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LIFESTYLE 夫婦

2022.11.21

「実は好きな人がいる」と打ち明けてきた夫…浮気ではなく片思いだからこそ、私は苦しい

 

生涯をともにする覚悟を決めて一緒になった夫から、ある日「好きな人ができた」と言われたら…、戸惑う妻が多いはず。そんな経験をした40代女性のエピソードです。

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結婚11年目…夫から「好きな人がいる」と打ち明けられた

美香子さんは44歳。結婚11年目の夫とふたりの娘と暮らしています。平穏な日々を送ることに幸せを感じていたある日、美香子さんは夫から衝撃的な言葉を聞くことに…。

「突如、夫から『話がある』と言われたんです。とても重い表情をしていたので、何かあるな、離婚したいとでも言い出すのかなと思っていたら、なんと『実は好きな人がいる』と言われてしまいました」

いきなりの夫の話に驚いた美香子さんでしたが、怒っても仕方がないと腹をくくり、夫から詳しい事情を聞いてみると、浮気をしているわけではなく、数年前に職場に入ってきた部下にずっと片思いをしているという話だったそうです。

「好きな人にアプローチしたいから、できれば離婚したい」と言う夫

「夫はもともと生真面目なタイプで、浮気ができるような性格ではありません。だからだと思うのですが、話し合いのなかで『好きな人にアプローチしたいから、できれば離婚したい』とお願いをされました。既婚者の立場では、相手の女性に想いを告げられないからって。相手の女性への恋心は、何度も夫自身が打ち消そうとしたけれど、理屈では『諦めないといけない』と思いつつも、相手の顔を見たりちょっとした雑談をするだけでも胸がときめいてしまい、どうしても諦めることができないまま、数年経ってしまったと打ち明けられたんです」

夫が浮気をしているわけではないために、怒るわけにも慰謝料を請求するわけにもいかず、気持ちのやり場に困ったと振り返る美香子さん。しかし「私に対して気持ちがなく、完全に他の女性に心を奪われているのがわかっている人との生活は、想像以上にしんどいものでした」と言います。

様子を見るも、夫婦の溝は深まるばかり…

そして夫からの衝撃的な告白を経て半年弱が過ぎたときに、美香子さんは夫と別居を決断したとのこと。現在は夫婦別々に暮らしています。

「メンタル的に、私がもたなかったです。浮気をしているわけでもないし、夫は本当に片思いを続けているようでした。そんな夫を見ているのも、つらかったんですよね。しかも相手の女性は夫の気持ちにはまったく気づいていないみたいで、夫も離婚をするまでは、相手の女性に好意がバレないように細心の注意を払っている様子でした。

このまま夫と一緒にいても、疑心暗鬼になるだけだし、自分が虚しいと思ったので、娘たちには簡単な事情だけ話して、私と一緒に家を出てもらいました。娘たちは、パパと月に1回は会っています。

いっそのこと、浮気をしてくれたほうが、早くスッキリしていたかもしれないなんて思ってしまいますね。これから離婚するのか、再び夫と同居するのかまだ先は見えませんが、不謹慎かもしれないけれど浮気をしてくれていたほうが、慰謝料を請求して怒りに任せて離婚を選択できたでしょうから、私の感情を整理するのは今より簡単だったかもしれません」

 

長い結婚生活では、予想もしなかった展開が待ち受けていることもあるでしょう。美香子さんは離婚を選択せずに、今は成り行きに任せるしかないと腹をくくっているとのこと。今後、夫の気持ちが上手に整理されれば、再び夫婦として生活を再開することも十分に考えられます。気持ちのうえで自分を裏切った夫に対して、どこまで寛容になれるのか…、これまでの夫との関係性によってもその結論は変わるのかもしれません。

取材・文/並木まき

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