仕事ができない上司の特徴!よくあるパターン3選
仕事ができない上司を観察していると、いくつかのパターンに分かれることがわかります。パターンがわかると、上司の扱い方もある程度わかるようになるでしょう。仕事ができない上司にありがちな特徴としては、次の3つが挙げられます。
1.立場が上か下かで態度を変える「ごますり系」
2.自分だけが有能だと信じる「話長い系」
3.失敗は部下のせいと結論づける「パワハラ系」
1.立場が上か下かで態度を変える「ごますり系」
仕事ができない上司は、処世術に優れていることが多いといえます。上には逆らわず、下には威張ることで社会の荒波を乗り越えてきたと考えられます。そのため、立場が上か下かで態度を一変させることが多いです。
ご自身の上司がどのパターンか知りたいときは、まず上司が自分よりも上の立場の人と話しているときの様子を観察してみてください。目尻が下がり、いかにも媚びている感じであれば「ごますり系」だと考えられます。
このタイプの上司は立場が下の人、つまり部下には必要以上に厳しく当たるので、一緒にいるのが辛いときもあるでしょう。
2.自分だけが有能だと信じる「話長い系」
「自分は仕事ができない」ということを理解している、仕事ができない上司はあまりいません。ほとんどの仕事ができない上司は「自分は有能だ」と信じています。
自分の有能さを信じるあまり、周囲が自分の話を聞きたいと思いこんでいたり、周囲に何かを教えたいという思いを強く抱いていることが少なくありません。
自分だけが有能だと信じるタイプの上司は「話長い系」であることが多いので、部下は日常的に説教や自慢話を聞かされることになります。
3.失敗は部下のせいと結論づける「パワハラ系」
仕事ができない上司の中には、なぜか「自分がうまくいかないのは周囲のせいだ」と被害者のように感じている人がいます。明らかに自分の指導が間違っているのに、失敗したのは部下のせいだと決めつけ、高圧的な態度で叱る「パワハラ系」の特徴です。
このような上司に下手に関わってしまうと、どんな責任を押しつけられるかわかりません。自分の仕事と上司の仕事をはっきりと線引きし、被害が及ばないように注意しましょう。
仕事ができない上司とうまくつきあう5つの方法
部下の仕事ができないときは注意をすることができますが、上司の場合はそうもいきません。どんなに仕事ができなくても上司として敬い、指示に従う必要があります。
次の5つを意識することで、仕事ができない上司ともうまくつきあえるようになるかもしれません。ぜひ実践してみましょう。
1.仕事だけのつきあいと割り切る
2.指示待ちをせずに指示を引き出す
3.あまり接点を持たないようにする
4.上司の上司に相談する
5.転職や配置換えを検討する
1.仕事だけのつきあいと割り切る
仕事だけのつきあいだということを理解すれば、我慢できるのではないでしょうか。どんなにイライラさせられても、終業時間が来ればつきあう必要はありません。
2.指示待ちをせずに指示を引き出す
仕事ができない上司の指示を待っていても、時間の無駄です。待ったところで的確な指示が来るとは思えないので、自分でするべきことを考え、「〇〇をします」と上司に宣言するといいでしょう。
仕事ができない上司に仕事を任せるのではなく、こちら側から指示を引き出すようにアプローチするのです。この方法であれば指示待ちの時間が減るだけでなく、間違った指示を受けて余計な作業が増えることも減ります。ぜひ自分の頭を使って、主体的に仕事を進めていきましょう。
3.あまり接点を持たないようにする
仕事ができない上司と関わっても、あまりよいことはありません。何度も同じ話につきあわされたり、なぜか威圧的に叱られたりと、残念ながら楽しい気持ちを味わうことは少ないでしょう。
仕事ができない上司は、もしかしたら上層部からも「仕事ができない人間」として評価されているかもしれません。そんな上司といつも一緒にいると、あなたまで仕事ができない人という風に判断される恐れがあります。
無視をするのは好ましいことではありませんが、仕事の上で最低限のつきあいだけにとどめておくほうが良さそうです。
4.上司の上司に相談する
仕事ができない上司に多大な迷惑を被っているときは、上司の上司に相談することもできるでしょう。例えば、パワハラやモラハラなどのハラスメント行為があるときや、明らかに間違った指示を繰り返して業務がスムーズに進まないというようなことが何度もあるときは、放置しておくのは得策とはいえません。
上司の上司に相談することで、配置換えなどを実施してもらえることがあります。また、指示を受けなくても仕事ができるように工夫してもらえるかもしれません。
