目標達成のメリットを明確にする
目標を達成するメリットがなければ「ノルマだから仕方なくやっている」という気持ちになる人もいるでしょう。そのため、各メンバーに目標達成のメリットをきちんと提示しなければなりません。
また、各メンバーとコミュニケーションをとることが大切です。必要に応じて「インセンティブ」を導入するなど、モチベーションアップにつながる施策導入も有効です。
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適材適所で配置
目標を達成するためには、仕事に見合ったスキルや能力を持つ人材の配置が必要です。それぞれの得意分野や不得意分野を見極めて、配置しなければなりません。メンバーの選出が、目標達成に大きく影響することは少なくないでしょう。
コミュニケーション促進
チームや部署内のコミュニケーションの促進は、目標達成の鍵を握るといえます。活発化させるためには、各メンバーの意見や思いを聞く機会をもうけるのがいいでしょう。また、ツールを用いて、コミュニケーションしやすい環境を整えることも大切です。成果が出せていないメンバーのサポート体制の構築や見直しも進めましょう。
ワークライフバランスを推進
メンバーが適切に休息をとったり、リフレッシュできる環境であるかどうかも大切です。勤務時間や休暇を適切に調整しながら、ワークライフバランスの充実を図りましょう。また、リモートワークを導入、推進するのも有効とされます。通勤の負担軽減によって、チーム活性化が実現したという例も多くあります。
効果的なフィードバックの方法
軌道修正を行い、目標に着実に近づけるようにするのが「フィードバック」の役割です。メンバーや部下にフィードバックを行うときは、根性論ではなく、より具体的な道筋を示すようにしましょう。
具体的な指摘
相手に「まだまだ詰めが甘い」「とにかく頑張って」と伝えるだけでは、言われた人は何をどう改善すればよいのか分からないでしょう。
そもそもフィードバックは、人を叱ったり褒めたりするためのものではありません。「相手の成長につながる意見をより具体的に伝える」のが本来の目的です。フィードバックをする側には、深い洞察力や分析力、そして理論的に伝えられるコミュニケーション力が求められるといえます。
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実行可能な要求
「残り1週間で、残りの在庫を全部売り切れ」というような、無理なノルマを突きつけるのはNG。メンバーのモチベーション低下だけでなく、離職につながるおそれがあります。
有効なフィードバックにするには、メンバーの実績や経験を考慮しながら、実行しやすい行動案や、効果のありそうな施策を提示するのがいいですね。「これならできそう」と感じることで、メンバーのやる気が上がり、主体的に業務に取り組むことができるでしょう。
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目的を明確に
フィードバックといわれると、緊張するメンバーもいるかもしれません。そのため、フィードバックをする目的を明確に伝えておくのも大切です。目的の共有をすることで、ピントのズレたフィードバックになるのを避けることができるでしょう。
褒めながら、指摘する
フィードバックを行う場合「褒めること→指摘すること→褒めること」の順で行うのもおすすめです。褒めることをしっかりと伝えると、相手も指摘を受け入れやすくなるでしょう。褒めるだけ、あるいは指摘のみで終わるフィードバックは、あまりよい効果を生まないかもしれません。
また、相手の希望や思いも聞くことをおすすめします。
適切なタイミングで行う
フィードバックは、タイミングが重要です。起きたことに対してフィードバックをする場合は、できるだけ早いタイミングで行うのがいいでしょう。記憶や状況がクリアな状態だと、より詳細に振り返ることができます。
ただし、本人が過剰に落ち込んで不安定になっている場合は、冷静になるのを待つほうがいいでしょう。
最後に
目標が未達だと、社内やチームの雰囲気はどうしても下がってしまいます。目標達成が収入に影響する場合は、より深刻かもしれません。未達を回避するには、多角的な視点で対策を考える必要があります。冷静に状況を受け止め、できることから取り組みたいですね。
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