【目次】
その1:結論まで出したい会議の場合は“事前にマインドセット”
「30分単位で会議を実施することが多いので、25分くらいには見通しをつけなければなりません。そこで私は会議の大小に関わらず “この会議では何をしたいのか”事前に伝えるようにしています。何か決断しなければならない場合は、前もって議題を伝えたうえで、それに対する自分なりの結論も準備してほしいと頼んでおきます。マインドセットをしておくことで、当日は“なぜその結論を導いたのか”から始められるので、より深い議論が生まれます」
その2:部下の人柄を知るための“お気軽ランチ”
「不定期で、メンバーと気軽なランチをすることもあります。行ける人でパッと集まり、わいわいとたわいもないことを話すんです。すると仕事を離れた趣味やプライベートの話題から意外な一面がかいまみえたり、その人のことがより近く感じられるのです。チームに和やかな空気が生まれるので、なるべく開催したいなと思っています」
その3:通路やエレベーターホールで“数秒の声がけ”
「会社の中を移動中、通路やエレベーターホールでメンバーに居合わせたら、必ず声がけするようにしています。日々メールやチャットツールでコミュニケーションをとっていても、やはり顔を合わせて言葉を交わすことに勝るものはありません。雑談ベースですが“今度あの人に会ったらあの件を聞いてみよう”など、ふだんからこっそりネタを用意しています(笑)」
人の心を動かすコミュニケーションは日々の何気ない会話から
「かつての私は“全部自分でできるから、人の助けは必要ない”と、おごっていた時代がありました。メンバーと力を合わせることによって、よりいい仕事ができるとわかってきたのはこの数年くらいでしょうか。大きなことをやろうと思ったらひとりじゃ闘えないし、自分の力にも限界があります。しかし、チームビルディングは一朝一夕では築けません。今は、メンバーとのなにげない会話から仕事のアイディアがわいたり、思わぬ気づきからブレイクスルー(現状突破)が起こったりするのが楽しいんです」(横塚さん)
あわせて読みたい
▶︎「女・妻・母、どれも大切だからこそ3つの割合はほぼ均等に」コンシューマー&ビジネスマーケティング 統括本部 横塚知子さんの場合【女の時間割】
横塚知子
よこづか・ともこ/1976年、千葉県生まれ。大学院卒業後、ベンチャー企業を経て、28歳でデル株式会社へ転職。入社初年度に中国赴任を1年間経験する。29歳で国際結婚。30歳で長女、34歳で次女を出産。現在は日本市場のコンシューマー&ビジネスマーケティングを担当。週末は趣味のテニスのレッスンや、ジム通いを欠かさない。座右の銘は「明日死ぬと思って今日を過ごし、未来を生きると信じて今、努力する」。
写真:Domani2019年6/7月号『女の時間割』より
撮影/真板由起(NOSTY)ヘア&メーク/今関梨華(P-cott)構成/谷畑まゆみ
テキスト
谷畑まゆみ
フリーエディター・ライター。『Domani』連載「女の時間割。」、日本財団パラリンピックサポートセンターWEBマガジン連載「パラアスリートを支える女性たち」等、働く女性のライフストーリー・インタビュー企画を担当しています。
メイン画像:Shutterstock.com