1人で相談することが難しいときは、仕事ができない上司の被害を受けている仲間たちと一緒に相談にいきましょう。会社をより良い場所にするためには、思い切ったアクションが必要なときもあります。
5.転職や配置換えを検討する
上司の上司に相談しても具体的な措置を講じてもらえないときは、配置換えを希望してみましょう。別の部署に配属されれば、仕事ができない上司の影響を受けず、あなた本来の能力を発揮しやすくなるかもしれません。
しかし、配置換えを受け入れてもらえないときや、配置換えした後に上司にネチネチと「私のことが嫌だったの?それならそうと言ってくれれば良いのに……」と責められそうなときは、転職も選択肢のひとつです。
転職することで、あなた自身も今まで気付かなかった能力に気づけるかもしれません。ただし、仕事ができない上司は、世界中にたくさんいるので注意が必要です。転職先でも仕事ができない上司と一緒に働くことになり、新たなストレスを抱える可能性は否定できません。
仕事ができないのに出世できた理由とは
仕事ができない上司を見ていると、「なぜこの人はこんなにも仕事ができないのに出世できたのだろう?」と疑問に思うかもしれません。社長の息子である、オーナーの婿であるなど、血縁関係や婚姻関係が理由で本人の能力以上に出世していることもありますが、何の関係もないのに出世しているケースもあります。
しかし、どんなことでもそれ相応の理由があるはずです。会社と特別な関係がないのに出世した理由としては、次の3つが考えられるでしょう。
・年功序列で上がっただけ
・立場が上の人に媚びるのが上手だから
・自己アピールが上手だから
年功序列で上がっただけ
日本の会社も欧米のように成果によって評価されることが増えてきましたが、まだ多くの会社では年功序列によって昇進が決まっています。上司が特別優秀だからというわけではなく、ある程度の年齢だから出世したのかもしれません。
会社の中で、上司と同年齢の人がどの程度の立場にいるのか一度見てみましょう。同年齢の人が仕事ができない上司と同程度の立場であることが多いのであれば、年功序列による出世だと考えられます。同年齢の人と比べると若干出世が遅れ気味なのであれば、上層部も上司が仕事のできない人間であることに気付いていると考えられるでしょう。
同年齢の人よりも仕事のできない上司のほうが出世している場合もあります。この場合は、年功序列だけで上がったとは考えられません。部下の立場からは知り得ない、何らかの理由があると推測できるでしょう。
もしかしたら、以前、上司はさまざまな活躍をしてきたのかもしれません。会社の利益が大幅に飛躍するような大口の取引先を見つけたり会社の危機を救ったりと、信じられないような功績を上げた可能性もあります。
立場が上の人に媚びるのが上手だから
今までにスペシャルな活躍をしたとは考えられない場合は、単に立場が上の人に媚びるのが上手だったから出世できた可能性が高いでしょう。仕事のできない上司は世渡り上手なことが多いので、「誰に媚びれば出世できるか」を見抜く嗅覚は人一倍優れているはずです。
要所要所で適切な人物に適切なアプローチをして、現在の立場を確保したのかもしれません。「媚びる」というとあまり良い印象はありませんが、「人を心地良くさせるスキル」とも言い換えることができます。
仕事のできない上司の媚びる能力が高いときは、じっくりと観察して、人を心地良くさせるスキルを真似してみると、あなた自身の世渡りスキルを磨くことにつながるでしょう。
自己アピールが上手だから
仕事のできない上司は、部下の功績を奪って自分のものにすることがあります。部下にとっては腹立たしい限りですが、事情を知らない人が見れば、「会社の業績に貢献している」と上司の評価ばかりが上がるかもしれません。
仕事のできない上司の中には、他人の功績を自分のものであるかのようにアピールしたり、大した仕事をしていないのに、困難な業務をやり遂げたかのようにアピールすることが上手な人がいます。その自己アピールのおかげで、今の立場があるといえるでしょう。
仕事ができない上司ともうまくつきあっていこう
仕事ができない上司は、大抵どの職場にもいます。そのため、配置換えが実現しても、別の仕事ができない上司に悩まされることになる可能性もあるでしょう。
しかし、考え方によっては、有能とはいえない上司の下で働くときは自分のスキルを磨くチャンスといえます。上司の指示を待たずに自分の頭で考え、自分で行動することが求められるので、会社人としてブラッシュアップできるかもしれません。そんな機会を与えてくれた上司に感謝しつつ、うまくつきあっていくようにしましょう。