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。

【アンケート】当事者意識がない・低い人に見られる特徴とは?

続いて、当事者意識がない人・低い人にどのような印象を抱くか質問しました。回答の中から代表的なものをご紹介します。

無責任・他人事

・管理職であるにも関わらず、人材育成が出来ていない (40代・岩手県・子ども1人)
・自分の責任を負わないようにする人 (40代・岡山県・子ども1人)
・責任感がない。何でも他人事。受け身 (30代・佐賀県・子ども2人)
・無責任 (40代・東京都・子ども1人)
・自分の仕事も他人事。 事の重大さをあまり理解していない (30代・福岡県・子ども1人)
・他人事のように話に入ってこない (40代・愛知県・子ども2人)
・自分が関わったことをみんなで話していても、他のことをしている (30代・北海道・子ども1人)
・自分がトラブルの元になっていることに気づいていない (30代・新潟県・子ども2人)

人任せ

・自分の判断に自信がないため、他人に頼りがち (30代・千葉県・子ども1人)
・面倒なことをやりたがらない (40代・石川県・子ども1人)
・言われないと、決められた仕事だけしかしない。気が付かない (40代・東京都・子ども1人)

自分本位

・自己中 (40代・埼玉県・子ども1人)
・自分のことしか考えてない (40代・埼玉県・子ども1人)

【臨床心理士に聞く】当事者意識が感じられないのはなぜ?

それでは、どうして当事者意識が低い言動をとってしまうのでしょうか。臨床心理士の吉田美智子さんに聞きました。

「当事者意識が低いとは、責任感や主体性の欠如、関係者であるという自覚の欠如、他人任せ、言われたことだけしていればよいという考えです。当事者意識が低い言動や態度を取ってしまう理由としては、次のことが考えられます」(吉田さん)

1. どこまで自分でやってよいのかわからない

「仕事で上司や先輩は『もっと当事者意識を持ってやりなさい』と言っても、部下・後輩は『どこまで何を、自分で考えてやっていいのかわからないからできない』のです。『当事者意識を持ってやれ』と言われてやってみたら『違う』と責められたり、ダメ出しされたりすると、動けなくなってしまいます。それを『当事者意識がない』と責められると悪循環です」(吉田さん)

当事者意識

2. 自分が主体的にやっても否定された経験から、自信を失っている

「この悪循環は仕事の場面だけでなく、子どもが成長するときなどにも生じます。本人の思い通りに行動したり (しなかったり) したときに怒られる体験を重ねると、子どもは危機回避として『言われた通りにだけすればいい』という態度を身に着けます」(吉田さん)

「当事者意識が低い」と感じる相手が上司ならともかく、部下や経験が浅い人の場合は、まだやり方がわかっていない状態なのかも。

【アンケート】当事者意識を持つにはどうする?

次に、当事者意識を持つためにどんなことを心がけたらいいと思うか質問。代表的な回答をピックアップしてご紹介します。

自分に置きかえる

・「自分だったら」と考える (40代・秋田県・子ども2人)
・当たり前だが、人の立場にたって物事を考える (30代・大阪府・子ども1人)
・人の気持ちを考える (30代・北海道・子ども2人)
・自分事と捉える (30代・埼玉県・子ども3人)

責任感を持つ

・自分が責任者のつもりで行動する (30代・東京都・子ども2人)
・何事も自分の責任で行動する (40代・広島県・子ども2人)
・個々が自分の行動に責任を持つこと (40代・東京都・子ども4人)
・人任せにしないで、上手く行っても行かなくても、全部自分に返ってくると思うこと (40代・愛知県・子ども3人)
・自分で段取りをつける (40代・兵庫県・子ども3人)

意識する・自覚を持つ

・自分がどの立ち位置なのかわかっておく (30代・鳥取県・子ども1人)
・まずは現状をしっかり把握すること (30代・埼玉県・子ども1人)
・自分の立場を意識する (30代・岐阜県・子ども2人)
・仕事であれば自分の給料の出どころだったりを意識し、仕事に責任を持つようにする (30代・愛知県・子ども2人)
・常に自分の行動や言動をしっかりと意識する (40代・愛知県・子ども2人)

周りを見る

・もっと周りを見る、視野を広げる。他人に興味を持つ (30代・佐賀県・子ども2人)
・常に周りの状況を把握しておくこと (40代・兵庫県・子ども1人)
・常に身の回りのことに目を配ること (30代・兵庫県・子ども2人)

コミュニケーションをとる

・情報の共有をする (40代・富山県・子ども1人)
・その件について相談する (30代・福岡県・子ども1人)
・話をする (40代・京都府・子ども3人)

【臨床心理士に聞く】当事者意識を持てるようにするには?

最後に吉田さんに、当事者意識を持てる環境を作るにはどうしたらいいか教えていただきました。

「本人が当事者意識を持って行動できるように応援するには、本人の言動を否定せずに受けとめたり、困ったときに安心して質問できる環境・関係を作ることがとても重要です。本人がやってみて、うまくいかなかったときには、本人の態度と結果をわけて評価することを心がけてください。次にやるときにうまくいくように、やり方を助言するなど、本人が責任を果たせるようになるまでサポートしてあげてください。

安心して取り組めて、うまくいく体験をしたら、誰もが当事者意識をもって生きられるようになるはずです (そんな社会にしていけたら……と個人的な願いです) 」(吉田さん)

当事者意識

もし職場に「どうしてあんなに他人任せなのかな……」と感じる部下や後輩がいるなら、わからないことや迷ったことがあったときに質問しやすい状況を作ることから始めるといいかもしれません。

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臨床心理士

吉田美智子

東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
HP
Twitter: @hakoniwasalon

イラスト/Shutterstock.com

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