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「明明後日」とは?
「明明後日」とはよく聞く言葉ですが、何日後のことを指すと思いますか? 実は、「明明後日」は地域によって読み方や意味が異なる場合があるのです。まずは、「明明後日」の読み方や意味、由来など、基本的な知識を紹介します。
読み方と由来
「明明後日」の読み方は「しあさって」「みょうみょうごにち」です。明後日の翌日、つまり今日から3日後のことをさします。例えば、今日が5月10日であれば、明日は5月11日、明後日は5月12日、「明明後日」は5月13日です。一般的には、明後日の翌日を指しますが、地域によっては明後日の翌々日、つまり4日後のことを指す場合もあります。
「明明後日」の由来には、いくつかの説があるようです。まず、西日本においては、今日を1日目とした場合、「明明後日」が4日後になるため、「し」と読むようになったのだとか。ちなみに、「明明後日」の翌日を「五明後日(ごあさって)」、翌々日を「六明後日(ろくあさって)」というようです。
そのほかには、「過ぎし」を由来とする説、「再(さい)あさって」の「さい」を縮めて「し」になったとする説。また、「明日」が重なるという意味合いから、「重(しき)」「敷(しき)」の「し」を用いたとする説もあります。
し‐あさって【明=明=後=日】
今日から数えて未来へ4日目。明後日の翌日。「あさって」の翌々日をいう地方もある。みょうみょうごにち。みょう‐みょうごにち〔ミヤウミヤウゴニチ〕【明明後日】
明後日の次の日。あさっての次の日。しあさって。『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
「明明後日」と「明々後日」の違いとは
「明々後日」の「々」は同じ漢字を重ねて使う場合、その漢字一字の代わりとして使うことができる「踊り字」の一種です。
例えば「人人」を「人々」、「久久」を「久々」、「次次」を「次々」、「木木」を「木々」、「佐佐木」を「佐々木」というように、前の漢字の繰り返し記号だと覚えておくとわかりやすいでしょう。読みも「々」の前にくる漢字に倣うため、決まった読みはありません。つまり、「明明後日」と「明々後日」は同じであると言えます。
地域によって異なる読み方や日数
「明明後日」は、地域によって読み方や、何日後を示すのかが異なる場合があるので紹介しましょう。まず、すでに説明した「明明後日」を「しあさって」と読み、3日後のことを指すのは、関西や東京都心部が多いようです。もともと「明明後日」は、関西で使われていた言葉なのだとか。それがやがて、関西と交流のあった江戸でも、この使い方が広まったのだそうです。
読み方についても地域差があり、「明明後日」を「やのあさって」「やなあさって」「やなさって」「さあさって」などと読む場所も。これは、東日本や、岐阜県、富山県の一部地域で使われている読み方なのだとか。また、最近ではあまり聞かなくなったようですが、三重県の伊勢志摩地方では、「明明後日」を「ささって」と読み、「しあさって」は4日後のことをさすのだそうです。
このように、「明明後日」は地域によって読み方も、示している日数も異なるので、使うときには「○月○日」と具体的に日にちを挙げるほうが得策でしょう。
「明明後日」の次の日の言い方は?
「明明後日」の次の日、つまり4日後のことは「弥の明後日(やのあさって)」と表す場合が多いです。ただし、すでに紹介したように、三重県の伊勢志摩地方では、4日後のことを「しあさって」といいます。そのほか、西日本の一部の地域では、「五明後日(ごあさって)」ということも。
「明明後日」の次の日については、「明明後日」以上に、地域によって読み方のバラツキが出てくるようです。「明明後日」よりも特に意識して、「○月○日」などと、明確な日にちを伝えるようにしましょう。
数日前や数日後を表すその他の表現を紹介
3日後のことを「明明後日」と言ったり、2日前のことを「一昨日」と言ったりと、日を表す特有の表現があるのが日本語の面白いところ。ここでは、数日前や数日後を表す表現をいくつか紹介します。
一昨日
「一昨日」は、「おととい」もしくは「いっさくじつ」と読みます。「一昨日」が表すのは、昨日の前日、つまり2日前のことです。
一昨昨日
あまり見慣れない「一昨昨日」。読み方は「さきおととい」もしくは「いっさくさくじつ」です。「一昨日」の前日、つまり3日前のことを表します。
明後日
「明後日」は普段からよく使う表現でしょう。「あさって」もしくは「みょうごにち」と読みます。明日の次の日、つまり2日後のことを指す言葉です。
「明明後日」の使い方を例文でチェック
では、「明明後日」を使った例文を見ていきましょう。これまでに説明した通り、「明明後日」は地域によって読み方も示す日にちも異なる場合があるため、日にちを明確に示すことがトラブルを避けるポイントです。