4歳は習い事を始める絶好のタイミング!
4歳は習い事を始めるのに適した時期ともいわれますが、中には「まだ早すぎる」と感じる人もいるかもしれません。4歳が習い事を始める時期としておすすめの理由を、見ていきましょう。
4歳は興味&好奇心でいっぱいの時期
4歳になると、歯磨きや着替えなど身の回りのことが少しずつできるようになり、自宅以外に保育園・幼稚園などで社会性を養う機会も増えます。さまざまな事柄に対して興味が出てくる時期でもあるので、友達がしている習い事に関心を示すこともあるでしょう。体力が付いて運動量が増えてくるため、体を動かす習い事に挑戦できるようになります。
また、4歳は肉体面だけでなく、内面が大きく変化する時期です。想像力がより豊かになり、自然や音楽などから受ける刺激も大きい傾向にあります。
成長に伴い「手先の器用さ」もアップし始めるので、子どもの興味や好奇心に合わせて習い事を始めてみましょう。
子どもに合う習い事の見つけ方とは?
子ども向けの習い事の種類は多く、どのように決めたらよいのか悩む人は多いでしょう。子どもが興味を持っていることを始めるのが大事ですが、ほかにも注意したいポイントがあります。
子どもに合う習い事を見つけるコツを、見ていきましょう。
体験に参加してから見極めよう
入会金や月謝を無駄にしないためにも、まずは体験教室に参加してから習い事を始めるかどうかを判断しましょう。子どもが関心を持っていることでも「実際の教室の雰囲気」が合わないと、続けられない原因になります。
思ったよりも年が離れている子どもが多かったり、少しやってみただけで飽きてしまったりなど、実際にやってみなければ分からないことは少なくありません。
また、習い事のレベルが高すぎたり低すぎたりしても、続けることが困難です。体験教室や見学などを利用し、教室と子どもの相性を見てから決めると失敗が減ります。
費用や送迎、時間についてもリサーチを
習い事をすると、入会金や月謝のほかにも「道具」や「ユニフォーム」などの費用が発生します。交通費も含め、全体でどれくらいの費用が必要なのかもリサーチしましょう。
どんなによい教室でも、遠方だと送迎に時間がかかってしまいます。帰宅時間が遅くならないように、できるだけ家の近くの教室を選んだ方が安心です。
また、習い事の時間も重要なポイントとなります。夜遅くまで習い事をさせると、生活リズムが乱れやすいでしょう。小さいうちは短時間で終えられる習い事を選んだ方が、無理なく続けやすくなります。
習い事を嫌がり始めたときの対処法
最初は楽しそうに教室に通っていたのに、急に「行きたくない」と言い始めた場合、困ってしまう人は多いでしょう。子どもが習い事を嫌がり始めたら、まずは話をよく聞くことが大事です。なぜ「行きたくない」と思うのか、子どもの意見を否定せずに聞いてみましょう。習い事に対して、どんなことを感じているのかを探ることがポイントです。
「習い事をするよりも、やりたいことがあるから」「習い事のレベルが本人に合っていないから」など、子どもによってさまざまな理由が考えられます。
何事も根気よく続けられるに越したことはありませんが、習い事の先生とも相談しつつ一時的に休ませて様子を見てもよいでしょう。よく話し合った上で本人が本当にやりたくないと感じているのであれば、辞めさせることも一つの方法です。
4歳におすすめの「運動系」の習い事
体を動かすことが大好きな子どもには、運動系の習い事がおすすめです。子どもの健やかな成長を後押ししてくれる、運動系の習い事を紹介します。
体操
体操は体力づくりや柔軟な体づくりに役立つ習い事です。一般家庭では難しい、転がったり飛び跳ねたりといった動きを取り入れた運動ができます。
体操をするとバランス力を鍛えられるので、ほかのスポーツをする際に応用が利きやすいところもメリットです。縄跳び・トランポリン・跳び箱などの道具を使用する教室もあり、教室によって個性があります。
子どもがやりたいと思った競技を取り入れていない場合もあるので、体験教室を利用して内容を確認しましょう。月謝は6000〜9000円程度で、月謝以外に体操服の購入が必要になる場合があります。
武道
武道の習い事には、柔道・剣道・合気道などさまざまな種類があります。基礎体力づくり以外に、あいさつの大切さや人との接し方などの「礼儀」を学べるところがポイントです。
礼儀を重んじる武道では、小さな子どもにも上下関係の大切さを教えています。目上の人に対する接し方だけでなく、年下への振る舞い方も学べるので、きょうだいがいない子どもにとってよい経験になるでしょう。
成長後スムーズに社会生活を送るために役立つ、たくさんのことを学べます。大人が一緒に習える教室も多く、親子でできる習い事を探している人にもおすすめです。
月謝は5000円前後であることが多く、入会に際して「自分で着替えができること」などの条件が設けられている場合があります。
スイミング
スイミングは運動量が多いスポーツで、成長期の子どもの体力づくりにもってこいの習い事です。海・川へ遊びに行く際やプールの授業など、泳ぎが役立つシーンは少なくありません。
赤ちゃんはもともと羊水の中にいたので、苦労しなくても泳げるといわれていることから、4歳を待たずに始めている人もいます。
