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子どもの習い事「新体操」の魅力とは
新体操は、リボンやボールなどの道具を使った華麗な演技が特徴。ダイナミックな動きは観る人を惹きつけます。体づくりや柔軟性を、子どものうちから高められると、人気の習い事の一つです。
観る人を魅了する美しさが、新体操の大きな魅力です。ダイナミックな動きの中に、頭のてっぺんから足のつま先まで、隙のない繊細さ。そして、驚くほどの柔軟性としなやかさが感じられます。
「新体操」と「体操」の違いは?
「新体操」と「体操」の違いはなんでしょうか。それぞれの特徴を見ていきましょう。
新体操は、手具(ボールやフープなどの道具)を使いながら、音楽に合わせて演技をします。身体能力や手具を扱う技術と同時に、表現力などの芸術性も求められます。
「体操」は、鉄棒や平均台などの器具を使いながら演技をします。技の難易度や美しさ、安定感などが求められる競技です。
また、子どもの習い事としての新体操は、表現力以外にも身体の柔軟性に重点が置かれます。一方、体操は基礎体力作りに重点が置かれるので、この点も違いといえそうです。
「新体操」はいつから始めるのがいい?
新体操は3歳から学べるといわれています。ただし、未就学児のレッスンをしている教室は少ないため、事前確認した方がよいでしょう。
5〜8歳ごろは「プレゴールデンエイジ」と呼ばれ、運動能力の基礎がつくられる時期だという意見も。新体操は、全身を使って様々な動きを表現するスポーツ。そのため、この時期に新体操を始めるのは、運動神経や反射神経を身に付けるのに適しているといえるでしょう。
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「新体操」に向いている子は?
習い事に新体操を考え始めると、子どもの身体の柔軟性や体つきが気になるところ。 最初から柔軟性があると、新体操は始めやすいでしょう。反対に柔軟性がなかったとしても、レッスンを重ねれば徐々に柔軟性が高まるので、それほど気にする必要はありません。
体つきについても同じです。徐々に新体操に必要な筋肉がついてくるので、はじめから気にし過ぎない方がよいでしょう。
また、新体操というと、女の子の習い事、というイメージが強いかもしれませんが、男の子が新体操を習うことも珍しくありません。テレビなどで男子新体操の存在を知っている方も多いでしょう。女子との違いは、男子の場合、団体競技のみ手具を使わず、身体だけで表現をすること。
向き不向きを考えるよりも、子どもが新体操を好きかどうかが大事なポイントになります。
習い事に「新体操」を選ぶメリット・デメリット
子どもの習い事として魅力的な「新体操」。他の習い事にはない、メリットやデメリットを見ていきましょう。
「新体操」のメリットは?
子どもの習い事に「新体操」を選ぶと、どんなメリットがあるのでしょうか。
柔軟性やバランス感覚が身につく
新体操で豊かな表現力を発揮するために必要なのが、柔軟性、体幹、しなやかな筋肉。日頃から身体づくりのトレーニングを積むので、自然に柔軟性とバランス感覚が身に付きます。
表現力が身につく
表現力というと、演劇やアートなどの芸術世界を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。新体操もまた、自分の身体を使って表現する、一種のアートです。表現力を身につけることで感受性が豊かになるとも言われています。
協調性が身につく
新体操の団体競技では、手具を投げたり、楽曲に合わせて演技をします。チームワークがよくないと、できない技も多いもの。仲間と一緒に一つの演技を作っていくため、自然と協調性が身に付きます。
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「新体操」のデメリットは?
メリットに意識が向きがちですが、デメリットもあわせて確認しておきましょう。
練習はハード
観る人を魅了する、華やかな演技の新体操。その裏には、日々の練習の積み重ねや、柔軟運動などの基礎トレーニングがあります。見た目の美しさとハードな練習のギャップに、驚く親子も多いようです。
体への負担がある
幼児期は基礎トレーニングが多いため、ケガをすることは少ないでしょう。しかしながら新体操は、腰や骨盤、股関節に負担のかかりやすい競技。またウエイトコントロールも必要となります。長期的に続けていくことを考える方は、こうした体への負担を考慮しておいたほうがよいでしょう。
費用がかかる
習い事には、入会金や月謝の他にも様々な費用がかかります。かわいい衣装やレオタードも新体操の魅力ですが、発表会ごとに違う衣装を用意する場合も。また、大会に出場するようになると、大会参加費や遠征費、保険料などの費用も発生します。入会を検討する際は、将来的な費用も含めて考えるとよいでしょう。
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「新体操」の習い事にかかる費用は?
新体操の習い事には、月謝以外にも、基本的に入会金が発生します。入会金の相場は5,000円から10,000円ほど。月謝は、週1回のレッスンで3,000円から10,000円が相場です。
「新体操」の習い事で購入する道具は?
新体操で使用する手具は、教室が用意したものを使えることもありますが、必要に応じて購入するのが一般的。手具(リボン、フープ、ロープ、クラブ、ボールなど)は、各手具4,000円から10,000円が相場です。
手具の他にも、レオタードなどの衣装費もかかります。練習用のシンプルなレオタードは数千円程度ですが、華やかな衣装を用意する場合、数万円かかる場合もあります。また、大会によってはメイクや国際ルールに従った衣装が必要です。
道具や衣装の他にかかる費用は?
入会金、月謝、衣装や手具以外にも、大会参加費、施設利用料、スポーツ保険料がかかるケースも。選手として競技大会に出場するようになると、強化レッスン費、大会参加費、遠征費、合宿費などの費用も必要です。
発表会や大会参加費、施設利用料、保険料などは教室によって異なるので、よくチェックしておきましょう。
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「新体操」教室選び3つのポイント
習い事の新体操を続けるためには教室選びも大切です。教室を選ぶ際の3つのポイントを紹介します。
対象年齢を確認する
3歳ごろから始められる新体操ですが、教室によっては、小学校低学年から高学年など、年齢を設定している場合も少なくありません。通いたい教室が何歳から通えるのか、また何歳まで通えるのかを確認しましょう。
目的に合った教室を選ぶ
プロ選手を目指したいのか、基礎体力や柔軟性を身につけるために新体操を習うのか、目的から教室を選ぶとよいでしょう。最初からプロを目指すかわからない場合は、通いやすい新体操教室に通ってから考えるのもひとつの手です。
設備が整っているか?
新体操では床だけでなく、手具も使うので、部屋の広さや天井の高さも必要です。競技で使う道具以外にも、身体づくりを目的とした器具などを置く教室も。安心して、楽しく、子どもが通える設備が整っているかどうかも確認しましょう。
最後に
芸術性が高く、様々な魅力がある「新体操」。華やかな舞台裏に隠されたハードな練習も含めて、子どもが楽しく続けられることがポイントです。
画像:(C)Adobe Stock
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