大人になっても役立つ
字のきれいな人が書いた文字は、思わず「これ誰の字? 」と聞きたくなるものです。ビジネスでは手書き文字で挨拶文やメモなどを書くこともしばしば。その時にきらりと光る印象の良さをアピールできるかもしれませんね。
また興味が広がり「書道」の道に進むかも知れません。書道は芸術ですので「書家」として活躍することも可能です。
パソコンやスマホの時代、「習字」を習うのは意味がない?
今の子どもたちにとって、パソコンやスマホ、タブレットなどは生まれた時から身近にあるもの。今後、文字を手書きする機会はさらに減るかもしれません。そんな中でも、「習字」を習う意義がいくつか考えられるので、一緒に見ていきましょう。
字を書くことに効果あり
習字は「字を習う」ことです。字を習うことで、字そのものを覚えることができます。また、最初はお手本を見ながら書きます。上手に真似て書くには、指先の微妙な力加減を調整して「とめ」「はね」「はらい」を意識。感覚を研ぎ澄まして書くことで、脳の刺激につながります。
「習字」は何歳から始めるのがいい?
子どもが「習字」を習う時、何歳から始めるのがいいのでしょうか。「習字」は字を書くので、ひらがなの読み書きができるようになる4、5歳くらいから始めるといいでしょう。また小学校では毛筆の授業が3年生から始まりますので、これも一つの目安として考えてもいいのではないでしょうか。
保護者はどんなサポートができる?
子どもが「習字」を習っている間、保護者が心がけるとよいサポートには、どんなことがあるでしょう。
子どもの書いた作品を家で飾る
子どもが書いた作品を見てあげてください。何よりも関心を持って接することが一番です。作品や賞状を自宅の目立つ場所に、額などに入れて飾ってもいいですね。楽しくなるような工夫も必要です。日々練習を重ねることで「習字」を通して成長していく子どもの努力をしっかり見ておいてあげましょう。
書き初め大会などに一緒に参加する
子どもが真剣に向き合う姿を見守るのも、保護者の役割。書き初め大会などの催しがあれば、一緒に参加を。子どもにとっても、自分の成果を見てもらえることは、安心して学ぶ意欲につながります。
まとめ
パソコンにも様々な書体(フォント)が入っています。書は日常絶対に必要であり、それを高めていくことで芸術の域にも達します。昔スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業スピーチで「大学時代に習ったカリグラフィ―(装飾書体)の授業が、マッキントッシュのコンピューターに多様なフォントを入れることにつながった」と話しました。
コンピューター上でも必要とされる多様な書体。人間が実際に書くことはコンピューターに任せるのではなく、我々が大切に守っていく文化だと思います。
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