レジャーや旅行の服選びに役立てる
服装指数は、レジャーや旅行で遠方に出かける際の服装を選ぶときにも役立ちます。たとえば、北海道と沖縄では気温が全く異なるため、適した服装もそれぞれです。
服装指数は全国の地域ごとに発表されるので、初めて訪れる場所でもその地域の気温に合った服装選びができるところが大きなメリット。1週間以上先の分まで分かるので、週末のレジャーや長期旅行の服装を決めるときの参考にも活躍します。
服装指数別おすすめコーデ
服装指数で服装の目安を確認したところで、具体的にどんなコーデにすればよいのか分からない人もいるでしょう。ここでは、各指数別に提案されている服装をもとにした、おすすめコーデを紹介します。
「服装指数10~20」のおすすめコーデ
「服装指数10~20」は、かなり寒いと感じる気温のため、しっかり防寒対策してから外出することが推奨されています。
このような寒さの日には、アウターの素材をダウンや厚手のウールなど、寒さをしっかり防げるものを選びましょう。屋外に長くいる場合は、保温性の高いインナーを着た上に、暖かいトップスを着るとしっかり防寒できます。
また、タートルネックのニットを着たりマフラーを巻いて、首元を温めるのもおすすめです。さらに、手袋やニット帽などのほか、厚めのタイツやボア付きのブーツなどをはいて、足元の寒さ対策も忘れないようにしましょう。屋内にいる時間が長い場合は、コートの下に着脱しやすい薄手のダウンベストなどを着ておくと、室内での温度調節がしやすくなります。
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「服装指数30~40」のおすすめコーデ
「服装指数30~40」の日は、真冬ほどではないものの、暖かい上着を着ることが推奨される寒さです。
短めのジャケットより、裏地が付いたトレンチコートやウール素材のロングコートなど、丈が長めのアウターを羽織るとしっかり寒さ対策ができるでしょう。あまり厚いコートを着たくないときは、大きめのショールを首元に巻くだけでも暖かく過ごすのに効果的です。
カシミヤのような軽くて保温性のある素材のトップスを着ると、着ぶくれせずにすっきりしたスタイルにまとまります。ワイドパンツなどと合わせてマニッシュな雰囲気にするのもおすすめです。スカートをはきたいときは、ロングブーツをはくと足元の寒さを防げるでしょう。
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「服装指数50~60」のおすすめコーデ
「服装指数50~60」の日は、比較的過ごしやすい気温なので、長袖のシャツやカットソー1枚でもOKです。朝晩の寒さが心配なときは、薄手のジャケットが活躍します。
ジャケットの素材は、コットンやリネン、ポリエステルなどがおすすめです。秋口に着るなら薄手のウールコートでもよいでしょう。春先にはパステルカラーなどの明るい色を、秋口ならブラウン系など深みのある色を取り入れてみると、季節に合った着こなしができます。
暑くもなく寒くもないちょうどよい気温なので、ワークパンツやデニムなどでアクティブな印象にまとめてみたり、薄手のシャツを重ね着したりと、いろいろなおしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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「服装指数70~80」のおすすめコーデ
「服装指数70~80」の日は、薄手の長袖シャツや半袖などが目安とされています。
場所によっては冷房が効いているところも出てくる時期なので、半袖で出かける場合はカーディガンを持っていると◎。シャツやブラウスには、コットンやリネンなど風通しのよい素材がおすすめです。濃い色のシャツは汗の色が目立つので、汗をかきやすい人は注意が必要です。
七分丈のカットソーやシャツ、真夏にはやや暑く感じるヘビーオンスのTシャツなども、服装指数70~80の日には快適に着られます。コットン・麻素材のパンツやスカートで、軽やかな印象に仕上げてみては。
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「服装指数90~100」のおすすめコーデ
「服装指数90~100」になると、どんな服装をしても暑い気温です。
トップスは半袖やノースリーブが最適ですが、暑さだけでなく紫外線も強くなるため、日焼けにも気を付ける必要があります。肩を出すのに抵抗があるときは、フレンチスリーブやケープスリーブなどがおすすめです。汗をたくさんかくので、吸湿性や速乾性に優れた素材を選ぶとよいでしょう。
トリコロールカラーやビタミンカラーを取り入れてみると、夏らしくヘルシーな着こなしに。足元はサンダルやオープントゥのパンプスが涼し気です。
オフの日にはショートパンツをはいて、健康的でアクティブなスタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか。また、屋外は暑くても、電車やオフィスの中では冷房が効いていることも多いので、薄手のショールやカーディガンなどを持っていると安心です。
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服装指数以外に役立つ主な指数3つ
日本気象協会のサイトでは、服装指数以外にも暮らしに役立つさまざまな指数を発表しています。通年出されているものや、夏季・冬季限定で出されているものなど20個以上の指数の中から知っておきたい3つを紹介します。
紫外線指数
紫外線指数とは、人体に影響を及ぼす有害な紫外線量の指数のことです。計算して出された紫外線量をもとに、紫外線の強さを「5段階」に分けています。
●弱い:肌へのダメージは小さい
●やや強い:日焼けが起きやすい
●強い:腫れやかゆみが生じることも
●非常に強い:腫れに加え、痛みが生じることも
●きわめて強い:水ぶくれ、発熱が生じることがある
紫外線が強くなるのは、真夏だけではありません。3月ごろから徐々に紫外線量は増えてくるため、早めにチェックしておくことがおすすめです。「やや強い」が発表された日の外出には、帽子をかぶったりUV加工されているシャツなどを羽織って、紫外線対策をしておきましょう。
傘指数
傘指数は、降雨確率や雨量から判断される傘の必要性を表しているものです。0~100までを「5段階」に分けて、毎日発表されています。
●0~10:傘は必要ありません
●20:傘の出番はほとんどなさそう
●30~50:折り畳み傘を持ち歩く
●60~70:傘があった方がよい
●80~100:傘が必要
傘指数も1週間先まで発表されており、同一県内の地域ごとに傘の必要性が分かるようになっています。梅雨の時期などにはとくに役立つ情報です。
うるおい指数
うるおい指数は、気温や湿度のデータをもとに、冬の肌荒れについて注意を呼びかけている指数です。空気が乾燥する冬にチェックしておくと便利です。うるおい指数も、0~100までの指数を「5段階」に分けて表しています。
●0~10・・・肌荒れ警戒。保湿を忘れずに。
●20~30・・・肌荒れ警戒。乾燥肌の人はかさつきに注意。
●40~50・・・肌荒れ注意。少しかさつくかも。
●60~70・・・肌しっとり。でも油断は禁物。
●80~100・・・肌しっとりなめらか。脂性の人はニキビ注意。
肌が乾燥して荒れてしまいがちな人は、保湿対策の1つとして、うるおい指数のチェックも取り入れてみてはいかがでしょうか。
写真・イラスト/(C)Shutterstock.com
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