新春にぴったりな「盆栽」で年末年始のお部屋を飾ろう
初詣やおせち料理など日本ならではの文化を楽しみながら新年をお迎えしたい! そんなときは、手軽に飾ってお正月ムードを楽しめるお正月飾りにもこだわってみては?
お正月を過ぎたあともお部屋に飾って楽しめる「盆栽」をご紹介します。
〝縁起物〟を取り入れてお正月を演出
■生命力の象徴「松」
常緑樹の松は、冬でも葉を落とさず⻘々としているので、不⽼⻑寿・健康の象徴として大変縁起のよい植物とされています。また古くから神が宿る⽊として、年神様の依り代として邪気を払う重要な役割を果たします。
黒松盆栽
松の中でも堂々とした風格の黒松は、日本庭園や日本の風習に深く関わってきた樹木。黒味を帯びた樹皮、葉は細長く、葉や樹皮が他の松に比べて硬いところが特徴です。
埼玉県深谷市の「酒井盆栽」が仕立て、推定樹齢およそ8年の歳月をかけて作り上げられた一鉢。伝統的な模様木という技法で、コンパクトなサイズながらも大木のような風格を感じさせる美しい樹形です。黒松は特に古くから日本で親しまれてきた樹種なので、お正月の雰囲気づくりにぴったりです。
五葉松盆栽
その名の通り、葉が5本ずつ束になって育つことから名付けられた五葉松(ごようまつ)。「御用を待つ」という語呂から、仕事が舞い込む縁起物として飾られてきました。
実は幹の下部は黒松、幹の上部から葉までは五葉松という、2品種がミックスされた一鉢。近い分類の植物同士をつなぎ、1つの植物として育てる「接木(つぎき)」の技法で作られています。五葉松ならではのふさふさ茂る葉と太い幹に力強さを感じられ、新年をいきいきとスタートする相棒としておすすめな一鉢です。
■出世・開運のシンボル「梅」
梅は、まだ春には少し早い2⽉ごろに花を咲かせることから「⽣命⼒の強さ」「気⾼さ」、また、その気高い⾹りから「清廉さ」などの象徴とされています。また、梅の⾹りは⻤が嫌うとされているため、魔除け・厄除けの意味もあります。
冬至梅(とうじばい)
冬至の頃に咲くことから冬至梅と呼ばれ、梅の中でも少し早めに咲く品種。12月末から2月くらいに咲くとされています。
蕾の状態で出荷されるので、お部屋で開花を楽しむことができます。室内では一ヶ月くらいで咲く目安。特に梅は蕾の時に霧吹きで水をかけてあげると綺麗に開いてくれます。お部屋に生まれる豊かな時間を感じながら、先取りした梅の開花をお楽しみください。
〜 お正月が過ぎたらベランダなど屋外へ 〜
お正月を過ぎたあとも1年中楽しめるのが盆栽のいいところ。部屋の中でお正月飾りとして楽しんだ後は、ベランダなど日当たりのよい屋外に出しておくと元気に育ちます。
※盆栽は、基本は屋外管理で育てるため冬場に室内で楽しむ目安は1週間程度としましょう。
管理方法は、水を切らさないようにするのがポイント。どこに置くかにもよりますが、冬は1日に1回ほど、春秋は1日2回、夏は1日3回を目安に、こまめにお水を与えてください。小まめな霧吹きもおすすめです。
少しずつお好みのスタイルに形を剪定しながら、うまくいけば翌年のお正月でも縁起物として活躍してくれますよ。
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盆栽は日本ではもともと平安時代から続いていると言われる文化。盆栽を仕立てることは武士のステータスであったとも言われています。近年海外からも注目され価値が高まっている存在。お正月のスタートをきっかけに、日本の文化を楽しんでみてはいかがでしょうか?
“感葉植物”として、「観る」だけでなく「感じる」植物をお届けする植物のオンラインショップ。ひとつひとつの植物の個性にあわせて、関わり方をご提案。植物との新しい関係が築ける空間コーディネートを叶えます。
撮影/パーク・コーポレーション
記事/parkERs(パーク・コーポレーション)
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parkERs(パーカーズ)
フラワーショップ「青山フラワーマーケット」を展開するパーク・コーポレーション の空間デザインブランド。「日常に公園のここちよさを。」をコンセプトに、公園の心地よさを室内に取り込むデザインを追求。都会の中では気づきにくくなった自然をデザインによって身近にし、「人の感覚を呼び起こす空間デザイン」で新しい価値を生み出している。
市野澤未和(左)
プランツコーディネーターとして、都市部の室内を中心に植物を用いた空間デザインを手がける。
森美波(右)
「公園の心地よさを表現する空間デザイン」に携わる中で得た気づき・最新情報等を発信。
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