人気のある習い事だけに教室の数も多く、家の近くにある教室を探しやすいところも魅力です。月謝は5000〜1万円前後となっています。
ダンス
ダンスはリズム感を養いながら、体力をつけられる習い事です。全身を動かすので運動量が多く、通常の運動にはないステップやターンなどの動きを学べます。
音楽に合わせて体を動かすことが楽しいと感じられるようになると、子どものストレス解消にもつながるでしょう。チームでダンスに取り組む機会もあり、協調性を学べるところも魅力です。
月謝はコースによって異なりますが、5000円程度から始められます。発表会代や衣装代など、別途費用が必要になることがほとんどです。
サッカー
サッカーは、11人のチームの中でどのように動けばゴールにつながるのか、頭を使いながら体を動かす必要があるスポーツです。
そのため、体力だけでなく、集団生活に役立つ「コミュニケーション能力」も身に付けられるでしょう。友達との遊びや学校の部活など、成長後もサッカーの経験を生かせるシーンは多く見つかります。
地域に根差した少年サッカーもしくは本格的なサッカーチームに入るのか、またはサッカー教室に通うのかによって、入会金や月謝の金額が変わってくることがポイントです。
少年サッカーの場合、月謝は4000円前後。一方、サッカー教室は、プロが指導をするので月謝が高い傾向にあり、5000~1万円前後かかります。
4歳におすすめの「文化系」の習い事
4歳ごろになると、ペンを握ったりハサミを使ったりと手先が器用になり、挑戦できることが増えてきます。手先の器用さや思考力を養える、文化系の習い事を見ていきましょう。
学習教室、幼児教室
4歳向けの学習教室や幼児教室は、就学前の子どもでも理解できる算数や国語などの基礎を学ぶ場です。詳しい内容は教室によって異なり、小学校受験に特化したところもあります。
学習教室や幼児教室は、小学校に入学してから困らないように、学力を身に付けるための下準備ができるところが魅力です。「着席して先生の話を聞く」というような、学習の基本から学べます。
近所に教室がない場合、通信教育を選ぶのもおすすめです。月謝の相場は、通いの場合で8000円程度からとなっています。通信教育の方が安く、3000円程度から利用可能です。
英語・英会話
英語や英会話の教室は、人気のある習い事の一つです。低年齢の方が英語を身に付ける能力が高いとされていることや、小学校で英語が必修科目となったことが理由となっています。
単に英語を学ぶだけでなく、人前で英語を使って自分の意見を発表する機会も多く、コミュニケーション能力や自身をアピールする力を養えるでしょう。
また、教室に通わなくても授業を受けられる「オンライン英会話教室」もあります。送迎の手間がないので、忙しくて習い事を諦めていたという家庭でも利用可能です。
グループレッスンの月謝は5000~1万円前後で、オンライン教室の場合は5000円以下で受講できる場合が多くなっています。
音楽教室、ピアノ
音楽教室に通うのも、定番の習い事の一つといえるでしょう。特にピアノは「指先を動かす」「楽譜を読む」「音楽を耳で聞く」など、子どもの成長にとって重要な複数の要素を同時に学ぶことができ、集中力や音感を養えます。
一つの曲を弾けるようになったときの達成感は大きく、練習を積み重ねることの大切さを感じられるはずです。女の子の習い事だと思われがちですが、性別に関係なく人気があります。
自宅でも練習が必要になりますが、ピアノやキーボードを弾ける部屋を貸し出ししている教室も見つかるでしょう。月謝は5000~1万円程度です。
人気上昇中の習い事
近年では、小さな子どもでもできる習い事の種類は多様化しています。サッカーやピアノなどの定番の習い事以外で、人気が高まっているものを紹介します。
プログラミング
IT化が進む現代では、コンピューターを使用して情報収集やアウトプットをすることが、当たり前になりました。小学校でプログラミング教育が必修化されたこともあり、プログラミングは子どもの習い事として人気が高まっています。
幼い頃からプログラミングを学ぶと、「論理的思考力」を身に付けられます。小さい子ども向けのプログラミング教室は、遊びを通じて楽しく学べるように工夫されていることがポイントです。
オンライン受講できるコースを用意している教室を選べば、遠方に住んでいても参加できます。月謝は5000〜1万円程度です。
和太鼓
和太鼓を習うと、体力やリズム感を得られます。小さな子どもでも叩くだけで音を鳴らせますが、上手に演奏できるようになるには力いっぱい叩かなくてはなりません。
背筋を伸ばし、しっかりと足を踏ん張って叩くので「美しい姿勢」が身に付きます。和太鼓で習得したリズム感は、ほかの楽器を演奏する際にも役立つでしょう。
また、複数人で演奏する機会が多く、協調性も身に付けられます。和の楽器は礼節を大事にしていることから「礼儀作法」が学べるところも、人気が高い理由です。
楽器の習い事は、楽器の購入費用がかかることが大半ですが、和太鼓の習い事はバチの購入費用のみで始められます。教室によって習える和太鼓の種類が異なり、月謝は5000円〜10000円前後です。