コロナ禍で帰省せずに済んでいたのに…今年は帰省が復活
43歳の綾子さん(仮名)は結婚4年目。今の夫とはお互いに再婚で、ふたりの間には子どもはいません。夫には前婚で娘がふたりいます。養育費の支払いをしているものの、綾子さんとの再婚後は、夫と娘たちはほとんど交流がない状態だそうです。
そんな綾子さんが頭を悩ませているのは、義母との関係。これまでコロナ禍で帰省をしなかったものの、今年は数年ぶりに夫の実家に長期で滞在することになったと言います。
夫の前妻に関する話題を好む義母にうんざり
「今からユーウツで仕方ないですね。義母は性格が図々しいというか、自分勝手な理屈を押し付けてきたり私を自分の思い通りに動かしたい人。私たち夫婦に子どもがいないことも気にしていて、私の目の前で平気で夫の前妻の話をして、私を挑発してくることも多いんです。
夫の娘たちの話なら、義母にとって孫にあたるので会話に出てきても納得なのですが、なんでいちいち前妻の話題を出すのか…、嫌がらせなのかな?と疑ってしまうほど頻繁に会話に出してくるんです。夫と前妻は、もう5年も前に離婚しているのに!」
うんざりした様子でこう話す綾子さん。夫から義母に諭してくれないかと相談したこともあったそうですが、夫がやんわりと指摘してくれても、改善されなかったそうです。
「夫から強く文句を言うほどの話でもないですし、それでまた私と義母の関係がおかしくなっても嫌ですし。だから今はもうひたすら我慢って感じで、顔を合わせてその話が出てくるたびに『またか』って感じでスルーするようにはしています。
だけど、スルーしていても、やっぱりかなりのストレスにはなるんですよね。聞きたくない話を何日にもわたって聞かされるわけですから。図々しい人なので、時々は前妻と私を比較するような言い方で指示もしてきて、本当に嫌だなって思ってしまいます」
それでも今年の年末から年始にかけては、夫の実家に1週間ほどの滞在を予定しているという綾子さん。今からため息が止まらない毎日だそうです。
「スルーし続けた先に、義母と私が良好な関係を築ける可能性は低そう。コロナ禍でうまく距離を置けていたのに、またあの義母と接点をもたないといけないのか…と思うと本当にユーウツです。それでも帰省しないと角が立つのだろうと思うし、行かなければ行かないでまた前妻と私を比較するんでしょうし。こういう義母とのうまい付き合い方がなかなか掴めません」
コロナ禍が明けつつあり、今年は従来のような形での帰省を予定しているご家庭も少なくないのではないでしょうか。親族で集まるのを楽しみに思う一方で、厄介な義母がいると今からストレスですよね。義母の性格が変わる可能性は残念ながら低いので、綾子さんの義母のようなタイプはやはり“スルーし続けるのが正解”なのでしょう。
しかしそれでもストレスが溜まり続ける場合には「私は行かない」という選択も、自分を守る術に。行っても行かなくても波風が立つならば、自分を守ることを優先したほうが、疲弊せずに済みそうです。今後の「行くor行かない」をケースバイケースで柔軟に対応できれば、少しはストレスが減らせるかもしれません。
取材・文/並木まき