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2024.08.04

「十把一絡げ」の意味や語源とは? 使い方と例文、類義語・対義語を解説

「十把一絡げ」の類語
  1. ごちゃまぜ
  2. 一緒くた
  3. 一括(いっかつ)

ごちゃまぜ

「ごちゃまぜ」とは、いろいろなものが無秩序に混ざり合っている様子です。ものを区別することなく扱うという意味で、「十把一絡げ」と似たニュアンスの言葉といえるでしょう。

例文

・大事な契約書を他の書類とごちゃまぜにしていたために、どこにあるかわからなくなってしまった。
・いろいろな材料がごちゃまぜになった料理で、複雑な味だ。

一緒くた

一緒くた(いっしょくた)」は、さまざまな物事が秩序なく一つになっていることです。話し言葉として、親しい人とのくだけた会話の中で使われる傾向があります。

例文

・子供を一緒くたに扱うのではなく、個性を大事にして育てることが大切だ。
・テーブルを拭くフキンと雑巾を一緒くたに置いてはいけない。

一括(いっかつ)

一括」とは、多くの物事を一つにまとめることです。「十把一絡げ」のような「本来はこうあるべき」という批判的なニュアンスはありません。ただ単に、物事をまとめる様子を表しています。ただまとめることを表現する場合は「十把一絡げ」を使わず、「一括」を使うとよいでしょう。

例文

・この内容は次回の会議で一括してとりあげようと考えている
・多くの意見が寄せられたが、一括して次のイベントに反映させたいと検討している

「十把一絡げ」の対義語

「十把一絡げ」には「多元的」や「個別」など、正反対の言葉もあります。対義語を知っておくことで、「十把一絡げ」のニュアンスもより深く理解できるはずですよ。

話し合い

(c)Adobe Stock

「十把一絡げ」と正反対の言葉
  1. 多元的(たげんてき)
  2. 個別(こべつ)

多元的(たげんてき)

多元的」とは、 物事を形成する根本的なものが多くある様子です。さまざまな角度から見ること、考えることを表しています。多様なものを全て考慮するという意味で、「十把一絡げ」とは反対の言葉ですね。

例文

多元的なアプローチで、この問題を解決していきたい
・多くの意見を多元的に取り入れていけば、よりよいアイデアが生まれるだろう

個別(こべつ)

個別」とは、全体を構成しているものを切り離した一つ一つという意味です。「個別扱い」や、「個別対応」といった使い方をします。個別にすることに善悪のニュアンスはなく、中立的な言葉です。

例文

・会議で出たさまざまなアイデアや意見は十把一絡げに扱うのではなく、個別に吟味していくべきだ
・数多く寄せられた批判の言葉はしっかり受け止め、個別に対応していきたい

最後に

十把一絡げ」は、それぞれ個性を持つものをひとまとめに扱うことです。家庭や職場などで、ついつい一緒くたにして判断してしまっていた! という人もいるのではないでしょうか。

特に「最近の新入社員は…」などと、人に対して「十把一絡げ」してしまうと、相手の気を悪くさせてしまう可能性があるので気をつけたいですね。忙しい毎日でついしてしまいがちな行為の教訓として「十把一絡げ」を覚えてみてはいかがでしょうか?

TOP画像/(c) Adobe Stock

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