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2022.02.19

兄弟・姉妹を平等な視点で見られていますか?【兄弟葛藤】

兄弟や姉妹は良き理解者でもあり、良きライバルでもあります。親はそんな兄弟・姉妹のことをえこひいきすることなく、平等に愛そうとしますが、果たして受け取る側の子どもたちにはきちんと伝わっているのでしょうか。

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兄弟・姉妹が一度は感じる「親のひいき目」

兄弟・姉妹は年齢の違いがあれど、親としては、どちらか一方が我慢をしたり、寂しい思いをすることがないよう日々気にかけているはずです。しかし、子どもは【兄弟葛藤=カイン・コンプレックス】を感じることも少なくないと、スクールカウンセラーでもある臨床心理士の吉田美智子さんは話します。

兄弟葛藤=カイン・コンプレックスとは?

兄弟葛藤とは〝親の承認をめぐって、相手を嫉妬する感情〟のこと。これはカイン・コンプレックスとも呼ばれ、カインとアベルという兄弟のうち、神様がアベルを評価し、カインを評価しなかったことから、カインがアベルを殺してしまったという神話がもとになっています。

なぜこのような気持ちが生まれるのか

私たち人間の心の中には【認められたい=承認欲求】という気持ちが存在します。しかし、認めてくれるのは他者なので、自分の思うようにはいかないこともあります。また、納得のいかない評価がされたときには、評価者にもライバルにも怒りや悲しみ、絶望や孤独を感じてしまうようになります。

子どものうちは長い時間一緒に過ごす評価者は親であり、ライバルは兄弟・姉妹となります。このような状況から兄弟葛藤は生まれるのです。

兄弟葛藤は無くならないが、親がどう接するかで痛みは和らぐ

正直、兄弟葛藤がなくなることはありません。しかし、親の接し方によっては怒りや悲しみを感じる回数が少なくなると考えます。ここからは親が兄弟・姉妹に接する際、基本にしたい3つをご紹介します。

1:比較しない

兄弟・姉妹間の比較は意識的にしないよう努めていると思いますが、同級生やお友達とはどうでしょうか?「○○君は塾にサッカー、ピアノまで頑張ってるんだって」「○○ちゃんは夕飯の後片付け全部してくれるんだって」など、親に比較癖がついていると、兄弟・姉妹間でも比較して見るようになりますし、子どもにもそのことが悟られてしまいます。また、我が子を褒める時も、誰かと比較するのはやめましょう。

2:子どものイライラ・モヤモヤには敏感に

親が平等に接していても、「頑張っているのに認めてもらえない」「兄(弟)ばかりが得をしている」など、子どもは兄弟コンプレックスを感じてしまいます。

「ネガティブなこと言ってないで、自分がもっと努力すればいいでしょ」などと決めつけないで、ぜひ、モヤモヤする気持ちを聞いてあげてください。モヤモヤやイライラの段階で解消できれば、強い怒り・絶望・孤独を感じずにすみます。

3:子どもの自己肯定感を高める

最近、嫌ってほど耳にする自己肯定感ですが、兄弟葛藤にも効果的です。兄弟・姉妹と比較されて悲しい思いをしたとしても、子どものなかに【自分は自分でよい】という感覚が育っていれば、大事にはなりません。子どもの自己肯定感を高める方法は、以前ご紹介した『人生100年時代だからこそ、子どものころから身につけておきたい「自己肯定感」』や『「自己肯定感」って?自己肯定感が高くないと感じる人の要因と対策法を紹介』を参考にしてみてください。

取材・文/福島孝代

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臨床心理士

吉田美智子

東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らしく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
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Twitter: @hakoniwasalon

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