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2023.04.27

予備校の年間費用はどれくらい? 内訳や通うメリットなどを解説【専門家監修】

進路を考えるようになると、気になるのが予備校や塾にかかる年間費用。本記事では、予備校に通う場合の費用内訳や予備校に通うメリット・デメリットなどを解説します。ぜひ予備校選びの参考にしてください。

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予備校の年間費用、目安とは

高校生になると気になるのが、卒業後の進路。大学進学を考えるなら、予備校に通うことを検討する家庭もあるのではないでしょうか。予備校に通う場合、年間でかかる費用はどれくらいになるのか、まずはその内訳をみていきましょう。

黄色い背景に電卓と机・椅子のオブジェが置かれたイメージ写真

予備校の年間費用、内訳は

予備校に通う場合、年間にかかる費用には以下のものがあります。

・入学料(入会金)
・授業料
・夏期講習などの特別講習料
・テキスト料(無料の予備校もある)
・模試受験料(無料の予備校もある)

 

また、予備校に通う際に生じる交通費も、意識しておくことをおすすめします。特に予備校が自宅から遠い場合は、事前に調べておきましょう。

現役生が予備校に通う場合の費用目安

予備校の費用は、現役生と浪人生で異なるケースがほとんどです。多くの場合、現役生の方が浪人生よりも費用はかかりません。

まずは現役生が予備校に通う場合の費用目安をみていきましょう。なお、これから紹介する金額はあくまでも目安ですので、ひとつの参考として捉えてください。

白い木の机の上に置かれた2冊の本とメガネのイメージ写真

入学金(入会金)

現役生の入会金は、2~3万5千円くらいになるでしょう。時期によっては、入学金の割引きや入学金無料などのキャンペーンが実施されています。予備校のホームページなどで情報をチェックしましょう。

授業料

現役生の場合、受講科目や講座を自分で選択します。どれだけの科目や講座を選択するかで、費用が変わります。

1科目のみ受講する場合:10~25万円程度
入試に必要な3科目を受講する場合:30~50万円程度
主要5科目を受講する場合:60~80万円程度

 

浪人生が予備校に通う場合の費用目安

浪人生が予備校に通う場合の費用目安についてもみていきましょう。浪人生の場合は、終日予備校に通うことが多いため、費用は現役生よりも高めです。

入学金(入会金)

浪人生の入学金は、3~10万円ほど。予備校により開きがありますが、説明会参加で入学金半額などの特典を用意しているケースがあります。まずは説明会に参加しましょう。

授業料

浪人生の場合、志望する大学に合わせたコースを選択します。基本的には主要5科目を受講することが多いでしょう。授業料もコースにより異なりますが、有名私立大学合格を視野に入れてコース選択をした場合、授業料は70~90万円程度です。

特別講習費やその他の費用

特別講習費などの目安もチェックしておきましょう。

机に向かっている2人の子供、ボードと指し棒を使って教えている人の3Dイメージイラスト

特別講習にかかる費用

予備校には、夏休みや冬休みに実施する講習に加えて、入試直前に共通テスト対策講座や直前対策講座などを実施するところもあります。現役生と浪人生、どちらも参加することができますが、費用については、授業料とは別にかかることがほとんどですので注意しましょう。

各特別講座の費用はさまざまですが、トータルの費用相場は20~40万円程度です。

テキスト料や模試受験料も

多くの予備校では、授業料にテキスト料が含まれています。ただし、模試受験料は別途かかることが多いでしょう。模試受験料の目安は、受験科目や受験回数によりますが、1回あたり5~8千円程度を見ておきましょう。

予備校にかかる費用総額は

予備校に1年間通うと想定した場合、かかる費用総額の目安は以下の通りです。

現役生:年間50~100万円
浪人生:年間70~120万円

 

なお、上記に通学費用や昼食代などは含んでいません。

予備校に通うメリットとデメリットについて

ここまで説明したように、予備校に通うにはそれなりの費用がかかります。大学進学に予備校は本当に必要なのかを知るためにも、予備校に通うメリットやデメリットを確認しておきましょう。

教室での授業風景のイメージイラスト

大きなメリットは、情報やアドバイスが充実していること

多くの予備校では、受験生が知り得ない各大学の受験情報や出題傾向の情報を持っています。大学受験の仕組みが年々複雑化していることからも、予備校で有効な情報を得て、確実に対策できるのは大きなメリットになるでしょう。

また、指導する講師の経験値が高いことや、有益なアドバイスをもらえることもメリットのひとつ。参考書や動画では理解できなかったことを、講師に説明してもらったことで理解につながるということは珍しくありません。

他校の受験生と出会うきっかけがあるのも予備校のメリットです。長期にわたり、長時間勉強し続けるためには、モチベーションを維持することが欠かせませんが、それをひとりでやるのは大変です。予備校に通うことで仲間と出会うことができるため、モチベーションの維持につながるケースも多いでしょう。

デメリットになりやすいのは、費用

予備校に通うデメリットになりやすいのは、やはり費用面でしょう。予備校の費用以外にも学費はかかりますので、余裕を持った資金計画が必要になります。

また、高校以外に授業を受ける時間をつくることになるため、現役生は特に時間の拘束が厳しくなりそうなのもデメリットといえるかもしれません。

予備校を選ぶときにチェックしたいポイントは

予備校を選ぶ際、どうしても費用に注目しがちですが、費用だけで決めるのは避けた方がベター。大切なのは、予備校に行って力がつくかどうか。そのためにも、以下の点を必ず意識して選びましょう。

梅の木と合格と書かれた絵馬のイメージイラスト

目的を明確にしておく

予備校に通うことで何を得たいのか、その点を話し合い明確にしておきましょう。志望大学の合格を勝ち取る以外に、苦手科目の克服、基礎学力の再復習と向上、実践力を身につけるなど、目的は一人ひとり異なるはずです。

何を得たいかで、選択科目やコースは異なりますし、勉強の取り組み方も変わるはずです。「みんなが行くから」「なんとなく」という理由では思うように学力は伸びません。目的を明確にし、その達成に見合った授業やカリキュラム、コースを選ぶことを大切にしてください。

授業カリキュラムやフォロー体制も念入りにチェックを

予備校の授業カリキュラムやフォロー体制も念入りにチェックしましょう。授業でわからないことがあった場合のフォローや、学習を進めるうえで相談に乗ってくれるかなど、学習の質を上げる体制があるかどうかは大切です。

また志望大学の合格実績の有無、入試情報が豊富かどうかも確認しましょう。今の入試は何かと複雑です。積極的に情報を収集し、分析している予備校かどうかも重視する方がよいでしょう。

最後に

予備校に通う費用は、現役生で年間50~100万円、浪人生だと年間70~120万円程度が目安です。それ以外に通学費用や昼食費などが発生することもあります。予備校選びは費用に注目しがちですが、大切なのは学習効果を得られるかどうか。家族でよく話し合い、目的に合った予備校を選びましょう。

益田瑛己子

ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)と就職支援をメインに活動中。3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌している。
ライター所属:京都メディアライン

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