【目次】
・そもそも「産休」とは?
・産休はいつからいつまでの期間取得できる?
・産休を取るにはどうしたらいい?
そもそも「産休」とは?
出産のために仕事を休むこと
産休とは一般的に、出産のために仕事を休むことを言います。これは労働基準法で定められていて、出産するすべての人が取得できる制度なのだそう。
具体的には出産の準備期間(産前休業)と、産後の回復期間(産後休暇)を合わせた期間の休暇を指すようです。
「育休」は産後休業後から取れる休みのこと
「育休」は一般的に、子どもを育てるために仕事を休める制度のことを言います。
産後休業終了の翌日から、子どもが1歳の誕生日を迎えるまで、希望する期間休むことができるそう。産休は女性が取ることのできるものですが、育休は男性も取得が可能です。
産休はいつからいつまでの期間取得できる?
予定日の6週間前から出産後8週間取得できる
労働基準法によると産休は、出産予定日の6週間前から(産前休業)、出産翌日から8週間(産後休業)取得可能とのこと。
産前休業は妊娠34週以降、好きなタイミングで取ることが可能なので、仕事をもう少し続けたいという人や経過が順調だという人は、必ずしも出産予定日の6週間前には休まなければいけない、ということではないようです。
しかし産後休業に関しては、仮に体調が良くても、本人が早く働きたいという意思があっても、法律上産後6週間は就業禁止だと言われています。
妊娠したらさまざまな手当てについて知っておこう
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妊婦が働く権利は、さまざまな法律や制度によって守られています。そのため、産休だけでなくこうした制度についても知っておくことを推奨します。
例えば、労働基準法の「母性保護規定」では、産休だけでなく労働時間の短縮、育児時間の確保などについても定められています。他にも産休中、無給もしくは給与減額の場合は、健康保険組合から出産手当金を受け取れる決まりになっています。
また、育児休業は子どもが1歳になるまで取得できると先述しましたが、もしも保育園が見つからない場合はこの休業を最大2年まで延長することが可能。
その他、妊娠中の通勤緩和・通院における配慮など、さまざま権利が認められているのです。
安心して出産に臨めるよう、法律や制度を今一度確認しておきましょう。
産休を取るにはどうしたらいい?
会社に報告する
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妊娠がわかったら、まず勤務先に産休の申請を行います。
申請は法律で、休業を開始する予定日の1ヶ月前までと定められているそうですが、手続きの方法は会社によって異なるためしっかり確認しておく必要があります。
会社へ報告するタイミングは、病院で懐妊を告げられるなど妊娠が発覚してすぐ、という人が多いよう。
この時期はちょうどつわりが出やすく、症状は人によりますが吐き気やだるさ、食欲不振などといった症状を訴える人が多くなります。メンタル面も不安定になりやすいことから、体を第一に考え、妊娠発覚後すぐに報告しておいた方が安心だと考える人が多いようです。
ただし、この時期は自然流産のリスクも高いと言われています。
そのため、万が一流産してしまったときのことを考えて、安定期に入ってから報告する、という人も。一般的に母子ともに安定状態に入る16週目あたりからが安定期とされているようです。
産休後の復帰について話し合う
妊娠報告の際は、出産予定日を必ず伝えましょう。
産休後、仕事に復帰する場合は出産後いつ頃から働き始めたいのかも申し出ておく必要があります。
また、働き始めた際、赤ちゃんを預ける場所も話し合っておくとより安心です。育児の両立が容易な部署への異動や、法律で定められている以上の育児休暇や時短勤務制度を取り入れている会社もあるので、自分の会社にどのような育児サポート制度があるのかを直接聞いてみましょう。
引き継ぎを行う
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産休に入る前は、計画的に業務の引き継ぎを行っておきましょう。
後任者にしっかりとバトンタッチできるよう、業務内容を整理したり資料を作っておいたりという作業が必要になります。通常業務と並行して行う場合が多いので、直前になって取り掛かり慌てないよう注意しましょう。
育休中も可能なら会社の変化をキャッチアップする状況を作る
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育休取得期間は厚生労働省の調査によると、半数以上が1年~1年半とのこと(平成29年度仕事と育児の両立に関する実態把握のための調査研究事業)。法律的には2年取得ができるので、ITツールやデバイスの進化が著しい今、休んでいる間に会社のシステムが変化するということはもはや当然のことです。
育休を取得するということは復職することが前提なので、これからお休みを取る人は、可能なら休業中も社員の方と接点を持って都度、会社の変化をキャッチアップできる状況を作っておくのがおすすめです。
また、復帰後わからないことがあれば周囲に教えてもらったり頼ったりすることも大切。思い切って周囲に教えを乞うことも大事なスキルであることを忘れず、仕事と育児を両立させていけると良いですね。