先生側の視点
ここで少しだけ先生側の視点から、お休みした時の「月謝」についてお話しします。正直な話、いただいた「月謝」からお休み分を返金するという作業は煩雑になり、ミスやトラブルに発展しかねません。そのため、先生側の事情としては、振替もしくは返金しなくても納得してもらえる方法で対応したいという一面があります。
休んだ時に振替対応をするという場合、先生の多くは通われている方への責任をしっかり果たし、意欲に応えるために行なっていることが多いのです。
「月謝袋」の書き方
大手企業が管理・運営している習い事では、「月謝」の支払いは口座振替やキャッシュレス決済が主流になってきました。一方で個人経営の習い事では、「月謝袋」でやり取りをしているところもあります。
中には実際のお金のやり取りはキャッシュレスでも、支払いの確認のために「月謝袋」を使っているというところもあるようです。ここでは「月謝袋」の書き方について見ていきましょう。
まず「月謝袋」の役割は、授業料の支払いと受取りをお互いに明確にすることが目的です。多くの「月謝袋」に毎月確認印を押す欄が書かれているのはそのためです。「月謝」を支払い、受け取ったら受領確認印を袋に押すことで、金銭の授受が一目瞭然になります。いわば領収書の役目です。そのため「月謝袋」を自作する場合は、下記の項目をいれておくといいでしょう。
・ 月謝袋(タイトルとして)
・ 生徒名
・ 月謝の金額
・ 年度と1月~12月の確認印が押せる表、または支払日の記入欄
・ 習い事の教室名と先生の名前
参考:みずほ信託銀行 月謝袋の確認事例(習い事への支払の場合)
最近はWeb上に無料のテンプレートもあり、100円ショップなどでも販売されているので、そちらを使ってもいいでしょう。
かわいい「月謝袋」はある?
せっかくならかわいい「月謝袋」で習い事のモチベーションを上げたいですよね。文房具店や100円ショップなどで販売されているものの多くが茶封筒に黒で印字された、いかにも事務処理的なものばかり。それでも最近は100円ショップでかわいい「月謝袋」を見かけるようになりましたが、お気に入りを見つけるのが難しいところです。
とはいえ、Webでテンプレートを探して作る時間もない!という時におすすめなのが、既存品を使った手作り「月謝袋」です。
方法は簡単です。100円ショップなどで売っているシンプルな「月謝袋」に、お気に入りのシールやマスキングテープ、マーカーなどを使って好きなようにデコレーションをする方法。これならお気に入りの「月謝袋」が手軽に作れます。中には毎月お子さんに好きな絵を描いてもらって、先生も毎月の「月謝袋」が楽しみになったという話もあります。
無機質でお金のやり取りをする「月謝袋」だからこそ、手作りすることで「教えてくれてありがとう」の気持ちも伝わりやすくなりそうです。
お金に関わることは事前に確認を
「月謝」は毎月教えてくれてありがとうの気持ちを渡すもの。だからこそ、のちのちトラブルにならないためにも「月謝」に関わることは事前にしっかりと確認して気持ちよく、楽しく学べるようにしたいですね。
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