医師おすすめの食材を取り入れてダイエットをサポート
工藤先生のメソッドは「足し算」のダイエットといわれ、「食べて痩せる」ことを目ざしたもの。「食べないで痩せるのではなく、〝食行動を正すこと〟が肥満の解消につながります。まずは、 朝食をしっかり摂りましょう。朝食をとらないと代謝が上がらず脂肪が燃えにくいまま1日をすごすことに。その結果、昼食や夕食で脂肪を余計に溜め込んでしまいます。また、仕事などで夕食が遅い人には、分食をすすめています。18時までに糖質量やカロリーが高い主食を摂り、帰宅後におかずだけを食べるという方法です」(工藤孝文先生 以下同)
ダイエットには、食べ方、そして食べるものの内容が重要。そこで、ダイエット中に積極的に摂りたい食材を教えてもらいました。
Super Food1:くるみやアーモンドなどのナッツ類
「ナッツ類には脂質が多いのですが、その多くは体内に蓄積されにくい不飽和脂肪酸。脂質が豊富なので少量でも満腹感を感じやすく、腹もちもよいので、ナッツを食事に取り入れると、一日の中で食事全体のカロリーを抑えることにつながります。さらにナッツ類は低糖質です。種類にもよりますが、手のひら一杯分だと約25グラム。この中に含まれる糖質は、アーモンドなら2.7グラム、クルミなら1グラムほど、比較的糖質が高めのカシューナッツでも5グラムほどです。これに対し、一般的な塩せんべい1枚なら12グラムほど、カステラ1切れなら25グラムほどになります」(工藤孝文先生 以下同)
Super Food2:トマト
「脂質代謝をよくするビタミンB6などのビタミン累が豊富。含まれるグルタミン酸は脂質の蓄積をおさえたり、毒素排泄、血圧を下げる、美肌効果もあります」
Super Food3:きゅうり
「脂肪代謝を促進するホスホリパーゼや利尿作用のあるカリウムを含みます。ビタミンCやβカロテンも含むのでダイエット中の肌荒れ防止にも!」
Super Food4:ブルーベリー
「甘いのに低GIでヘルシー。食物繊維やビタミン類も豊富なので、ダイエット中の間食にもおすすめです」
Super Food5:スイカ
「スイカに含まれているシトルリンという栄養素には血液の流れを良くする効果があり、むくみの解消も期待できます。さらに、スイカには水分がたっぷりと含まれているので夏バテ&熱中症対策にも繋がりますよ」
気軽に食べられるものが多いので、これなら挑戦できそう!ナッツ類に加え、夏野菜やおすすめのフルーツを食事やおやつに取り入れることで、〝食べて痩せる〟ダイエットを実践してみましょう。
内科医/糖尿病内科医・東洋医学医
工藤孝文
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在は、自身のクリニック みやま市工藤内科で診療を行いつつ、全国で血糖値と肥満の関連についてなど生活習慣病の講演会などを行っている。専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療・ダイエット治療など多岐にわたる。