「ヴァローナ」の風味豊かなショコラタブレット
■ヴァローナ
1922年に南フランス「ヴァレ・デュ・ローヌ」地方の一人のパティシエによって創業した「ヴァローナ」。VALRHONA(ヴァローナ)という名前は、ローヌ渓谷とローヌ川を意味する、vallée(渓谷)とLe Rhone(ローヌ川)を組み合わせて作られました。
「ヴァローナ」は、世界各地のカカオ生産者との長期的なパートナーシップを構築しており、各国の契約農園では栽培から収穫、発酵、乾燥、そして豆の選定に至るまでを現地生産者と二人三脚で行い、厳選されたカカオ豆だけがチョコレートとなります。
1950年よりクーベルチュール(製菓用チョコレート)を販売開始していますが、世界のミシュラン三ツ星レストランをはじめ、ラ・メゾン・デュ・ショコラやジャン=ポール・エヴァンなど有名ブランドのシェフたちも使用しています。
ショコラタブレット「グラン・クリュ・テロワール」
チョコレートには、ワインのようにカカオの原産地によって“テロワール”と呼ばれるアロマや味わいの個性があり、ヴァローナでは様々なシングルオリジン「グラン・クリュ・テロワール」のショコラタブレットが揃っています。
赤いベリー系の華やかな酸味が特徴「マンジャリ」
「グラン・クリュ・テロワール」の始まりとなった「マンジャリ」は、マダガスカル産カカオ64%分のショコラで、フランボワーズやスグリなどの赤いベリー系の華やかな酸味が口の中でパッと広がる味わいが特徴です。ヴァローナの数あるラインナップの中でも筆者は「マンジャリ」が大のお気に入りの1枚です。
力強い苦味と深みのある香りが特徴「グアナラ」
厳選されたカカオでつくられるブレンドチョコレート「グラン・クリュ・マリアージュ」シリーズで注目してほしいのが、1986年に世界初となるカカオ分70%のハイカカオチョコレートとして発売された「グアナラ」。
チョコレートらしい力強い苦味の中に、マロンのような深みのある香りや、酸味が少し感じられる味わいで、ビターチョコレート好きな方にオススメの1枚です。
▲タブレットには、カカオポッドやカカオの葉などをモチーフにしたデザインが描かれている
ミルクのコクと、ナッツやバニラのような豊かな風味が特徴「ジヴァラ」
また、ミルクチョコレート派の方には、ミルクのコクにナッツのような香ばしさとバニラのような甘い香りが口いっぱいに広がる、カカオ分40%の「ジヴァラ」がオススメ。上品な甘さとコクを楽しみつつも後味はスッキリと楽しめる1枚。
一口サイズのチョコレート「四角(キャレ)」
タブレットだけでなく、薄く繊細な一口サイズのチョコレート「四角(キャレ)」や、お菓子作りに最適なフェーブ・タイプのチョコレートも用意されています。
特にキャレは、カカオの味わいが口の中で広がるように設計された薄く繊細な形が特徴で、板状のショコラが全盛だった1986年に、ヴァローナがはじめて世に出した形です。
お気に入りの味わいを毎日少しずつ食べたい時や、ゲストへのコーヒーやお茶のお供として添えたりと、楽しみやすいチョコレートです。また、いろいろな味わいを食べ比べたい方にはテイスティング用のセットも用意されているので、ぜひチェックしてみて下さいね。
厳選されたカカオを使ったこだわりの味わいが揃うヴァローナのチョコレートたちは、公式オンライン・ブティックなどから購入が可能です。ぜひ奥深いカカオの世界を堪能してみてはいかがでしょうか。
チョコレートアドバイザー
西村 裕子
幼少期の頃から大好きなお菓子は“チョコレート”。学生時代から海外のチョコレートを取り寄せるなど、本格的なチョコレート愛好家歴は約30年。2014年、チョコレート鑑定家クロエ・ドゥートレ・ルーセル氏が講師をつとめた、日本コネスール デュ ショコラ協会認定のシニアアドバイザーの資格を取得。現在はチョコレートアドバイザーとして、Web・雑誌・ラジオなどのメディアにてオススメや注目のチョコレートの紹介や記事を執筆中。インスタグラム:@365chocolats