結婚6年目にして夫への愛情が冷めました
美知子さん(仮名)は、44歳。結婚から6年が経ち、現在の夫との間に子どもはいませんが、美知子さんと前夫との間に生まれた娘とともに3人で暮らしています。
「結婚した当初と今では、夫の性格が変わったように感じます。以前はもうちょっと仕事にも意欲的で、そういうところが好きで結婚を決めたのですが、最近では仕事には無気力で出世欲もないみたい。お金を稼ぎたいという意欲も感じず、そんな夫に対して私はすっかり愛情が冷めてしまいました」
美知子さんの夫は、5歳年上の49歳。コロナ禍の影響で収入がダウンして以来、仕事への気力が失せてしまい、収入も激減しているとのこと…。
性欲を仕事へのエネルギーに変えてほしいのに…
「収入が減っているのは社会情勢もあるから仕方ないと思うんですけど、そこで努力をしなくなった夫がイヤです。結果につながるかどうかは別としても、もっと家族のために頑張ってほしいのに…。
それでいて性欲だけは旺盛で、そのエネルギーをもっと仕事に向けてほしいと思ってしまいます。最近では夫から求められても、寝たふりをして応じないようにしています。すでに愛情が冷めてしまったので、とてもじゃないけれどそういうことをする気になれません。
それに、仕事にエネルギーを使わないから、そっちにエネルギーを回せるだけなんじゃないのって気がして、白けています。そのエネルギーを、もっと仕事に向けてくれればいいのに」
愛情が冷めてしまった以上は、これから夫婦関係はどんどん悪くなるだけだろうと予想している美知子さん。今はまだ夫と一緒に暮らしていますが、このままであれば「将来が不安なので、離婚して再びシングルになる選択肢もあります」と話します。
「私は一度離婚をしているので、できれば二度めの離婚は避けたいです。だけど、夫がこんな感じだと、私が夫に対して愛情を再燃させるのは難しいだろうから、離婚という選択を検討するのも時間の問題な気がしますね。
夫とは何度か話し合いをしていますが、いっこうに状況が改善されないことにもイライラします。こういうケースって、我慢して夫婦を続けていくか、夫が変わるのを待つか…って感じだと思うのですが、そのどちらもしっくりこないんですよ。愛情が冷めた人と一緒に暮らすのって、本当にストレスです。最終結論を出すのはまだ早いのかなと思いながらも、どうせ離婚するなら早いほうがいいのかなと思ったりもして。どうすればいいのか悩ましいですね」
パートナーへの尊敬心が失われると、そこから愛情が冷めていく女性は少なくありませんよね。美知子さんのように、夫の“仕事への姿勢”が尊敬心の源となっている女性も少なくないでしょう。今回のケースでは夫への愛情がゼロと言い切っていますので、同居生活を続けていくことに苦痛を感じていても無理はありません。しかしすぐに離婚という結論に至らずとも、まずはいったん別居生活を送るなどして、状況が改善する方法を模索してみるのも選択肢なのではないでしょうか。
取材・文/並木まき