痩せる出汁で〝太りやすい味覚〟を〝ヤセ味覚〟にリセット
「出汁を飲むだけで痩せる」とはどういうことなのか、自身が25kのダイエットに成功した医師、工藤孝文先生に聞きました。
「痩せている人は食事をガマンしているのではなく、自然と太りにくい食べ物を選ぶ=〝ヤセ味覚〟を持っています。逆に、太っている人は、太りやすい食事を好む〝デブ味覚〟になっています。これを知らずにヘルシーな食材や味つけに変えても、デブ味覚の人にはおいしいと思えません。だからストレスが溜まって続かず、暴飲暴食に走ってリバウンド…ということに。そうならないためには、まず味覚をリセットし、〝ヤセ味覚〟になることが重要。すると太りやすい食べものをあまり食べたくなくなり、意思の力で食欲をねじ伏せなくても、体が勝手にやせる食べ物を欲するようになるのです。痩せる出汁は、デブ味覚をヤセ味覚にリセットしてくれます」(工藤孝文先生 以下同)
<痩せる出汁の作り方>
材料(約55g、約1週間分)
かつお節:30g 煮干し(頭と内臓を取り除かずそのまま使用):10g
刻み昆布(塩分不使用):10g 緑茶(緑茶の茶葉なら何でも可):5g
つくり方
(1)かつお節と煮干しをフライパンで炒める
(2)刻み昆布と茶葉、【1】をミキサーにかける
(3)パウダー状になったら完成
つくった出汁の粉は冷暗所で保存し、2週間以内に使いきりましょう。
飲み方
(1)コップに大さじ1杯の「痩せる出汁」を入れる
(2)お湯を150~200mL注ぐ
「1分間ほど待つと刻み昆布がやわらかくなり、さらにおいしくなります。また底に溜まった出汁の粉は食べられます。これを1日1杯飲むだけで、〝ヤセ味覚〟が手に入りますよ」
<アレンジ方法>
「炒め物に調味料として使ったり、味噌汁の出汁代わりにも使えるので、毎日の食事に取り入れてみてください」
〝ヤセ味覚〟を手に入れれば、無理せずとも自然に体によいものを選ぶようになり、その結果ダイエットにつながるんですね。食べたいものを食べているのでストレスがなく、リバウンドもしにくいということ。ダイエットだけでなく、健康にもいいので、ぜひ挑戦してみてください。
内科医/糖尿病内科医・東洋医学医
工藤孝文
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在は、自身のクリニック みやま市工藤内科で診療を行いつつ、全国で血糖値と肥満の関連についてなど生活習慣病の講演会などを行っている。専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。