おんぶにだっこな部下の特徴
何かと他人に頼ってばかりで、1人で判断したり行動したりできない部下の対応に困っていませんか。そのような「おんぶにだっこ」状態の部下には、いくつかの共通した特徴が見られます。

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そもそも「おんぶにだっこ」はどんな意味?
何から何まで人の世話になること。他人の好意に甘えて頼り切ること。
(引用〈小学舘 デジタル大辞泉〉)
「おんぶにだっこ」とは、おんぶをしたらそれだけでは満足できず、だっこを催促して甘えてくる子どもの様子から例えられた言葉です。子どもが親に対して際限なく甘えてしまうように、他人に頼りきって、何から何まで任せきりになってしまう状態のときに用いられます。
類語には、「他人任せ」「人任せ」「他力本願」「任せきり」「責任放棄」などがあります。
自分に自信がない
このような人には、「自分に自信がない」特徴が共通する傾向にあります。一見すると、上手に他人を頼っているように思えますが、実際は自分に自信がなく、挑戦することに臆病になっているようです。
逃げ腰の姿勢が癖になっているため、「自分には問題を解決する能力がない」とやる前から決めつけていることも。自分がやって失敗することが怖いため、常に消極的な姿勢で主体性がなく、指示がないと行動ができません。
面倒くさがり
面倒くさがりな性格も特徴の一つです。「面倒だな」と感じると、他の人がいるから自分はやらなくても任せておけばよい、という思考に走りがちです。何かに関わるということに対して、消極的ともいえるでしょう。
「誰か他にできる人がいるなら、その人がやればよい」と考えているため、手伝うことからも免れようとします。判断することや責任を負うことに対しても面倒くささを感じ、自分の頭で考えられないという人も多く見られます。
人任せにする心理
何事もおんぶにだっこ状態になってしまう人には、どのような心理が隠れているのでしょうか。プライドが高い場合もあるため、接し方には工夫が必要です。改善を促す前に、まずは相手の心理状態をしっかりと理解しましょう。

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自分がやるより人に任せた方がよい
「自分に自信がない」ことが理由で人任せになっている人は、深層心理で「自分がやるより人に任せた方がよい」と考えていることが多々あります。不得手な自分が行うと周囲に迷惑をかけてしまう可能性がある、ならば最初から得意な人がやった方が効率的だと考えているのです。
例えば、PC操作・資料の作成・数字の計算・電話対応などを苦手とする人は多いものです。しかし、苦手だからといって、その仕事をいつでも避けられるわけではありません。嫌々ながらも取り組んでいる人は大勢います。
一方、「自分は苦手だから、他の人がやった方がよい」と考えているため、自分が苦手なことには手を出そうとしないケースも多々みられます。できないからやらないという考えが根底にあるため、「苦手を克服しよう」「もっと成長しよう」などといった向上心を抱きにくいのでしょう。