目標未達成の主な原因
設定した目標がなかなかクリアできない場合、ゴールに到達するまでのプロセスに、何らかの無理が生じているか、管理がしっかりできていない可能性があります。再チャレンジする前に「目標未達成の原因」を明らかにしましょう。

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進捗管理ができていない
進捗管理は「計画」と「実績のズレ」を把握し、目標達成までのプロセスに適切な修正を加えるのが目的。
進捗管理がうまくいっていないと、チーム内で「できる人はできるが、できない人はできない」という足並みの乱れが生じてしまいます。
ある作業工程が完了して、はじめて次の作業工程に入れるという業務の場合、プロジェクト全体に遅れが出てしまうこともあり得ます。
進捗の管理不足による目標未達は、リーダーが「結果」のみを重視し「プロセス」に対する意識が希薄な場合に起こりやすいのです。
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目標設定が間違っている
大きすぎる目標は「目標未達」につながります。特に、経営層やチームリーダーは、各メンバーの能力や諸事情を考慮しながら目標設定を行う必要があります。
目標設定を誤ってしまう原因には、「現場の声や状況を把握していないこと」や「市場動向に対する知識不足」などが挙げられます。
また、営業部内で目標を決める際、既存顧客との取引を甘く見て、予想外の事態を想定していないケースもありえます。
スキルやモチベーションが不足している

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目標未達の個人的な問題としては「スキルやモチベーションの不足」が考えられます。
新入社員や業界未経験者など、経験や知識が不足している場合は、ほかの人のサポートなしで目標を達成するのは難しいでしょう。
とりわけ、人材育成や設備投資にお金をかけない会社やチームは、メンバーのスキルや知識がなかなか伸びません。
「なぜこの目標を目指すのか」「達成したらどうなるのか」という動機づけが曖昧で、社員の意欲が沸かないというケースもあります。
ボーナスの増加や表彰制度など、社員にやる気を起こさせるインセンティブも必要かもしれません。
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目標未達を防ぐには

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目標未達を防ぐには、「最初の目標設定が、どれだけ具体性を帯びているか」が鍵です。同時に、メンバーのモチベーションを上げる工夫も考えましょう。
細分化や定量化
「前期比より売り上げを20%アップさせる」「新規店舗を年間10店舗増やす」など、目標を数字で表すことを「定量化する」といいます。
定量化するメリットは、具体的な行動案が立てやすい点です。定量目標から逆算していけば、今何をやるべきかが見えてきます。
定量目標を掲げた後は「目標の細分化」を行ってみてください。ゲームでレベルアップするのと同様に、目標を段階的に設定していきます。
目標を細分化すると「自分が何を達成してきたが」が一目瞭然です。達成感が生まれ、モチベーション向上にもつながります。
逆に、目標が細分化されていないと、ゴールまでの道のりの長さに気が遠くなってしまい「もう諦めよう…」という気持ちになってしまうことが考えられます。