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哺乳瓶の乳首のサイズの目安
赤ちゃんがなかなかミルクを飲んでくれないときや、飲みにくそうにしている場合、もしかしたら哺乳瓶の乳首のサイズが合っていないのかもしれません。赤ちゃんが快適にミルクを飲めるように、乳首のサイズの目安について理解を深めていきましょう。
まずは、哺乳瓶の乳首のサイズを決める際に、何を目安にしたらよいのか解説します。
月齢に適したサイズを選ぼう
哺乳瓶の乳首のサイズは、月齢によって目安が決まっています。迷ったときは、商品ごとに設定されている「適正年齢」をチェックしましょう。適正年齢は、SSサイズなら新生児、Mサイズなら3カ月以上の赤ちゃんというように、一般的な赤ちゃんの吸う力を想定して設定されています。
ただし、同じ月齢だからといって必ず同じように吸えるわけではなく、個人差を考慮することが重要です。成長の度合いによっては、サイズが大きいものの方がスムーズに吸いやすいこともあります。
一生懸命吸わないとミルクが出てこない場合は、途中で疲れて吸うのが嫌になってしまうでしょう。十分な量のミルクを飲めないと、すぐにお腹が空いてしまいます。適正年齢にとらわれすぎず「ミルクを飲んだ量」や「スムーズに飲めているか」をチェックして、適切なものを選んであげることが大切です。
サイズアップの目安
哺乳瓶の乳首は消耗品なので、2〜3個の乳首を交互に使用し、これらを「1〜2カ月に1回」の目安で交換します。交換のタイミングで赤ちゃんの成長に合わせて、より使いやすいサイズに替えていきましょう。
授乳に時間がかかりすぎる場合や赤ちゃんがミルクを嫌がる場合は、サイズ変更の合図かもしれません。普段よりもミルクを飲むのに時間がかかりすぎると思ったときは、乳首のサイズアップを検討しましょう。
ミルクを嫌がる場合、乳首が劣化しているなどの問題が起きている可能性もあります。乳首が劣化するとミルクが思ったように出てこなくなり、赤ちゃんが嫌がる原因になるのです。
また、同じ乳首を使用し続けていると柔らかくなった質感に赤ちゃんが慣れてしまい、新品を嫌がるケースもあります。同じものを使いすぎないようにしましょう。
参考:第18回:哺乳びんの乳首、選び方・替えドキって?- さく山さんの母乳育児講座 | ぼにゅ育
哺乳瓶の乳首の種類別の特徴
哺乳瓶の乳首にはいくつかの形状があり、赤ちゃんの月齢や好みに合わせて選べます。種類別の特徴を把握し、どれが赤ちゃんに合うのかをチェックしましょう。
哺乳瓶の穴の形
哺乳瓶の乳首に開けられた穴は「丸穴」「クロスカット」「スリーカット」などの形状があり、それぞれ特徴が違います。
「丸穴」は、哺乳瓶を傾けると少量のミルクが出てくるタイプで、吸う力の弱い新生児向けです。
「クロスカット」は、アルファベットのXのような切れ込みが入っています。赤ちゃんが吸う力に合わせて穴が大きく開き、赤ちゃんの飲みたい欲求が強いほどより多くのミルクが出てくる仕組みです。
「スリーカット」は、Yの字のような形状にカットされ、赤ちゃんが吸い付くとミルクが出てきます。クロスカットに比べると一度にミルクが出てくる量が少なく、赤ちゃんがむせずに飲みやすいことが特徴です。
哺乳瓶の素材の違い
哺乳瓶の素材には「ガラス」「プラスチック」「シリコーン」などが使われています。ガラス製のものは熱に強いため、煮沸消毒がしやすいところや、ミルクを温め直しやすいところがメリットです。
プラスチックやシリコーンは軽量で扱いやすく、落としてしまったときに割れにくいなどのメリットがあります。家ではガラス、外出先ではプラスチックというように使い分けてもよいでしょう。
哺乳瓶の乳首の素材は、「シリコーンゴム」「天然ゴム」「イソプレンゴム」などです。シリコーンゴムはゴム特有の臭いがないので、赤ちゃんが抵抗なく口にしやすくなっています。耐久性に優れていますが、やや硬い感触なので赤ちゃんの好みが分かれるところです。
天然ゴムは柔軟で弾力のある質感で、本物の乳首に近い質感を持っており、スムーズに授乳できます。イソプレンゴムは合成ゴムの一種で、天然ゴムとほとんど変わらない質感です。天然ゴムとイソプレンゴムは、シリコーンゴムに比べると熱に弱いので、商品ごとの耐熱温度をチェックしてからお手入れをしましょう。
哺乳瓶の乳首を選ぶポイントは?
サイズや素材以外にも、哺乳瓶の乳首を選ぶ際に頭に入れておきたいことがあります。哺乳瓶の乳首を上手に選ぶポイントを見ていきましょう。
手持ちの哺乳瓶に合わせて
哺乳瓶をすでに用意しているなら、哺乳瓶に合わせて乳首を選ぶ必要があります。使用しているメーカーの同じシリーズを購入するようにしましょう。
たとえ同じメーカーでも、「スリムタイプ」と「広口タイプ」では対応する哺乳瓶は異なります。「商品名」をしっかりとチェックして、適合するアイテムを使用しましょう。
お手入れのしやすさで選ぶ
哺乳瓶や乳首のお手入れは、1日の間に何度も発生する作業です。作業をスムーズにするには「洗浄のしやすさ」や「消毒方法」などに注意して選びましょう。できるだけお手入れが簡単なものを選ぶと、ストレスがかかりません。
赤ちゃんは大人のような免疫力を持っていないことから、少なくとも6カ月ごろまでは消毒が必要だとされます。哺乳瓶の消毒方法は、煮沸消毒・薬液消毒・電子レンジ消毒などです。哺乳瓶と乳首を同時にお手入れできれば、一度の手間で完了します。哺乳瓶は煮沸消毒、乳首は薬剤消毒、というようにお手入れの方法が違うと二度手間です。
空気弁や先端部分など、通常のスポンジでは洗いにくい細かい部分までしっかりと洗浄しなければならないので、できるだけ「専用ブラシ」を使って洗いましょう。