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2020.03.29

え?二日酔いにも!?意外と知らない【生姜】の使い方

漢方アドバイザー・国際中医薬膳師の大木さと子が、東洋医学の視点から働く女性を元気にする情報をお届けします! 今回は「生姜」についてのお話。

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大木さと子(国際中医薬膳師)

今の時期、何かと「生姜」がおすすめ

生姜を食事に取り入れると体が温まる、というのは皆さんご存知ですよね。年中スーパーで手に入る身近な存在ですが、実は日本人女性の体質にとても合う万能食材なんです! 今回はぜひ知っていただきたい、生姜の薬膳的効能をご紹介します。

こんな人におすすめ&こんな場合は注意! 

普段から冷えや代謝の悪さを感じている人、胃腸が疲れやすい人、お酒を飲むことが多い人、季節の変わり目に風邪をひきやすい人などに特におすすめです。注意点としては、体表に熱を散じ、体の内側を温める作用があるため、ほてりや熱っぽさを感じる場合は控えるようにしましょう。

これだけあります! 生姜の効能

体を温めると一口に言っても、実は奥深い生姜の効能。様々な場面で生姜を味方につけましょう♪

1. 風邪のひきはじめ、悪寒に   

「風邪」という言葉は東洋医学からきていて、「風の邪」のこと。風のように症状が早く変わる特性をもつ邪気、つまりは現代で言うウイルスなどを指していますが、生姜には「解表」という効能があります。首の後ろ〜背中がゾクっと悪寒がする時は、風の邪気が体に入ってこようとしている時。こんな風邪の初期に、生姜は体を温め、体表に汗を散じることで邪気の侵入を防ぎます。なんだか風邪ひきそう…と感じたらすかさず生姜をチャージ! 

ちなみに皆さんご存知の漢方薬「葛根湯」には、同じく「解表」の作用をもつ葛根(クズの根)が生姜とともに含まれています。つまり葛根湯は風邪のひきはじめに効く漢方ということなんですね。逆に、熱が上がりきってからではあまり効かないということを覚えおきましょう。

2. 胃腸を温めて元気にする

冷えによる下痢や、胃の冷えによって起こる食欲不振に。生姜が胃腸を温めることで効果を発揮します。生の生姜より、乾燥状態の生姜(乾姜)の方が、より体の内側を温める作用があるとされています。パウダー状になったものをお味噌汁に溶かしたりと、お料理に使うのも良いでしょう。胃腸は食べ物からの栄養を元気のもとに変える製造所。胃腸の機能は全身の元気に影響します。

3. 咳・イガイガなど、のどの不調に

咳を止め、のどの痛みや痰を抑えてくれる作用もあります。ウイルス対策としても、のどの粘膜の状態を整えておくことは大切。のどを潤してくれる効果をもつ蜂蜜と生姜を入れたドリンク、生姜が入ったのど飴などもおすすめです。

4. 食べ物の解毒、消臭に

お刺身などに生姜が添えられているのは、生姜に解毒や消臭の作用があるから。肉や魚のお料理の時、少し臭みが気になる時はすりおろした生姜に漬け込んだり、生姜と一緒に炒めたりすると◎。

5.  二日酔いや乗り物酔いなどの吐き気止めに

あまり知られていないかもしれませんが、生姜には吐き気止めの効果もあり、乗り物酔い、二日酔い、つわりの時などの吐き気には生の生姜がおすすめです。市販のチューブに入ったものでもOK。食事に添えたり、スポーツドリンクなどの飲み物に入れたりして取り入れてみてください。

何かと体調が気になるこの頃、生姜をぜひ冷蔵庫にストックして体調管理に役立ててくださいね! 

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国際中医薬膳師・漢方アドバイザー

大木聡子

日本中医学院(旧・国立北京中医薬学大学日本校)卒。よく食べよく飲むOL。「ふだんメシ」をアップするinstagramにて、薬膳の情報も発信中。

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