生姜の香りって、どこかホッとしませんか? 生姜は、冷えが気になる季節や、疲れがたまったとき、風邪をひきそうなときに頼りたくなる食材かもしれませんね。本記事では、生姜の効能やレシピ、効果的な生姜の食べ方などを紹介します。
生姜に期待できる効能とは? 生姜に期待できる6つの効果
生姜の代表的な効能を一緒にチェックしていきましょう。
1.風邪予防と初期症状に
東洋医学では、生姜は風邪の初期症状や悪寒を防ぐとされています。悪寒を感じるときに生姜湯を飲むと、体を内側から温めて風邪を撃退する効果が期待できます。国際中医薬膳師・漢方アドバイザーの大木聡子さんによると、生姜の薬膳的効能のひとつに「邪気の侵入を防ぐ」というのがあるのだそう。
「『風邪』という言葉は東洋医学からきていて、『風の邪』のこと。風のように症状が早く変わる特性をもつ邪気、つまりは現代で言うウイルスなどを指していますが、生姜には『解表』という効能があります」(大木さん)
首の後ろ〜背中がゾクっと悪寒がするときというのは、体の中に風の邪気が入ってこようとしているときなのだとか。生姜はそんな風邪の初期に、体を温めたり体表に汗を散じることで邪気の侵入を防いだりするのだそうです。
2.胃腸を元気にする
胃腸の調子がいいと、体全体が元気になります。生姜は特に胃腸を温め、消化を助ける効果があるので、お味噌汁やスープに乾燥生姜を加えてみましょう。
「パウダー状になったものをお味噌汁に溶かしたりと、お料理に使うのもいいでしょう。胃腸は食べ物からの栄養を元気のもとに変える製造所。胃腸の機能は全身の元気に影響します」(大木さん)
3.のどの痛みや咳の緩和
のどがイガイガしたり咳が出やすいとき、生姜入りのはちみつドリンクやのど飴がおすすめです。のどを保護し、ウイルス対策として役立ちます。
「ウイルス対策としても、のどの粘膜の状態を整えておくことは大切。のどを潤してくれる効果をもつ蜂蜜と生姜を入れたドリンク、生姜が入ったのど飴などもおすすめです」(大木さん)
4.消臭・解毒作用
生姜は肉や魚の臭みを取るだけでなく、消化を助ける効果もあります。お刺身と一緒に食べる事で食材の解毒を促進するので、家族の食事にも安心して取り入れられるでしょう。
「肉や魚のお料理の時、少し臭みが気になる時はすりおろした生姜に漬け込んだり、生姜と一緒に炒めたりすると◎」(大木さん)
5.吐き気の軽減
乗り物酔いや二日酔い、妊娠中のつわりにも効果があるとされ、生姜が入ったドリンクや料理に手軽に加えると役立ちます。
「市販のチューブに入ったものでもOK。食事に添えたり、スポーツドリンクなどの飲み物に入れたりして取り入れてみてください」(大木さん)
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6.代謝アップでダイエット効果も
生姜は血流をよくし、体を温めることで代謝を上げます。これにより、日常生活の中でもカロリー消費が増え、ダイエットのサポートに効果的です。
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効果的な生姜の食べ方
生姜に栄養がたっぷり含まれていることがわかったら、効果的な食べ方も知りたいですよね。早速そのポイントを見ていきましょう。
生姜は状態によって効能が変わる
日本東洋医学会専門医の今津嘉宏先生によれば、生姜は生のときと、加熱したり乾燥させたりしたあとでは、含有成分が変化し、薬効も変わるのだそう。
「健康なときに免疫を高める目的でとるなら、温め効果のある乾燥生姜を。温かい紅茶にのどにいい蜂蜜と一緒に入れる飲み方もおすすめ」(今津先生)
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