Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE 働く

2023.10.28

〝肝いり〟とは?正しい漢字表記や使用する際の注意点

「社運をかけたビッグプロジェクトとして、社長の肝いりの案件が始動した」

社長という地位も権力もある立場の人が、社員や取引先の賛否両論の中で奔走し、新たな決断をした時などに使われます。この「肝煎り」は、よく耳にする使い方ですね。

「弁護士の肝煎りのおかげで、当事者双方、納得のいく話し合いができた」

この「肝煎り」は、弁護士が奔走して、心を砕いて仲介してくれたという意味です。弁護士のおかげで、全員が納得できる結果になったことを表しています。

「新聞社の肝煎りで犬猿の仲だった政治家同士の対談が実現した」

仲介してくれた人や組織に対する使い方です。通常なら実現できそうにない対談を無事に進めるために、双方の政治家を取り持った人や組織が介在し、成功させたことが伝わりますね。

肝いり 

類語や言い換え表現とは?

では、「肝いり」は、類語や言い換え表現では、どのような言葉があるのでしょう? その意味と使い方を紹介します。

「肝いり」の類語
  1. 中立ち
  2. まとめ役
  3. 口添え

中立ち

「中立ち(なかだち)」は、双方の間に立って事をとりもつこと。例文:「十数年間、決裂していた父との対面が兄の中立ちで実現し、双方の誤解がとけた」

まとめ役

「まとめ役(やく)」は、大勢の意見を整理して結論を導く様にする役割のこと。例文:「どんなに困難な課題でも、まとめ役のリーダーの一言がチーム全員の気持ちを一つにしてくれる」

口添え

「口添え(くちぞえ)」は、お互いの交渉がうまくいく様に、言葉で働きかけること。例文:「無理難題ばかりを主張してくる取引先を説得するため、数十年来、先方の社長をよく知る専務からも口添えいただくよう相談した」

肝いり 

最後に

みなさんがこれまで使っていた「肝いり」と、今回紹介した「肝いり」の言葉のイメージは、一緒でしたか?「肝いり」は、元々の日本語としての成り立ちを考えると、人の間に立って、心をつくして一生懸命でいる人に対して使うのがよさそうです。案外、ネガティブな意味で使っていた人もいたのでは?普段何気なく使っている言葉の成り立ちに注目したり、言い換えてみると、日本語の正しい使い方を再発見できます。ぜひ、参考にしてくださいね。

トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com

1 2

▼あわせて読みたい

Read Moreおすすめの関連記事

スマートフォンプレビュー

【登録無料】
Domaniメルマガ会員募集中

管理職世代の通勤コーデ、明日は何を着る?子供の受験や習い事、
どうする?人気モデル、ハイセンスなDomani読者モデル、教育のプロたちから
発信されるタイムリーなテーマをピックアップしてお届けします。
プレゼント企画やイベント参加のスペシャルなお知らせも!