ついに謎の女の正体が判明！そしてセックスレスに終止符！？【39歳、子連れ再婚の365日vol.17】

ひとり悩み続けたセックスレスがついに解消！

こんにちは。シングルマザーで子連れ再婚をしたあおいあんです。

前回は、息子・蓮の勉強を見てもらうため夫・臣斗くんの家へ行き、ひょんなことから疑惑の女性・まみの話になったところまでお伝えしました。

臣斗くんが自宅で年上の女性・まみと会っていたとあっさり告白。私は口から心臓が飛び出そうなくらいバクバクが止まらなかった。

臣斗

でもそれ姉だから

私

えっ!?

確かに臣斗くんにお姉さんはいる。すでに嫁いでいて、ほとんど私たちの会話には出てくることがなかったため、お姉さんの名前だと気づかなかった。

臣斗

姉ちゃん、今離婚しそうで、LINEやら電話やらで相談が激しくて。離婚調停になりそうだから、必要な書類とか外で話すわけにもいかないから、うちに呼んだんだよね

私

えっ!? でもLINEにまたいつでも夜、誘ってねって…

臣斗

家にいたくないから、夜ご飯外で食べるなら誘ってくれって言われてて。ってか、LINE見たの？

私

ごめん…でもね、この間カフェに行った時、臣斗くんがトイレに立ったでしょ？ その間にLINEの着信音がひっきりなしに鳴ったから、周りに迷惑だと思って音消そうとしたら、最後のメッセージが見えちゃったの

まるでこっちが浮気の弁解をしてるかのように、慌てて話した。

臣斗

じゃあ、あの時からずっと浮気してるんじゃないかって気にしてたの？

急に恥ずかしさが込み上げ、汗が吹き出した。

私

うん。なんかごめん

浮気じゃなかった安堵から、次は涙がこぼれた。臣斗くんがそっと抱き寄せた瞬間。「ガチャ」と音がし、私たちは慌てて離れた。

蓮

マジ、そうゆうのキモいからやめて！

そう言い放つとバタンと大きな音を立ててドアを閉めた。私たちは肩をすくめクスッと笑った。静かにタコパの用意をして蓮を呼んだ。反抗期に入りつつある蓮は、タコパ程度じゃ機嫌が直らなかったが、びっくりするほど食べ、週末だけ許しているコーラをがぶ飲みしていた。そういえば塾に通い始めてから食べる量が一気に増えた。多分、食べることでストレス解消しているんだろう。

食休み中に、こっそり持ってきたUNOを久しぶりにやった。食事だけでなく、他にも短時間でリフレッシュできるものはないかと探していたが、みんなでやるUNOは思った以上に盛り上がり、蓮もいつの間にか笑顔が戻っていた。私と蓮、ふたりだけじゃこんなに楽しくなかったかなと思う。やっぱり一緒に暮らした方がいいと思う一方で、週末だけ一緒に過ごすのと、ひとつ屋根の下に暮らすのでは訳が違うと引き止める私もいた。

臣斗くんと蓮は勉強に戻り、私は後片付けを始めた。疑惑がひとつ晴れたことで、私の気持ちにも余裕ができた。今ならセックスレスの話を上手に伝えられるかもしれない。そう思えた。臣斗くんが部屋からリビングに戻って来ると。

臣斗

俺も話があるんだけど

せっかく晴れた気持ちがまた曇り、空へと戻っていった。

私

何？

臣斗

実は…言いづらいんだけど

私

いいよ。せっかくだし話そう

臣斗

あんが大変なのは分かってるんだけど、俺との時間も作ってもらいたいと思って。蓮やお母さんが最優先だし、この間も連ファーストって言ったばかりだけど…。でも、姉ちゃんの離婚の話を聞くと、初めはちょっとした我慢からすれ違いになっていくんだと思ったんだ。だからすれ違っちゃう前に、2人の時間があれば胸のつかえを聞きあえたりできるかなって

私

なんだそんなことか。もっと重大な発表かと思って身構えちゃったよ。私もね、最近、気になってたんだ。母のこともだけど、蓮の中受で慌ただしくなって、臣斗くんと2人の時間がないことに悩んでた。だって…なんていうか…全然してないし……

鼓動は大きくなっていくのに反して、声はどんどん小さく尻窄みになっていく私。すごく恥ずかしかったけど、このタイミングを逃すことはできないと、勇気を振り絞って言った。

臣斗

良かった。あんも同じ思いでいてくれたんだ。実は姉ちゃんにもそのこと相談したんだけど、手遅れになる前に伝えた方がいいって言われて

臣斗くんも同じように考えてくれてて、ホッとした。前回の結婚では若さもあり、自分が傷つくのが怖くてセックスレスに対して、どう解決したらいいのか分からなかった。でも今回は一歩踏み出し、相手に伝えることが出来た。忙しいから、恥ずかしいから、怖いから言い出せない…いろんな気持ちが複雑に入り混じったセックスレス。”素直に伝える”という意外にもシンプルな解決法だった。ひと山越えた私は、自分自身を少し褒めたいなと思った。

私

これからも、こうやって話していけたらいいな。家族の話がメインになって、自分のことが後回しになりがちだけど、きちんと私たちの気持ちを伝え合える関係でいたいな

臣斗

うん、そうだね。蓮のためにも、こんな夫婦になりたいって思える形を作っていこう。俺、いつか蓮に親父って呼んでもらえるのが夢なんだ。全然焦ってなくて、それが二十歳でも、蓮に子どもができてからでもいいから、いつか認めてもらえたらって

そんなピュアな想いを聞いた途端、涙腺が崩壊してしまった。臣斗くんともっと深いところで心が通じ合った気がした。

私

ありがとう。血が繋がってない蓮に、臣斗くんは本当によくしてくれて。私も臣斗くんの家族をもっと大切にしなきゃって改めて思ったよ

ふと時計を見ると22時を過ぎていたことに気がつき、蓮の様子を見に行くと、机に突っ伏して寝ていた。

臣斗

今日はこのままこっちで寝て、明日朝帰ったら？ 体力的にも精神的にも疲れ切ってるんだよ。夏期講習の合間見て、何かまた息抜き考えよう

私

そうだね

そう言うと、臣斗くんは蓮を自分のベッドへ移してくれた。

臣斗

俺はソファーで寝るから、あんもベッドで寝てね

そう、この優しさもセックスレスに繋がってる。今日こそは絶対スキンシップを取りたいと思った私は…。

あおいあん

契約社員でメーカー勤務、現在38歳のシングルマザー。高学年になりちょっと生意気になった10歳の息子と実家に出戻り。40歳を前に「もう一度、女としての人生を！」と一念発起。離婚をしてから7年という恋愛ブランクを埋めるべく奮闘し、5歳年下の彼氏と再婚を決めた。
インスタグラム▶︎＠sinmama_aoian