Contents
「琉」にはどんな意味がある?
「琉」は「リュウ」や「ル」と読むことができます。字の意味をみていきましょう。
「琉」の意味とは?
「琉」の字が持つ意味は、宝玉、七宝の1つである「琉璃(るり)」です。また、沖縄の別称である「琉球」のことを意味します。このように「琉」という漢字単体では、使われません。他の漢字と組み合わせることで言葉になります。
「琉璃」とはどんなものか?
「琉璃」は、「ラピスラズリ」とも呼ばれ、青色をした美しい宝石のこと。原石を磨くと青地に金色の斑点が光るため、青金石とも呼ばれ、古くから飾り石として用いられてきました。主な産地はアフガニスタン。世界一の産出量を誇ります。また「琉璃」には青色の他にも、赤や緑、紺、紫のものもあるとされています。
誕生石
ラピスラズリは、12月の誕生石です。12月の誕生石は、トルコ石、タンザナイト、ジルコンが挙げられます。
「琉球」とは?
「琉球」は、沖縄の別称です。現在の沖縄県は、1429〜1879年までの約450年間にわたり「琉球王国」という王制の国でした。中国などアジアとの交易で栄えましたが、1609年(慶長14年)に薩摩藩に侵攻されます。1872年(明治5年)、明治政府により琉球藩を設置。その後、1879年(明治12年)には、王国体制が解体されて沖縄県になったという歴史があります。
以前「琉」は名前に使うことができなかった?
人の名前に使うことができるのは「人名用漢字」と「常用漢字」、「ひらがな」、「カタカナ」です。つまり、名前には使用できない漢字があるのです。昨今では、子どもの名前によく使われている「琉」ですが、使用が可能になったのは1997年(平成9年)。それまでは、名前に使うことができない漢字だったのです。
「琉」のほかにも、今では名前で多く見かける、「蓮」「澪」「昴」「柚」「蒼」「栞」なども、平成以降になって人名に使用が可能になった漢字です。
では反対にどんな漢字が人名に使用できないのかというと、例えば、花のバラの「薔」「薇」、は両方とも使うことはできません。そのほかには「祟(たたり)」「曖(あい)」「珪(けい)」なども人名に使用不可の漢字です。それ以外にも名前に使えない漢字は多くあるので、名づけの際には、使える漢字かどうかをまず調べましょう。
「琉」を名前につける場合、どんな思いや願いを込める?
「琉」を名前に入れることで、どのような思いや願いを込めることができるのか、みていきましょう。
綺麗で大きな心、心優しい人になってほしい
「琉」は琉球のイメージから、青い海や青い空、暖かい風など、南国のイメージが浮かぶでしょう。青く綺麗な海や空から、きれいで大きな心を持つ人になるように、または暖かく心優しい人になってほしい、という願いを込められることが多いようです。
爽やかな人になってほしい
宝石である琉璃の鮮やかなブルーのイメージから、爽やかでキリっとした印象や、キラキラ輝く宝石のようなイメージも与えることができるでしょう。
宝のような存在
「琉」は宝石を意味します。宝物のような存在だという意味を込めることもできます。
元気いっぱいに育ってほしい
「琉」は、「龍」と同じ読み方をします。そのため、辰年生まれの子に使われたり、「龍」のように躍動的で元気に育ってほしい、という願いを込めてつけられたりする場合もあるようです。